『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

タグ:黄金崎クリスタルパークさん

毎年恒例になってきました、
フェルケール博物館さんでの、キャンドルナイト!

2012年 はこんな
http://fglass.i-ra.jp/e625133.html

2013年は2回行いました。
http://fglass.i-ra.jp/e678385.html

今年は、ステンドグラスで参加してくださっていた、鹿住さんが
西伊豆町在住ガラス作家の会を退会されて、
3工房だけでいつもの
ボリュームをださなければならず、みんな四苦八苦して
新たなキャンドルホルダーを製作中です。



当日は、黄金崎クリスタルパークさんが、
出張ジェルキャンドル体験や、
スイーツデコ体験を行います。

さて、今年のキャンドルのデザインはなんでしょうか?
我々はうまく乗り切れるでしょうか?

乞うご期待です!\(^o^)/

キャンドルナイト

2014年11月29日(土)17:00~21:00
※雨天・強風の場合は博物館内でキャンドルを点灯いたします
■会場
フェルケール博物館
■参加費
★見学料は入館料に含まれます。
大人:400円 ⁄ 高校生:300円
※当日は小・中学生は無料です
■主催・協力
【主催】フェルケール博物館
【協力】西伊豆町在住ガラス作家の会・黄金崎クリスタルパーク・西伊豆町
■お問い合わせ
フェルケール博物館
TEL 054-352-8060
Mail ver-m-szy@po2.across.or.jp
〒424-0943
静岡市清水区港町2-8-11
※駐車場に限りがございます。できる限り公共の交通機関をご利用ください。


まだまだ、ステンドグラスでキャンドルホルダー作ってます。

なんでこんなに必死かと言えば、月末に清水の
フェルケール博物館さんで、キャンドルナイトの
イベントがあり、今年のデザインを表現するのに

キャンドルホルダーが足らない!

と判明し、GGGさん、光箱さんと3工房で手分けして、
できる限り増やそう!ということに。

FAROはまだ休業中で、吹きガラスで作ることができないので、
今できること頑張っていこうと。

そしたら、あっと言う間に消耗品を使い果たしてしまい、ネットでいろいろ
探していたら、ついつい板ガラスまで注文を、、、



赤字だって言ってたのに!!

って、突っ込まないでくださいね。
自分の好みでない色を使い続けるって、苦痛なんです。

青とか緑とかも欲しかったな〜T^T
でも、ハンダが結構いい値段なので、何枚もガラス買えませんでした。

新たに作ったものは、こんな感じ。



最低20個は作らないと、、、


そうそう!次男(小5)が今年のガラスの授業で、
ステンドグラスを勉強してきましたよ。

黄金崎クリスタルパークさんで、お兄ちゃんの時と同じ
イルカのサンキャッチャー。

トイレの窓に飾ってあったお兄ちゃんのイルカの右側に、次男のものも、、、



二つ並べると、性格出ますね。(笑)

モノづくりに対して、異常な集中力を見せる兄は、
綺麗にハンダを乗せてありますが、モノづくりは短期集中型で、
好きなんだけど集中力が無い次男は、多分イライラしながら
ハンダ付けしたんでしょう、ダマダマになってます。

大きくなったら、どんな大人になるんでしょうね?(^_^)



さて、この間展示作業を終えた「かも風鈴デザインコンテスト」

http://fglass.i-ra.jp/e766216.html


今回、私が制作担当したデザインの風鈴をご紹介。



これは、小さな男の子の作品。
卵の殻から黄身が落ちる様子らしいです。

殻の質感と、黄身の色をデザイン画に合わせて制作しました。




これは、『クリームソーダ』

赤い部分は、チェリーだそうです。




”虹色の風鈴の中に、ハートが透けて見えるように”という指示の合ったデザインです。
ですから、わざと淡い色で制作しました。




『虹と言ったら、淳子ちゃんだよね!』

と、他の作家さんたちが私にこのデザインを渡しました。
普段作っている虹の風鈴と同じ色で、丸く吹きました。




これは、地元の方から選ぶ「ふるさと賞」
小学生の子でしたよ。

最初、ガラスの細い色棒を溶かしながら波や太陽を描いたのですが、
翌日見たら色が割れていてボツになりました。

結局、エナメルで絵付けして、ガレージで温めて、
棹にピックアップして再度高温で焼く、、、という作業で仕上げました。




で、今回、とっても苦労したのはこのダルマ

私の息子の名前も福なので、このダルマのお腹に『福』の字があったのを見て、
工房賞に選んだのはいいのですが、良く見ると、

(こんな『福」って漢字、ないよな~)

って。笑

ま、それはいいとして、デザイン画通りに仕上げるにはどうするか?

