『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

タグ:修理

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9月22日開催した、「ガラスの町のお医者さん」

最初に見えた患者さんは、光箱さんの作った かも風鈴でした。

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この色合いは、未乃ちゃんが吹いたものかな?

気に入って吊るしていたけど、いつの間にか糸が切れてしまったそう。
自分で直してみたけど、どうしても上手くいかず何年もしまいこんでずっと気になっていたと。

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辻先生がすぐに治療。

また音色が聞けてとても嬉しいとお帰りになりました。

次に見えたのは、お父さんと息子さん。

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北海道で息子さんが吹いたグラスに泡がいっぱい入っていたんだけど、底にあった大きな泡が割れて使えないと。

これはGGGの生島先生が担当。

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リューターで泡の輪郭を削った後、私が持ってきたゴムの先端で滑らかにして治療完了。

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「わー!全然分からない!」

と覗き込んで喜びの声を上げていました。

兄弟みんなで作ったけど、彼のだけ割れて使えなかったから悲しんでいたと。

これでまた牛乳が飲めますね!

毎回、数名しか診察に来られないので、もういらっしゃらないかなーとみんなをお昼に行かせたら、大切そうに袋を持ってこられた男性が。

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そっと取り出されたのは、細かく割れた7つのパーツ。

お子さんが昔クリスタルパークさんの体験で作ったもので、どんな仕上げでもいいから元のグラスの形に戻して欲しいと。

パズルのように破片を組み合わせると、全部パーツがあったので、ご相談して接着での治療を決めて入院。

改めて組んでみると小さな破片が足りず穴ができましたが、グラスの形には戻せるのでそのまま治療を。

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接着は簡単そうに見えて、接着剤の分接点が微妙に増えるので、最後の最後で辻褄が合わなくなります。

持ち帰ってかなり慎重に貼り合わせる必要があるのです。

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結局ズレが生じて完全な密着ができない箇所が出ましたが、強固に組み上がったので良しとして今日退院していきました。

どのガラスも捨てられることなく、再び大事にして頂けるお手伝いができてとても嬉しいです。

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#黄金崎クリスタルパーク

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9月22日

毎回好評の「ガラスのお医者さん」開院です。

こんなの直して貰えるだろうか?

と、皆さん遠慮がちに来院されますが、どんなちいさなものでも診察致しますので、安心して来院ください。

西伊豆の秋は空気が澄んで夕陽も美しく見える日が多いですよ!

ゆったりとした時間が流れる西伊豆へ、お出かくください。

  -第5回-ガラスの町のお医者さん 

あなたのお家に眠るガラス製品のお悩み相談承ります!

日時:9月22日(日) 10:00〜14:00 

📍場所:黄金崎クリスタルパークさん
工房棟ギャラリースペース 

住所:静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須 2 2 0 4 - 3

STEP1 診てもらいたいガラス製品を持参する。
STEP2 整理券を受け取る。順番にご案内します。
STEP3 受付にて問診票を記入する。
まずは修理可能かご相談ください!
STEP4 問診票を元に、直接ガラス製品をみながら診察します。 
→ここで修理方法をご確認頂き、ご依頼を希望される方は、そのまま修理作業に進みます。
 STEP5 修理完了! 入院(お預かり修理)になった場合は、後日製品をお届けします。

修理の一例
接着:500円 ~
削り作業:500円 ~
かも風鈴パーツ修理:500円 ~

※ 料金は、修理内容によって異なります。

細心の注意を払って作業しますが、器に振動が加わり割れてしまう場合もございます。
破損や亀裂が増える可能性もございますが、その場合の製品の補償は出来かねますので、 ご了承くださいますようお願いいたします。
(破損した場合、修理費用はご返金いたします。)

製品の破損状況によっては修理できない場合もございます。 

また、修理内容によってはお預かりしての作業となる場合もございますのでご了承ください。

⚠️上記の理由により、大切な品・思い入れのある品の修理は承ることができません。
   
主催:西伊豆硝子舎 黄金崎クリスタルパーク/西伊豆町役場

イベントに関するお問い合わせ...
西伊豆町役場 まちづくり課 観光係 TEL:0558-52-1114 

※修理内容に関するお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
   
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昨日は、第4回目のガラスのお医者さんの開院日でした。

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お医者さんは、賢ちゃんと私と主人の3人。

本当なら、辻さんと未乃ちゃんご夫妻がいるはずだった、、、

ポスターには未乃ちゃんの姿。
2回目までは未乃ちゃんいてくれたな。

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この問診票も未乃ちゃんに作ってもらったな。

面倒くさいこと、色々頼んで悪かったな、、、

目の前に展示されている、未乃ちゃんの大きな鉢を見ながら、そんなことを考えていました。

前回の患者さんは2人だけだったのであまり期待していなかったのですが、開院早々にご夫婦が4つも持ち込まれました。

包みから出てくるガラスを順番に見ていて、3個目が姿を現した瞬間、息が止まりそうでした。
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未乃ちゃんのマグだったのです。( ߹꒳​߹ )

