『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

タグ:灯台

海上保安試験研究センター デジラリー'24

灯台知識をいっぱい吸収したあとは、別棟で海上保安庁の色々なお仕事を紹介するコーナーへ。

パソコンに向かって、船内で起こった事件の防犯カメラの映像を鮮明にする体験をして卒業証書をもらったり(笑)

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新幹線乗って来たんです!

って言いながら、『 灯台の光はなぜ遠くまで届くのか』を見せたら、

「あー!すごい。
今日は愛知県から来られたという方もいらっしゃいましたよ!」

と言われて、やはりマニアが全国から来てるんだなと。

3Dメガネで、6畳ほどある日本の海底3Dマップに乗って深さを体感したり。

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最後にうみまる君と記念撮影。
ジャケットと帽子を貸してくださいました。
おばちゃんは、こういうの全然恥ずかしくなくなるんです。

ここで終わりだけど、記念品が貰えるスタンプラリーが終わってなくて、もう一度最初から(笑)

うーみんのスタンプ押していると、すごいプロペラの音がして、外へ出るとヘリコプターの離着陸の訓練をしていました。

そうだ、隣が立川基地だった。

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何機も着陸したり飛んだりしているのを眺めていると、ちょっと離れたところで職員さんと話をされていた同年代の女性が話しかけてこられました。

「あっちに行くと、富士山が見えるそうですよ!(˶ᐢωᐢ˶)」

え?富士山?
来る時見てきたんだけどなーとか思いながら、そちらへ行って見ると、
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え?ちっさ!(笑)
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鳥取から見えた方で、あの富士山でも喜んでいらっしゃったので、実は私は西伊豆から来て、、、と、SNSに載せた富士山の写真を見せたら、すごく驚かれました。

鳥取からわざわざこのセンターに???

と伺ったら、立川の大学に通われている息子さんを訪ねて来たので、色々見て回っていると。

マンホールカードを貰いに市役所でバスを降りたら、目の前でなにかやってるからと入ってきたと。

おお!マンホールカード!

(この方、私と同じ匂いがする、、、(笑))

島根県で初めて貰いました!
本当は出雲日御碕灯台のカードが欲しかったけど貰い損ねて、、、

とボヤくと、彼女は島根県出身で、出雲日御碕灯台も何度か登ったことがあると。

なんと〜

大いに盛り上がり、そのままレンズ室へもう一度入って色々説明したり、彼女の推しのプロレスラーの話を伺ったり、最後にはインスタとTwitterの相互フォローも完了(笑)

30分ほどでしたが楽しい一時でした。

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彼女と別れて、出口でクイズの景品の中から職員さんが作ったという灯台のキーホルダーをGET!

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立川カードというのも市で作っているらしく、フレネルレンズの写真のカードも貰えましたよ!

灯台カードはデジタル製で、紙ベースで無いからとても嬉しい。

横断歩道を渡って、目の前の立川市役所へ。

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おお!足元にマンホール。
このカードが貰えるのだなと、休日受付の守衛室へ。

過疎地の町役場と違って、ガードマンが3人ほど詰めていてびっくり。

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無事マンホールカードGETしてバスに乗りました。

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街路樹が多く、道路も広く、落ち葉が綺麗でした。

駅に着いたのはもう15時過ぎ。
お昼食べ損なったので、検索して「レインボースパイス」 @rainbowspice_3stores  さんへ。

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虹好きな私にピッタリな名前。

小麦粉やカレールーを使わない胃に優しいカレーだそうで、カレー好きなのに持病の癪がある私にも安心。

人気店でちょっと待ったけど、ダブルカレー950円、とても美味しかったです。

良いことづくめで、立川ほんといい場所でした。

そうそう、もうひとつすごい話。(⊙⊙)!!

鳥取の彼女から2日後にDMが。

「たまたまつけてたテレビに五木田さん出てきてびっくり!」

おおー!
私も放映すっかり忘れてた『 街角パレット』

https://faroglass.blog.jp/archives/35620122.html

「一昨日出会ったばかりでこの偶然!」

と。

これだけでもすごいけど、彼女が東京にいたから見られたんです。
鳥取じゃ放送してない。

ほんとすごいわー

これはきっとまた再会できる予感♥️

#海上保安試験研究センター
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会場の目玉はやはり、こちらの3基並んだレンズでしょうか?

●左:第四等単閃光レンズ 
能取岬灯台(北海道網走市)
製造年 1916年(大正5年)
製造社 B.B.T. PARIS
光達距離 20海里(設置当時)

●中央:第三等小型単閃光レンズ 稲穂岬灯台(北海道奥尻島)
製造年 1951年(昭和26年)
製造社 協和光機
光達距離 18海里(設置当時)

●右:第四等二連閃光レンズ 陸中尾埼灯台(岩手県釜石市)
製造年 1950年(昭和25年)
製造社 協和光機
光達距離 24.5海里(設置当時)

中央の一際大きな稲穂岬灯台のレンズは、奥尻島の大地震の時ビリが入ったのだと説明を受けました。

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確かにあちこち割れてる。

丁寧に磨きあげられたプリズム。
壊れたらもう代用品がないので、最近はLEDへの転換が始まっているそう。

それも電源やメンテナンスの問題があり、遠からず灯台自体が必要なくなり、GPSの運用になるだろうと。
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あぁそれは寂しい。
あの不動の存在が心の支えになるのに。

そんな話を聞きながら、こんなに美しいのに、、、

と、ずーっと眺めていました。

https://x.com/faroglass/status/1861783754118979928?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q

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レンズを組上げた会社の銘板のトレードマークが、とっても素敵でしょう?

