『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

タグ:西伊豆元気製作所

昨日23時ごろ、雨の峠道をヘトヘトで帰宅し、
今朝は再早朝から弁当作り、、、T^T

私は自分で作らされたから、女の子だったら、
自分で作ってくれたかなーと、妄想したくなるほど
毎日眠い、、、

さて、岐阜の様子は置いといて、今日納期だった
新作かも風鈴のご紹介。

昨年、募集したデザインコンテストの入賞作品の中で、
量産できそうなものを選んで、かも風鈴として
販売しているのですが、今年はこちらの



「天気になあれ」

に決定しました。

最初はデザイン画どおりに吹いたのですが、たくさん作るとなると、
決められた価格の中でできるように、作業性を考えた
デザインに変更していきます。

これは、他の2工房でも同じように変えていくので、
黄金崎クリスタルパークさんでご覧になったら、
全く違ったてるてる坊主に見えるでしょう。

更に、高温の室内で集中し続けるには、自分が楽しく
ワクワクできるものにしなくてはなりません。

ということで、私だったらこういう顔や形だなーって、
改良していき、結果的にはかなり違ったものに
なっていきました。



20個以上作りましたが、私が気に入っているものは、
手前の1個だけです、、、

それだけ、顔を描くって難しいと感じます。

更に、鳴る部分の輪っかも、雨だれをイメージして
涙型に工夫してみました。^_^


作業中はずっと、「脳内一休さん」

"母上さまぁ〜お元気ですかぁ〜
夕べ杉のこーずーえーに、明るく光る星一つ
見つけましぃ〜た〜"


って、ヘビーローテション。(笑)

組み立てていた今日も、同じく、、、


先日、偶然、一休さんの再放送観たんです。
それで、このEDも聴き直しました。

一休さんって、健気だな、、、って。
一言も母上さまに対して、会いたいとか、寂しいとか、
辛いとか言わないんです、この歌詞、、、

そして、母親になった今、聞き直すと、母上さまの
気持ちは如何ばかりかと思うのでした。

そんな風に切なく感じながらも、今日納品期日
だったので、眠い目こすっててるてる坊主に、
必死でリボンを作って接着するという、、、( ̄(工) ̄)

はっきり言って、このリボン付けてる時間で
てるてる坊主1個吹けるな
って、、、

本当、手間暇かけて出来上がるかも風鈴。
お値段、激安だと思っています。

明日、いや今日から販売です!



今なら、お好きな顔を選べますよ!
私のは、吊るした時に顔が見えやすいように
半分から下の童顔にしてあります。

ぜひ、黄金崎クリスタルパークさんへお出かけください。

http://www.kuripa.co.jp/shop/shop-kamofuurin.htm

納品したあと小学校の家庭教育学級学級長へ引き継ぎをし、、、と、
まだまだ大忙しの私です。( ̄(工) ̄)

ずっと、ガラスのウミウシネタで続いてきたので、
この辺で気分転換、、、笑

今日の話題は、西伊豆町特産品「かも風鈴」です。

毎年、新しいかも風鈴をお披露目する時と同時に、
デザインコンテストも開始しています。


黄金崎クリスタルパークさんに、テーブルと画材が用意されていて
専用用紙にデザイン画を描いて提出していただいています。

もしくは、ネットでダウンロードもできるので、郵送でも応募可能ですよ。

http://www.kuripa.co.jp/kamofuurin_contest/design_contest.htm


何百通という応募から、西伊豆元気製作所メンバーで、
秋頃に選考会をします。

選ばれた作品は、冬の間に各工房で割り振って制作します。

私が今回担当になったデザインはこちら~




薄いグリーンの風鈴に、黄色と白の小魚が、泡と共に
登っていく「希望」というタイトルのデザインでした。

最初に作ったものは、今いち気に入らなくてボツにしました。

2個目の素地を吹いて、高温用のエナメルで、1匹1匹筆で描き、
乾かして、再度500度で加熱。
それをすかさず、溶けたガラスを付けた棹にピックアップして、
1200度以上で再加熱

そこでやっとエナメルがガラスに変わります。

これって、ピックアップ時に割れる可能性があるので、
肝を冷やすんです。

いや~~できたできた!と翌日冷ましから出したら、
絵付けが逆だったという、、、泣




「フウセン」

こちらは見たままそのまま、素直に作りました。
でも、こういう単純なモノにありがちですが、うまく
水色の大きさが出せなくて、2回作りました。

8歳かな?
可愛い絵で、自分で選んで作らせてもらいました。





「海と夕陽と三日月」

これは、簡単そうに見えるんですがものすごく大変なんです。

内側に、デザイン画のような微妙な色合いを様々な色ガラスで
表現した後、外側をオレンジ。
そのまた表面に黄色、、、という何層にも重ねて吹きました。

三日月の部分をどこにするかで、内側のニュアンスが
変わってしまいます。

思い通りの色の部分なのか?
半信半疑で、三日月を彫って行きました。

彫った後は白くて、下地が見えないので、この風鈴もまた
加熱してピックアップして、高温で再加熱して、透明感を
もどして仕上げました。

全ての過程において、ドキドキの風鈴でした、、、




ラムネの瓶です。
絵の通りにしようと思ったら、ラムネの瓶のへこみって、
本当は2つ
なんですよね?

