『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

タグ:ガラスカレット


明日火を消すと決めてから、何を作って置くべきか?書き出して順番に作っていました。

今日も手の平も爪の中も真っ黒にしてガラスを吹きました。

ついでに火傷も、、、( ̄▽ ̄;)

1350℃のガラスは、濡らした新聞を素手で持って成形します。
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「紙リン」と言います。
形状はそれぞれ違いますが、木でできているのは「木リン」、鉄でできているのは「鉄リン」と言います。

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紙リンを上手く使えると、等高線のように綺麗な模様ができます。(^-^)

今回は綺麗な模様。

さて、リストアップした作業計画通りに進めたくても、消耗した窯の中のガラスは綺麗には溶けてない( ߹꒳​߹ )

ガラスの表面を梳くようにして良くない部分を取る「スキミング」を、1個吹くごとに行っていました。

正常ならば、朝と午後1回くらいで良い作業。

高い燃料費払って使えないガラス溶かすなんて本末転倒です。

でも脈理と呼ばれるスジが入ったものはA品にはなりません。

おまけに脈理は吹き始めてから目に見えます。

当然ゴミ決定なので、それが続くとメンタルやられます。( ߹꒳​߹ )

スキミしたガラスは水の中へ入れて冷まし、水揚げカレットに。

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こうすると粉砕されたように細かくなります。

いっぺん粉々にすれば、脈理もバラバラになるから、新しい原料と共に溶かして新しいガラスにできるので、捨てる訳ではありません。

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カレットは、休業に入ったら再開しようと思っているパウダーフュージング技法の材料でもあります。

吹きガラスを続けることが年々難しくなってきて悩んでいた時に閃いたパウダーフュージング教室の受講。

これで売れる作品ができたら、大好きなガラスにまだまだ触って暮らしていけます。

33年のガラス人生の第2章が始まります。

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穴が開かないほど厚いと思ったけど、やってみたら開いた!(⊙ω⊙)

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バーナーワークで金赤のビーズ作って革紐通した。
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灼熱の夏の工房で、1時間以上かけて虹色の紙飛行機。

(やっとできた!)と思った瞬間、ポロッと落ちて砕け散った時は呆然としたけど、その破片そのままが綺麗なペンダントになった。

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この間、実験でやんわり角を取ったガラスの塊達を見ていて、

(これ、胸元で輝いていたら素敵かなー)

って思えたものがあったので、ヒートン入れてペンダントにしてみました。

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キラキラ、氷のようで綺麗です。


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いつだったか?
1350℃のガラスをかいだして、水の中に一気に入れて冷ましたものの中に、核のようなガラスの卵ができるってご紹介しました。

急激に冷やされたガラスが自然に作るカタチが、本当に美しくて。

だけどそれは、恐ろしいほど激しく弾け飛ぶ爆弾のように砕けるので、そのままでは大変危険です。

そんなわけで電気炉で加熱処理して、安全な状態に安定させてみました。

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丸い核のようなものは、表面がのっぺりしてしまい、あのキラキラ感が薄れましたが、亀裂がいっぱいだった塊は、とても綺麗なまま角が取れました。

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虹色の紙飛行機を3度も失敗して砕け散ったのですがその破片も焼いてみたら、なんだかいい感じ。

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ピンクの塊は、お位牌の失敗作だったもの。

楽しい実験でした。

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