宙吹きだけでは表現できないと考えて、宙吹き、文字はサンドブラスト、
高温エナメル絵付け、ガレージにキープしてのピックアップ、、、と
とんでもない作業を経て制作しました。

最初、エナメル絵付けで顔を描きこむのも、長い時間かかりましたが
なんとか仕上げることができました。
そのまま寝てしまったのですが、翌朝、見に行ったらなんと!




号泣しているではありませんかっ!!!!

泣きたいのはこっちだよ~~~~とぼやきながら、シンナーできれいに
拭き取って、再び長い時間かけて丁寧に描き込みました。

また垂れてしまっては困るので、すかさずドライヤーで強制的に乾燥~
今度は泣かれないで、ガレージに置くことができました。


もうひとつ、苦労したのは



『アジフライ』

フライのカラッと揚がった質感を出すのに、どうしたものか???

粒度の違うガラス粒を溶着し、そこへ還元するアンバーを溶着。
焼き戻し窯で還元させ、ギラギラとした色にしました。

それも苦労したのですが、もっと頭をひねったのは、尻尾です。
色に悩んでしまいました。

結局、やはり還元する青い色を付けることにしました。

そこに、小さな『ソース』ビーズをぶら下げました。

静岡新聞松崎支局さんのツイッターでも、紹介されていましたよ。




ここに載せたのは、あくまでも私が制作担当したデザインだけで、
他の2工房さんでも、同じくらい制作しています。

楽しくて、ちゃんと音色を楽しめるガラス風鈴は、唯一無二、ここだけです。
ぜひぜひ黄金崎クリスタルパークさんへ、お出かけくださいね。

そして、今年のデザインコンテストに、奮ってご参加ください。
来年は、あなたの描いたとおりの風鈴が届くかもしれませんよ!







この間の金曜日、黄金崎クリスタルパークさんに、
西伊豆元気製作所のメンバー集合。

昨年募集して決まった、『かも風鈴デザインコンテスト』
入賞作品の展示飾り付けでした。

私は、4月26日からず~~~~~~っと働きづめで、
この日もヘロヘロだったので、長男に助っ人を頼んで、二人で行きました。

毎年、紙に描かれた奇想天外なデザインを、私達FAROと、
光箱さん、GGGさんが手分けして立体ガラス作品に仕上げます。

しかも風鈴なので、鳴らないといけません。

だから、私たち自身も、他の作家さんがあの絵を!どうガラスにするのか?
楽しみな瞬間です。




手前の、、、GGGさんですが、本当に質感まで鐘です!!びっくり。

奥の音符も、デザインを見た時、

尻尾を付けたら風鈴ひっくり返るよね~

なんて話していましたが、テグスでバランスを取ってありました。
さすが!