それでは、風鈴の形にならない、、、

仕方なく、デザインの方に近づけて、ぶ厚さも表現したのですが、
いざ凹ます時になったら、そのぶ厚さが邪魔して、上手くピンポイントで
凹んでくれない!

これ、2個目でやっと完成しました。





クリスタルパークさんにお越しになったことがあれば、
ご存じだと思います。
キャラクターのクリパくんの帽子だそうです。

この格子をどう表現するか、、、
あれこれ考えましたが、ステンドグラスや、絵付けではなく、
吹きガラスで吹いた後に、削っていく方がエッジが出ていいかなと
考えました。

2層にして、外側の色を格子状に残し、内側の色を出していく
方法にしました。

そして、この風鈴も、ピックアップして溶かしました。
ちょっと数分置きすぎて、溶けて帽子がひしゃげてきてしまい、
超焦りました!

格子状にマスキングして、彫っていくの、めちゃくちゃ時間
かかったのに、ここで失敗だったら泣くよ~~~
必死で修正していきました。

何とか冷ましに入れることができて、バーナーワークで
キラキラの星を作り、接着しました。




「雨降り風鈴」

ミズタマ可愛いな~って選んだのを後悔しました。

水玉が、かなり難しかった、、、、
それに、この傘の縁の部分も、、、

これも2個目でやっと出来上がりました、、、

内側をサンドブラストかけて、ビニールのような感じを出しました。





お分かりですね?
ウミウシです~~~

もちろん!自分でデザイン画を選ばせてもらいました。

難しいのは、その形状を風鈴にする、、、ということです。

作り始める前に、かなり時間をかけてシュミレーションして
(よし!)となってから、制作を始めました。

一発でできてホッとしました。




で、今回のグランプリはこちら。

3工房が作ってきたら、どんなふうになるか、見てみたい!という
デザインを選んだんですよ。

天の川の模様がかなり複雑で、現実的にガラスで表現するのは
難しいなってすごく思ったのですが、そこで引いてたら
つまらないので、敢えてこのデザイン推しました。

実際やってみると、本当に難しかった、、、

1個目を作ったけど気に入らず、しばらく放置していました。
毎日作り方考えて、考えて、、、

そうしてやっとできあがった最優秀賞です。


今回も、本当に難しく、挑戦し甲斐がありました。

私の作った風鈴のほかに、光箱さん、GGGさんが
同じように、素晴らしい技術力で制作されました。

それらはまた、次の記事で、、、








さて、この間展示作業を終えた「かも風鈴デザインコンテスト」

http://fglass.i-ra.jp/e766216.html


今回、私が制作担当したデザインの風鈴をご紹介。



これは、小さな男の子の作品。
卵の殻から黄身が落ちる様子らしいです。

殻の質感と、黄身の色をデザイン画に合わせて制作しました。




これは、『クリームソーダ』

赤い部分は、チェリーだそうです。




”虹色の風鈴の中に、ハートが透けて見えるように”という指示の合ったデザインです。
ですから、わざと淡い色で制作しました。




『虹と言ったら、淳子ちゃんだよね!』

と、他の作家さんたちが私にこのデザインを渡しました。
普段作っている虹の風鈴と同じ色で、丸く吹きました。




これは、地元の方から選ぶ「ふるさと賞」
小学生の子でしたよ。

最初、ガラスの細い色棒を溶かしながら波や太陽を描いたのですが、
翌日見たら色が割れていてボツになりました。

結局、エナメルで絵付けして、ガレージで温めて、
棹にピックアップして再度高温で焼く、、、という作業で仕上げました。




で、今回、とっても苦労したのはこのダルマ

私の息子の名前も福なので、このダルマのお腹に『福』の字があったのを見て、
工房賞に選んだのはいいのですが、良く見ると、

(こんな『福」って漢字、ないよな~)

って。笑

ま、それはいいとして、デザイン画通りに仕上げるにはどうするか?

