『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

タグ:夕陽日本一の町


小鳥のペアと言えば、「西伊豆町婚姻記念品」も、先日納品しました。

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西伊豆の美しい海
その海にキラキラ輝く夕陽

を表現した幸せの小鳥です。

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裏にはお二人のお名前と結婚記念日を彫刻します。

赤ちゃんの誕生記念のガラスの手形や、町の特産品「かも風鈴」もそうですが、私達が移住してから町と一緒に作りあげてきたものは、私達がリタイヤしたら消えてしまうものです。

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金銭的にも体力的にも、どこまでやれるか全く先が見えませんが、兎にも角にもこれらはいずれも全国に誇れる良い事業だと思います。

幸せなお仕事をいただけて光栄です。(^-^)

#西伊豆
#西伊豆町
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#ガラスの小鳥
#五木田淳子
#glassbirds
#西伊豆の海
#夕陽日本一

22日は、こがねすとさんで「こがねすとないと」でした。

西伊豆町在住ガラス作家の会主催の
ボランティアイベントです。

夕陽が見えるかな~と期待していましたが、段々と
分厚い雲の向こうに沈んで行って暗くなってしまいました、、、

けれど、ウソみたいに全くの無風、、、
これは外でもたくさん灯せるぞ!って、
結局いつものキャンドルナイトのような光景に、、、笑





左奥には、うちの息子達。
今回も、セッティングから撤収まで手伝ってもらいました。

右には、GGGの明ちゃんと光箱の未乃ちゃんもいます。
明ちゃんの息子さんも、手伝ってくれてましたよ。


以下、写真を続けますが、本当はもっとたくさん撮りました。
ご覧になりたい方は、フェイスブックをご覧ください。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.755600517899125&type=1&l=8d40af279e


後、終わってから気付いたのですが、伊豆新聞さんに
未乃ちゃんが取材を受けていました。
http://izu-np.co.jp/shimoda/news/20150919iz1000000159000c.html






デッキは、室内と同じ扱いで、火災防止のためLEDライトを使いました。
県から来て下さっている、良知さんが一生懸命着けてくれました。



暗くなる前に、お客様が『これ何?』と、近づいてくるようになりました。
それは夕陽を期待されて来られた方だとわかりました。

ところが、暗くなって夕陽が明らかに見えない、、、という時間になっても、
続々とお客様がお越しになり、私達はびっくりしました。



次から次へと、車のヘッドライトがやってきます。



入れ替わり立ち替わり、お客様がいらして、しかもフル装備のカメラ
持参されている方もいて、明らかに「こがねすとないと」を目指して
いらっしゃった
のだとわかりました。

こんなに見えると思っていなかったので、とっても嬉しかったです。

息子に車の数を数えさせたら、36台と言っていました。
いつもその場に、50名以上の方がいらっしゃったと思います。





ひっきりなしにお客様が車でいらっしゃるので、どこで知ったのか
訊ねてみました。

『フェイスブックで見て、、、沼津から来ました。』

え???沼津からわざわざ???