未乃ちゃん!
心配で来てくれたんだね。
ありがとう、、、
本当にありがとう。

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おふたりのお顔をよく見ると、みしまプラザホテルさんの展示会でお話したご夫婦でした。

初日の朝一番に未乃ちゃんの新作を探しにいらっしゃったのです。

でも、新作はあまりなく、作品点数も少なかったので

「では、また来年」

と出ていかれました。

その姿を見ながら、いても立ってもいられず、追いかけて、

「理由は言えないけど、未乃ちゃんの新作は来年見る事はできないかもしれないから、もうすぐ始まる東京での展示会へぜひ行ってみて欲しい」

と訴えました。

三越さんへ行かれたか尋ねたら、海外旅行の時期で最期の展示はご覧になれなかったそう。

「推しは今推せ。」

あの頃私が呟いていた言葉です。

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https://www.at-s.com/sp/news/article/shizuoka/1318393.html

静岡新聞さんの写真にも、未乃ちゃんのマグが写っています。

ああ、本当に敵わないな、未乃ちゃんには。( ߹꒳​߹ )

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その後も続々と患者さんが来院して、結局12点。

その場で治療できたものは、治療箇所を詳しくご説明、今後の生活指導までしてお見送りしました。
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何個かは入院中です。

直せるとニュースで書かれていますが、壊れたガラスは元通りには直せません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a3281d5199231d38ed220fa2be849a695bb0f4c

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これ以上ヒビが進まないようにするか、取れた破片を接着するかくらいです。
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少し欠けた部分を磨いて滑らかにすることはできますが、大きく欠けているものは、手が切れないようにガリガリ削る仕上げ止まりです。
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そうそう、私と主人が15年ほど前に作った赤ちゃんの手形は元通りに直せましたよ。
彼も今は高校生です。(˶ᐢωᐢ˶)

接着剤を使ったら、食器には使えないので鑑賞用になりますが、それでもお子さんが小さい時に作ったからと治療を希望されたものもいくつかありました。

捨てるに捨てられずにいた思い出の品を、この先もずっと残すお手伝いができたと思います。



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あれから早2ヶ月、、、

催促され、手を動かし始めた。

アクリル板と発泡スチロール買ってきて、同じように作って貼ればいい。

と最初は思ったけど、折角私に依頼されたのだし、ガラスの里の看板にはガラスを使った方がいいよな?とか思い始めて、どう作ったらいいかずっと考えてたのだ。

最終的に、白とラピスラズリの合わせガラスを吹いたものを削り出して濁点にすることに。

でも、その濁点が結構難しい。

まっすぐの濁点ではなかったんじゃないか?と色んなフォントを打ち出して感じたから。

じんわり弧を描く濁点。

サイズは想像でしかない。

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切断して削ってサンドブラストかけて、、、とやっているうちに失敗したり欠けたりで、この小さなパーツの為にどんだけ苦労してんのーーー!(⚪︎д⚪︎)

昨日やっとできて、主人と脚立載せた軽トラで支所へ。


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私が下から位置見ながら主人が接着剤が固まるまで保持。

まるで、当選者にバラ付けてる選対委員長みたい。(≧∇≦)

同じように両面テープ使えば?

って主人に言われたけど、小さなパーツだから面積が小さくて粘着力が落ちたのではと踏んで、今回は接着剤を使った。

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そこだけやけに鮮やかなブルーの濁点、無事にくっついた(^-^)

ん?
あれ?
高さ低くね?
ちゃんと測ったのに、、、

(゜Д゜)アッ!?

私、さしがねじゃなくて線引き持っていったんだ!
だから、線引きの余白5mmを含めるの忘れてたー!


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まあいいか。

ちゃんと読めるもんね。


#修理

#看板

#西伊豆町



8月の終わり

「支所のガラスの看板の濁点が取れて

"カラス"

になってしまってるので、1度見て貰えないか?」

と役場から電話があった。

国道沿いの交差点に立つ看板。
普段見慣れているんだけど、見に行ったらホントだ。

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「日本一のカラス文化の里」になってる(゚ ∑ ゚)

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ってか、ガラス違うやん!
アクリル板と発泡スチロールやん!Σ(゚д゚;)

「ガラスと違いますよ〜」と電話すると

「それって五木田さん直せませんかねぇ?」

え〜( -᷄ ω -᷅ )

やれって言われればやるけど、、、
と、渋々引き受けた。

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見上げるほど高い場所だったから、どんなサイズの濁点だったか想像でしかないけど、太字の方のサイズを測ったり観察したり。

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濁点よりも、土台のモルタルが剥がれ落ちてビー玉取れてる方が気になる。

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分厚いアクリル板の本体も、長年の紫外線のせいか黄変と気泡でみすぼらしい。(T_T)

ちょうどこの頃、私は神戸の展示会の制作で死にそうに忙しかったので、そのまま手付かずで居た。

続く、、、

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