宙吹きだけでは表現できないと考えて、宙吹き、文字はサンドブラスト、
高温エナメル絵付け、ガレージにキープしてのピックアップ、、、と
とんでもない作業を経て制作しました。

最初、エナメル絵付けで顔を描きこむのも、長い時間かかりましたが
なんとか仕上げることができました。
そのまま寝てしまったのですが、翌朝、見に行ったらなんと!




号泣しているではありませんかっ!!!!

泣きたいのはこっちだよ~~~~とぼやきながら、シンナーできれいに
拭き取って、再び長い時間かけて丁寧に描き込みました。

また垂れてしまっては困るので、すかさずドライヤーで強制的に乾燥~
今度は泣かれないで、ガレージに置くことができました。


もうひとつ、苦労したのは



『アジフライ』

フライのカラッと揚がった質感を出すのに、どうしたものか???

粒度の違うガラス粒を溶着し、そこへ還元するアンバーを溶着。
焼き戻し窯で還元させ、ギラギラとした色にしました。

それも苦労したのですが、もっと頭をひねったのは、尻尾です。
色に悩んでしまいました。

結局、やはり還元する青い色を付けることにしました。

そこに、小さな『ソース』ビーズをぶら下げました。

静岡新聞松崎支局さんのツイッターでも、紹介されていましたよ。




ここに載せたのは、あくまでも私が制作担当したデザインだけで、
他の2工房さんでも、同じくらい制作しています。

楽しくて、ちゃんと音色を楽しめるガラス風鈴は、唯一無二、ここだけです。
ぜひぜひ黄金崎クリスタルパークさんへ、お出かけくださいね。

そして、今年のデザインコンテストに、奮ってご参加ください。
来年は、あなたの描いたとおりの風鈴が届くかもしれませんよ!







この間の金曜日、黄金崎クリスタルパークさんに、
西伊豆元気製作所のメンバー集合。

昨年募集して決まった、『かも風鈴デザインコンテスト』
入賞作品の展示飾り付けでした。

私は、4月26日からず~~~~~~っと働きづめで、
この日もヘロヘロだったので、長男に助っ人を頼んで、二人で行きました。

毎年、紙に描かれた奇想天外なデザインを、私達FAROと、
光箱さん、GGGさんが手分けして立体ガラス作品に仕上げます。

しかも風鈴なので、鳴らないといけません。

だから、私たち自身も、他の作家さんがあの絵を!どうガラスにするのか?
楽しみな瞬間です。




手前の、、、GGGさんですが、本当に質感まで鐘です!!びっくり。

奥の音符も、デザインを見た時、

尻尾を付けたら風鈴ひっくり返るよね~

なんて話していましたが、テグスでバランスを取ってありました。
さすが!




手前のやどかりも、絵では頭の方しか描かれていなかったのですが、
GGGさん、こまかくお尻の方まで仕上げていらっしゃいました。

奥の、光箱さんのおはじきいっぱいの風鈴も、絵があの通りに描かれていて、
一目で(めんどくせー)って感じでしたが、苦労して作っていらっしゃいました。




今年、一番ウケたのは、やっぱりGGGさんの『肉!』ですかね~

お肉のピンクと白の脂肪の混ざり具合まで表現されていて
しばらく笑いが止まりませんでした。

で、毎年最優秀賞は、各工房が同じ作品を作るという決まりです。
これは、如実に各工房のカラーが出る、一番の見どころでもあります。




さて、今年の最優秀賞は「世界遺産」

1年ずれた感がありますが、昨年のコンテストですから、、、笑

左側が光箱さん、真ん中がFARO、右側がGGGさんです。




今回のデザインの一番の難関が、ぶら下がっている伊豆半島と、西伊豆町です。





私は、裏表が緑と白のお皿を吹いて、伊豆半島の形に削り出し、
高温エナメルで、西伊豆町を焼きつけ、その後低温で『西伊豆町』の
文字を絵付けしました。

苦労しました~

だから、他の作家さんがどう仕上げてくるか?私も楽しみにしていました。

それぞれの苦心の様子がわかって、とても面白いです。




どしゃ降りの中、先月水害で延期になった
『宇久須まちおこし横丁』が、クリスタルパークさんで開催中です。

やっと、雨が弱くなってきたので、女性会の皆さんが
盆踊りを披露して盛り上げてくださっています。

私とGGGさんは、ガラス製品の販売をしてます。

とか、書いてたら雨脚が強くなりました。

それでも皆さん、踊り続けるその情熱に圧倒されました。(@_@;)

この雨の中、予想に反して、たくさんのお客様がお越し
くださっていて、子どもたちの数の多いこと!

やっぱり、まつりが無くなったせいで、子どもたちは
こういうことに飢えてるんだな~って感じました。

お父さんに手を引かれて、スキップしてやってきた男の子を見て、
とっても嬉しくなりました。

このページのトップヘ