『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

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今日は、4月2日オープンの黄金崎レストハウス
「こがねすと」
行きました。

旧黄金崎研修センターの跡地に完成しました。

研修センターは、町の有志の皆さんが、私と主人の結婚披露宴を
開いてくださった思い出の施設でしたので、無くなるのはとっても
残念でしたが、かなり老朽化が進み、耐震性もない状態だったため
取り壊されたのでした。

さて、新たに誕生した「こがねすと」
木そのもののを生かした建物で、中に入ると木の香りが
とってもすがすがしい。

天井の天窓は、黄金崎クリスタルパークさんの展示塔に似た
コップを伏せた形のようになっていました。




とにかく、大きな窓でとっても明るいし、海も見えて開放的。




ウッドデッキもあります。



今日は天気が良かったので、富士山もばっちり見えましたよ。

で、なぜオープン前のこがねすとに来たかというと、こちらで
商工会の『西伊豆自慢品』に選ばれた特産品を販売することになり
FAROから選定された『サザエグラス』を納品に行ったのです。

他に8社ほどのお店が自慢品を持ち寄っていましたが、
実はFARO以外全て『食品』




真ん中で、ひっそりとたたずむ私のグラスは

『完全アウェー』、、、

お値段も、皆さんのふりかけや海苔などに比べて桁が違うし、
場違いな印象を免れませんが、とりあえず置いていただくことに
しました。


こがねすとでは、飲み物やスナックのコーナーもございます。

西伊豆町の新名所になるといいですね~



昨日は大切な親友が、ご主人の転勤のため伊東から栃木へ旅立つのを
見送りに出かけました。

号泣しちゃうかもって不安だったけど、最後まで相変わらずドタバタの
彼女に「おいおい」と突っ込み入れながら、笑って送ることができました。
彼女も泣きそうなのを、そんな風にして紛らわせてくれたのかもしれないな。

その前に、お嬢さんが小学校を転校するにあたり、先生へ自分で吹いた
グラスをプレゼントしたいって来てくれました。

『本当はクラスメイト全員に作って贈りたい』

って言ってたらしいけど、幾らかかると思ってるの?って止めたって。笑

「じゃあ、先生にメッセージ書いて。
その筆跡なぞって、おばちゃんがグラスの底に文字彫ってあげるから。」

って紙に書いてもらいました。




グラスを吹いた後、下田まで誘って、ランチを食べて爪木崎で休んで、、、

「じゃあ今度は、引っ越しする前に、行きたがっていた『ぐらんぱる公園』へ
行こうね!」

って約束したのに、彼女たちの引っ越し準備や手続きで時間が足らずに、
行くことができませんでした。




けど、それで良かったかなって。
別れの思い出をわざわざ作るのではなく、普段のちょっとしたドライブが
最後の思い出になって、、、
私たちの友情は、そんな風に何気なく、自然なままでずっとずっと続くはず。

新たな場所で、家族みんな慣れるまで大変だと思うけど、
遠くからエールを送ります。

出会えて本当に良かったよ。ありがとう。


『職場の方へのお祝い返しを作って欲しい』

と、先月オーダーが入りました。

実は、この間書いた、『ガラスの表札』をご依頼くださった方の
双子のごきょうだいの方なのです。

ご結婚されたばかりなのですが、職場の方への
お祝い返しにFAROのガラスを是非贈りたいとおっしゃって
いただきました。

子どものころを知るおばちゃんとしては、とっても感激です。
二つ返事でオッケー出しました。

『以前吹いたグラスと同じようなものを贈りたい。』

と、おっしゃったので、画像を送ってくださるようにお願いしました。

それを見ながら、こんな感じかな?と作っていきました。
色を似せて作るのがちょっと難儀でした。
作りながら、色を増やしたり減らしたりして、似たような
色味に近づけて行きました。

少し大きめのグラスも混ぜて、大小セットで贈るとのことでした。



底にご希望のメッセージとお二人の名前、日付を彫りました。

30個ほどつくって、B品を外し、計24個お送りいたしました。

B品の中でも遜色ないものは、おばちゃんからのお祝いとして
プレゼントさせていただきました。笑

贈られた職場の方も気に入ってくださったそうです。

今度は、赤ちゃんが生まれたら、見せに来てくれるかな~~~


もう、1年前に納めたお仕事の話ですが、、、

2011年の11月にお越しになったお客様。

http://fglass.i-ra.jp/e410947.html

まだ小学生だった彼女が、ママになってお越しくださいました。

彼女が欲しがっていらっしゃったエコグラスナゲットをお送りした後、
実は他にも大事なオーダーをいただきました。

『ガラスで、表札を作りたい』

とおっしゃるのです。

いつか見た、デザイン事務所の会社のサインが
樹脂か何かのカラフルなアルファベットで作られて、
壁に踊るように付いていて、そんな風に自分達の
家の表札ができないかと思われたそうです。

そのデザイン事務所のサインを写真に撮って見せていただき、
ご希望の色のデザインを送っていただいて、製作はスタート。



とっても助かったのは、名字が短かったこと!

伊集院とか、勅使河原とかだったら、
とんでもない
仕事になってたと、、、汗




基準の大きさは特に決めていらっしゃらなかったので、
とりあえず、iのドットの部分を作ってみて、そこから
文字の大きさを探ることにしました。




次に作りやすそうな、aに取り掛かったのですが、、、




ガラスの色で、黄色やオレンジ、赤などは、他の色と
直接触れると黒化することが多いのを忘れていました。

黄色と水色が重なった部分は、やはり黒くなっていました。
仕方なく、色を付ける層を2段に分けて、違う層で色を付ける
ことにしました。




gのオレンジと紫も危うく黒くなりそうでしたが、がんばって
重ならないように注意を払いました。

できたら、壁に貼りやすいように、電気炉で焼いて平らな面を
作りました。




大変だったけど、やっと完成~~~

後は、建築などでよくつかわれるコーキング剤を使って、
お客様に接着していただくということで話が付いていたのですが、
どんなふうになるのか、私にもわかりませんでした。

他にもエコグラスナゲットを壁に貼って行きたいので、
もっと送って欲しいと言われ、一緒に送りました。




ご家族で、こんな風に貼りつけて完成させてくださいました。

とってもとっても素敵です!!!

そのお家の『顔』ともいうべき、玄関にずっとずっと付けて
いただけるなんて、本当に光栄なお仕事を任せていただいたと
感謝しました。

ぜひ、こちらの茶入れを購入したいというメールが
届きました。

五木田秀幸作品 「Uteki 茶入」






お客様は、最近『仕覆 しふく』を習い始めたそうで、
ぜひこの茶入れに合った仕覆を作ってみたいと思って
ご注文くださったそうです。

私たちも、以前本を買って自作してみようと思ったのですが、
本を買っただけで満足してしまい(笑)それきり、、、

ですからこのようなお申し出は、本当に感激至極なお話。

どんな仕覆が仕上がるのか、今からとっても楽しみです。

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