あ!よく見たら、静岡県三島市って書いてある!
どうりで富士山描いてあるわけだ!
なんか嬉しい。

「右端のレンズは、私が実際にメンテナンスしていた陸中尾埼灯台のものです」

と説明してくださった方が誇らしげに教えてくださいました。

多分この方ももう退官されているのだろうけど、共に海の安全に従事したレンズとまた居られるのは素敵な時間だろうなと。

https://x.com/faroglass/status/1861786788685287752?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q

じっと眺めていたら、左端のフランス製の能取岬灯台のレンズは飴色と水色が混在してるのに気づいたので理由を聞いてみたけど、色の違いに気づいていらっしゃらない様子で「はぁ?」と言われただけでした。

3基皆、ところどころ欠けた部分にペンで印がしてあって、当時補修しようとしていたのかなと思ったり。

そういえば、出雲日御碕灯台のレンズも結構割れててびっくりしたけど、そっか、もう作れないんだな。

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その他、これも職人が手で吹いて作っていた電球が並んでいました。
これらももう作られていないそう。

https://x.com/faroglass/status/1861787542800240823?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q 

150年の灯台の歴史。
あとどのくらい続くのか分からないけど、あちこちの灯台巡って抱きしめたいな、、、

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海上保安試験研究センターには、役目を終えた灯台のレンズがいっぱい並んでいました。

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フレネルさんが考えたフレネルレンズは、最初はこんな風に、提灯のような形だったみたい。

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レンズが回るのではなく、中のライトが回る不動型。

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奥のフランス製のレンズは、1900年と下に刻印されていました。

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100年前の灯台のレンズを動かせる体験ができました。

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灯台の中を、鳩時計のように分銅を吊るして、ハンドルで歯車を巻き分銅を上まで持ち上げ、あとは分銅がゆっくり落ちると共に繋がった歯車が動いてレンズも回ります。

https://x.com/faroglass/status/1861760162538918047?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q

レンズの回りを良くするために、現在はベアリングを使ってあるけど、当時は水銀を満たしてその上にレンズの台座を置いて浮かべていたのだそう。(⊙⊙)

https://x.com/faroglass/status/1862302061473538428?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q

何時間回せたのかな?
灯台の高さが分銅の動く時間に比例するから、灯台によって、巻き上げる灯台守の仕事量が違ったでしょうね。


あと、レンズのすぐ下の大きな歯車の溝の間隔で回転数が変わって、光が何秒間かに1回など、調整したのだと。

( ゚∀ ゚)ハッ!

私はそこで初めて、灯台によって光る間隔や時間が違うのだと分かりました!

そうですよね。
暗い海の向こうで、あの灯台がどこの灯台か分かるには、光のシグナルしかないですよね。

当たり前のことなのかもしれないけど、これは私にとって大発見でした。

海図には、そういう情報もちゃんと表記されているんだそうです。

「へー!」

を何度言ったか!(笑)

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https://x.com/faroglass/status/1861760849779872033?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q

そして、歯車かっこいい!!!!
たまらんかっこいい!!!

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その閃光レンズの形状からか?
ちょっとウルトラ怪獣的なこの灯台がとても気に入りました。

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灯台に使われたガラス製のレンズ。

1800年代、フランスの内気なオタク"フレネル"さんが、苦労の末に編み出したプリズム。

光を集め、真っ直ぐに遠くまで光を届けることができる世界初の発明でした。

一方で、それを作るガラス工場が大変だっただろうなと、、、(笑)

うちの泡や脈りやブツが頻繁に発生する炉では、到底フレネルさんの及第点は貰えなかったはず。( ̄▽ ̄;)

綺麗なガラスを溶かすこと自体が困難な時代に、あの大きさのサイズのガラスの塊を作って正確に曇りなく磨けとは、とんでもないオーダーだったでしょう。

そんな当時に想いを馳せながら、百数十年後の飴色や水色のプリズムを(可愛いなぁ)と眺めました。

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こんなにも濃い水色でいいんだ、、、

とちょっと驚き。

水色はさすがに第一等閃光レンズにはなれないのかな、、、

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昨年登った、出雲日御碕灯台のレンズは、皆さんがキッチンでお使いのコーニング社のパイレックスなのね。

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日本で作ったプリズムのレンズと、アメリカ製の鋳物で鋳造したレンズが並んで置かれていました。

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手で作られた細いレンズがびっしり並んだ右側は、クリアな光が眩しい。

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一方左側は、なんだかプラスチックのように半分曇って見えて鈍い。

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右側の日本製のレンズの下には、

『 海上保安庁工場』

と鋳造されたプレートが誇らしげに付いていました。

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ボコボコに曲がったガラスの塊を、回転する研磨機で歪みのない、ピッカピカのプリズムにする。


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その設備を見て、

え?旧式のFAROの加工機と変わらん!

と驚いたのでした。

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もっとすごい設備で、早く綺麗にできるのだと思ってた。

これでは、私がいつもブーブー言いながらやってる研磨加工の手間が、数百、数千倍になるだけじゃん!

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はっきり言って、機械使うけど、手で磨いてるのと同じ位の手間と時間がかかったはずです。
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ほんと超絶技巧だわ。
そして、小っさい器磨くだけで不満タラタラな私を深く反省しました。

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