手前のやどかりも、絵では頭の方しか描かれていなかったのですが、
GGGさん、こまかくお尻の方まで仕上げていらっしゃいました。

奥の、光箱さんのおはじきいっぱいの風鈴も、絵があの通りに描かれていて、
一目で(めんどくせー)って感じでしたが、苦労して作っていらっしゃいました。




今年、一番ウケたのは、やっぱりGGGさんの『肉!』ですかね~

お肉のピンクと白の脂肪の混ざり具合まで表現されていて
しばらく笑いが止まりませんでした。

で、毎年最優秀賞は、各工房が同じ作品を作るという決まりです。
これは、如実に各工房のカラーが出る、一番の見どころでもあります。




さて、今年の最優秀賞は「世界遺産」

1年ずれた感がありますが、昨年のコンテストですから、、、笑

左側が光箱さん、真ん中がFARO、右側がGGGさんです。




今回のデザインの一番の難関が、ぶら下がっている伊豆半島と、西伊豆町です。





私は、裏表が緑と白のお皿を吹いて、伊豆半島の形に削り出し、
高温エナメルで、西伊豆町を焼きつけ、その後低温で『西伊豆町』の
文字を絵付けしました。

苦労しました~

だから、他の作家さんがどう仕上げてくるか?私も楽しみにしていました。

それぞれの苦心の様子がわかって、とても面白いです。




12月22日に、黄金崎クリスタルパークさんで行われた
西伊豆キャンドルナイト2013のまとめです。

当日は、強風が懸念されましたが、奇跡のように
全くの『無風』状態!!

みんなで良かったね~と言いながら、準備を始めました。

今年で数えること10回目
思えば、2004年の12月、同じようにクリスタルパークさんでの
展覧会
をきっかけに、西伊豆町在住ガラス作家の会のメンバー
考えたイベントでした。

ちょうど翌春に、町村合併を控えていて、私達を受け入れてくれた
賀茂村の皆さんへの恩返しとして、クリスタルビーチで行ったのが
最初です。

http://www.f-faro.com/CANDLE02.html

あれから10年、、、
メンバーも増えたり減ったり、入れ替わったりしながら、
キャンドルナイトはどんどん進化を続けています。

初めは、「数がないと!」と、普通のホルダーでしたが、今ではどこにも
ないような、カラフルで面白く、美しいデザインのものが出現しています。
風に強いホルダーも、みんなで試行錯誤しながら、制作しています。

全ての作品は、どこからかお金をいただいて制作したわけではなく、
作家それぞれが、このイベントの為だけに制作したものです。
ですから、作品は何の制約もなく、自由に表現されているのです。

たくさんの方に見ていただきたかったので、あちこちで開催して
みたりもしたのですが、告知が不十分だったり、夕飯時だったりで
ひどい時には数名、、、という年もありました。

それでも、続けてきたのは、やはり私達メンバーが、心から
楽しんで制作し、発表する場だという意識で開催していたからだと
思うのです。

お越しいただいたお客様が、寒くないようにと、当初
賀茂村役場の担当課から、ココアの提供がありました。
そのうち、私たちからお客様の為にとご用意させていただいて、
その延長線上で、おにぎり販売を思いつき、だったら豚汁も
無料で配ろうよ!ということになりました。

この”豚汁無料”というチラシを見て、まちおこしのイベントの
大漁鍋を想像したお客様が、開始前から多数お越しになり、
その量の少なさに激怒、叱責された苦い経験もあります。
あれから、チラシやポスターの掲載文言には注意をしています。

遊覧船の乗り場近くで開催した時は、キャンドルには全く
見向きもしない遊覧船のお客様に、用意したココアを、
ほとんど飲みつくされたこともありました。

販売している途中で、おにぎりが凍る夜もありました。

強風の中強行した結果、お客様は少なく、キャンドルホルダーは
あちこちで風にあおられた炎のせいで、壊れた年もありました。

いろんなことがありましたが、毎年冬至の日に開催して
覚えていただこうという私達の想いは、今回のお客様の
数を見て、報われ始めているなぁと、感じました。

まきばさんに依頼して作っていただいたおにぎりは、
あっという間になくなり、200杯の豚汁も空になりました。
私達は販売や給仕に追われ、もしも強風の日だったら
大変なことになっていましたが、ずっとキャンドルの交換は
役場職員の方がしてくださって助かりました。
コーヒー類も、ほとんどのこりませんでした。

クリスタルパークさんのエントランスは、一時かなりのお客様で
いっぱいになりました。
本当に嬉しい夜でした。

隣町に住む数年来の友達夫婦が、初めて訪れてくれて
『こんなにきれいだと思わなかった!』と喜んでくれたのは
何より嬉しい言葉でした。

そうやって、少しずつ、周りに広がっていくといいなあと思います。

私のカメラが、かなり壊れてきていて、上手く光をとらえることが
できなくなっていますが、何とか見ていただけるものだけ
アップいたします。

また来年、同じ場所、冬至の夜に、西伊豆町在住ガラス作家の会の
メンバーが、皆様をお待ち申しております。
































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