とっても嬉しかったです。






デッキのライトも、なかなか綺麗でした。





ただ、こがねすとさんの中から、外デッキのキャンドルを楽しんで
もらうには、室内がかなり暗くないと、写り込みで見えないということが
わかりました。




テーブルにも、ライトで置いてみました。

座った方が、近くで写真を撮ってくれていました。




私達の器で、ところてんやデザート、食べていただこう!
持ち込んだのですが、ほとんどがソフトクリームの注文で
叶いませんでした。

夕陽グラスで夕陽パフェ、、、良いと思ったんだけどな~

そう思っていたら、明ちゃんが呼びに来ました。

『今、賢ちゃんの“富士山カップ”で、
ビール飲んでる人がいる!』





ネットに出しても良いですか?と、承諾を得て、写真を
撮らせてもらいました。




最終的に、どれだけのお客様がいらしたのか、カウントしていなかったので
わかりませんが、100や200の人数じゃないよね?と結論づけました。

とっても良い日和で、雰囲気も良く、静か、、、

賢ちゃんが『ジャズライブとか、できるよね?ここ』と、
アイデア出してました。

もっともっと活用できる、素晴らしい場所だと思います。

お越しくださった皆様、ありがとうございました。


<西伊豆町在住ガラス作家の会>

生島賢・明水
辻晋吾・井田未乃
五木田秀幸・淳子







この間「ナンでしょう?」と尋ねたところ、

http://fglass.i-ra.jp/e777531.html

みなさんが、全員『海に落ちる夕陽』と答えてくださいました。

ありがとございます。その通りです。

事の始まりは、春先、、、

近所の山田さんが、表札を頼みたいと来てくれました。

6月にお父様の一周忌があり、その時に表札をお父様のものから
自分のものに変えて、お披露目したい、、、と。

どんなデザインが良いか尋ねても、『何でもいい』
『わからないから任せる』
の一点張り、、、

そんな~~~~

お披露目されるほど大事な表札なのに、たたき台も無いの?

と、突っ込んだら、『じゃあ、西伊豆らしいものがいいな、、、』

う~~~ん、、、夕陽???

『トンボロでも良いよ。』

いや、トンボロは難しいでしょ?表札には、、、、

なんて、曖昧な話し合いの中で、モヤモヤしながらのスタートでした。

いや、きっと既製品の表札にすれば、早いし、かっこいいはずなのに、
『お任せで作って!』ということは、せっかく作るなら地元で仕事を
作ってあげたいという心遣いだ
と、私はわかっています。
だから、予算なんて関係なく、全力で取り組むことにしました。

(西伊豆といえば、ガラスと夕陽と海だよな~)
と、まずは板ガラス作りから。

オレンジの板と、青い板を作ることにしました。

丸い円盤状に板ガラスを作る方が簡単なのですが、厚みが均等になりにくいので
それぞれ模様をつけてシリンダー状にガラスを吹いて、縦に切れ目を入れて、
切り離し、焼きながら開きにして、窯に入れました。

文字で書くと簡単だけど、これはどえらい大変な作業でした。

さて、翌日冷めた夕陽色と、海の色、2枚を重ねるわけですが、
いきなり重ねて溶着すると、板の波打ち具合で泡が入ってしまうので、
きっちり真っ平らにするために、電気炉で板状に溶かしました。

翌日窯から出してから、夕陽の部分と海の部分を、下地の白を
出すために、ダイヤでガンガン削って行きました。
想像以上に厚みがあって、上の層を削り取るのが大変でした。

そうしてようやく、土台と海の板を重ねて焼くことが出来ました。
同時に、あらかじめ同じように作っておいた太陽も
載せて、3枚溶着させました。




出来上がった表札にテープを貼り、レタリングをして、カッターで切り、
そこへサンドブラストをして彫刻しました。




結構深めに、、、




何でかというと、名前の部分は

『黄金崎にちなんで金色が良い。』

とのご要望で金彩を施したかったのです。

金といっても、金液に20パーセントほど金が混ざっているもので、
はっきり言って、茶色い絵の具にしか見えない、、、

ムラになりやすいので、丁寧に塗って、乾燥させて窯に入れたのですが、、、




ギョえ~~~~~ムラムラじゃん!!!

一周忌が2日後に迫っていましたので、ガッカリしている時間がなく、
再度マスキングし直して、サンドブラストをかけ直し、金を剥がしました。

白いままでは、名前が全く目だちません、、、

悩んだ末に、金の塗料を埋め込むことにしました。

やっと完成しましたが、表札が付く場所は焼いた杉板のような部分なので
裏が透ける板ガラスとかに貼っても格好悪いな~と、ホームセンターまで行って
ステンレスの板やカラーの金属を探していたのですが、結局白が一番
映えるような気がしたので、アクリル板を買ってきました。




四隅にボール盤で穴を開け、ねじで留めるつもりでしたが、
木造家屋ですから、ピカピカの金属ねじではしっくりこないかなと
化粧ビスで隠すことにしました。




雨の中、「(一周忌)もうお寺さんに行くよ~!」
皆さんが集まり始めているお宅へ伺い、お父様の表札を外し、
新しい表札を付けてきました。

初めご覧になった時は『可愛いな。』と、ちょっと困惑されているようでしたが、
それでも、喜んでくださっているようでした。

私も、お家の前を通るたびに、あの表札を見ることが出来て嬉しく思います。

ありがとうございました。






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