『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

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22年前、私たちが西伊豆へ移住した時から仲良くしてくれた方が、5月に息子さんとお嫁さん、初孫の赤ちゃんを連れて来てくれました。

お孫さんの手型を作って欲しいと。 

「自分に孫ができたら、FAROで手形作ってもらおうってずっと思ってた」

って帰りに言ってくださって、本当に嬉しかった。

通常は既製品のフォトフレームに貼り付けるのですが、お嫁さんがうちの猫の手型を見て、「こういうのがいい」とおっしゃって言ったので、かなり悩んでしまいました、、、 

半年近くかかって、お待たせしてしまい申し訳なかったのですが、今日やっとお渡しできました。

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じいじとばあばは喜んでくれたけど、お嫁さんはどうかな?*゚Д゚)ドキドキ


5月26.27日と、高校総体弓道の県大会がありました。

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結果をいえば、長男含め団体も個人も、次の大会へ勝ち進むことはできませんでした。
練習では外すことの方が少ないのに、オイオイどうした?といった調子。

あの立派な道場で、静岡県中の選手や父兄が見守る中、いつも通り引ける強靭な精神力が足らなかったかな。
惜しくも1本足らずに、悔し涙の息子始め部員達。

「悔しい」「もっと引きたかった」と皆嘆いてましたが、伊豆の山奥の小さな高校から、よくもまあ7人も勝ち進んだものです。

弓の引き方もわからない頃から彼らをずっと見てきて、そして今、あの大舞台で立派に引いている様子を見て、心が震えました。

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中3の秋に道場へ連れていき、翌春入部。

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5月はまだ矢が安土に届かず、素手で大的を狙って。

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その3ヶ月後にはちゃんと試合に出てました。

そして、2年経ちました。

「最後の立ちが一番うまく引けた!」「楽しかった!」とみんな口々に言いました。

確かに的中は足らなかったけど、あの集中した表情、そして最高の空間を、大切な仲間と共有している様子を見ることは、親としても感無量でした。

5日の予選敗退で出場出来ず、先に引退した子達も、電車ではるばる応援に駆けつけてくれました。
大会後、悔しくて一切道場には来なかった子が。

彼女のことを想い、その分まで頑張ってきた息子達もこれで引退です。

長男は大学でも弓を続けるつもりで、弓道部のある大学を目指しています。
それを聞いた仲間も、進学先を変えて続けようかなと言うので、「おじさんおばさんになっても、このメンバーで弓を楽しめたら、すごく面白いね!」と勧めておきました。

悔しい思いも残るけど、得られたことの方がはるかに多い、子どもたちの2年間でした。

私も、自分が経験しなかった青春を、疑似体験した感じで、一緒に弓が引けて本当に良かったと思っています。

5月5日子どもの日に、長男のインハイ団体予選。

女子は、この間の個人戦での結果を出せてれば、団体も行けたのにという結果で、ここで引退が決まった2人は、悔し涙で顔が歪んでしまうほど。
普段があんなに中るのに、、、
優勝校が、かなり高い的中だった。
運もある。
西部だったら、この本数で県予選に行けた。
見ているこっちも涙が出てしまった。

一方の男子。
長男はいつも通りだったけど、後ろの的中率が低く、これじゃ無理だなと、県予選を諦めた。
実際、もう足らないから無理だという声を聞いていた。
巻藁で調整し、戻ってきた子にそれを伝えると、ヘナヘナ座り込んだ。

「自分で見るまで信じない!」

と、副部長が記録を見に行く。
私も見に行く。

ん?
ギリギリビリで入ってるんじゃね?

諦め半分だったところで、まさかの競射決定。

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相手は共に練習し、仲の良い近隣高。
じりじりとしながら1本ずつ引く。
長男はここで外し、もうダメかと思ったら、後3人が中て、1中の差で勝てた。

さっき結果が出せなかった子達が、更に緊張する大事な場面で中て、安堵で泣いていた。

仲がいいからと、隣に控える場所を取っていた負けた高校の方では、悔しさと引退を惜しんで大泣きする3年生の慟哭が聞こえて辛かった。

俺らの分も頑張ってくれよと言ってきた彼らの想いを背負って日々練習を続けている。

みんながいつもの力を、存分に発揮してくれたらと思う。


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