「ねぇ、ゼミの先生の還暦祝いになにかガラスあげたいんだけど」

と、珍しくガラスを欲しがる長男。

毎年この時期、大学のゼミの現役生から歴代の学生の同窓会がある。

グラスとかで良いのかな?
先生、何が好きなの？

「ウィスキー好きだったよ、確か」

じゃあ、お父ちゃんのグラスかな？




と、ライングラスをいくつか出して見せたら、アンバーのグラスを選んでた。

裏に何か彫ってあげるから下書きしなよ。

と、ペンを渡すと、








「こんな感じなんだよねー」

と言いながら、垂れた眉毛とメガネ描いてた(笑)
そのまま彫刻してあげた。




その大学の卒業生であり、長男を3年間励まして母校への進学を勧めてくださった高校の担任の先生にも、自分で吹いて似顔絵を彫刻したグラスを卒業式に贈った。





一昨日ライングラスを持って、長男は新潟へ向かった。



一度は諦めた道。

夢を叶えた仲間達を避けるように、卒業式が終わったら打ち上げなどに一切参加せず、その足で就職先へ。

慌てて選んだ就職は失敗だった。

ゼミの先生にも心配をかけたまま卒業したけど、実家へ戻り、中学の恩師に拾われてやっぱりその道に戻っていった。

ゼミの先生や、仲間達にちゃんとやっている姿を見せることができて長男も嬉しいだろう。

色んな人に助けられて彼は幸せだし、人生はなるようになっていくんだなと彼を見て思う。

https://www.instagram.com/reel/C981svtS28o/?igsh=MXAzcXQ1czlsZXBxZA==


そんなことを思っていたら、大好きなやなせ先生のアンパンマンマーチが心に流れた。

時は　はやく　すぎる
光る星は　消える
だから　君は　いくんだ
ほほえんで

そうだ　うれしいんだ
生きるよろこび
たとえ　どんな敵が　あいてでも

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