5月26.27日と、高校総体弓道の県大会がありました。
結果をいえば、長男含め団体も個人も、次の大会へ勝ち進むことはできませんでした。
練習では外すことの方が少ないのに、オイオイどうした?といった調子。
あの立派な道場で、静岡県中の選手や父兄が見守る中、いつも通り引ける強靭な精神力が足らなかったかな。
惜しくも1本足らずに、悔し涙の息子始め部員達。
「悔しい」「もっと引きたかった」と皆嘆いてましたが、伊豆の山奥の小さな高校から、よくもまあ7人も勝ち進んだものです。
弓の引き方もわからない頃から彼らをずっと見てきて、そして今、あの大舞台で立派に引いている様子を見て、心が震えました。
中3の秋に道場へ連れていき、翌春入部。
5月はまだ矢が安土に届かず、素手で大的を狙って。
その3ヶ月後にはちゃんと試合に出てました。
そして、2年経ちました。
「最後の立ちが一番うまく引けた!」「楽しかった!」とみんな口々に言いました。
確かに的中は足らなかったけど、あの集中した表情、そして最高の空間を、大切な仲間と共有している様子を見ることは、親としても感無量でした。
5日の予選敗退で出場出来ず、先に引退した子達も、電車ではるばる応援に駆けつけてくれました。
大会後、悔しくて一切道場には来なかった子が。
彼女のことを想い、その分まで頑張ってきた息子達もこれで引退です。
長男は大学でも弓を続けるつもりで、弓道部のある大学を目指しています。
それを聞いた仲間も、進学先を変えて続けようかなと言うので、「おじさんおばさんになっても、このメンバーで弓を楽しめたら、すごく面白いね!」と勧めておきました。
悔しい思いも残るけど、得られたことの方がはるかに多い、子どもたちの2年間でした。
私も、自分が経験しなかった青春を、疑似体験した感じで、一緒に弓が引けて本当に良かったと思っています。