『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

タグ:お悔やみ


2月、西伊豆町のケーキ屋さん Satouya @sweetsandcafesatouya さんで密かに活動する秘密結社"ソックスの会"に入会しました。

そこで知り合ったのは、下田のマルカフェ @marucafe.jp さんのまる子さん。

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ヤギを飼っていると聞き、元ヤギ飼いとしてはぜひ会いに行かねば!と、すぐにお店を訪ね、美味しいピザを堪能しつつ、黒ヤギのメエちゃんと黒猫ゴロちゃんに出会いました。
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3月にはまる子さんたちがうちへ来てくださって、メエちゃんと楽しい時間を過ごしました。

ところがその後、メエちゃんは突然体調を崩し、懸命な治療の甲斐なく天国へ。

更に悲しいことに、ゴロちゃんも後を追うように天国へ。

一連の様子をインスタで拝見していて、どんなに辛く悲しい思いをされてるだろうと思ったら、無性にガラスでメエちゃんを作りたくなりました。

ただ、昔ヤギを作って欲しいと頼まれたことがあって作ったけど、すごく難しく納得いかないで消化不良だった記憶。+_+
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とりあえず、鉛筆でイメージを描いて取り掛かった。

付属部分が多いので、普段なら主人にアシスト頼むところを気づいたら全く1人でこなして、みるみる出来上がって自分でもびっくり。(⊙⊙)
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底部を研磨し、水彩でメエちゃんのカードを描いてプレゼントしようと編み物サークルの日に持って行ったのだけど、何度行っても顔を出されず。

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2ヶ月近く経った昨夜!ようやく見えて、やっとお渡しできました。

インスタでガラスのメエちゃんの存在をご存知だったので、私を見るとまる子さん泣き出して、それを見てずっと心配して待っていた皆さんも一同涙目。

箱を開け、実物を手に取られて

「そっくり」

と号泣。

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それから、ガラスのメエちゃんを囲みながら、皆さんと編み物。

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悲しみや辛さに共感し分かちあい、受け入れることについて話したり、、、

その後はいつも通り、美味しい話、可愛い話、バカバカしい話なんかで大笑いしながら夜は更け、「また来週〜」と別れました。

素敵な空間と素敵な人達と素敵な時間。

心の栄養ですね。

感謝です。

#ヤギ
#goat
#ガラスのヤギ
#お悔やみ
#靴下編み 
#sockknitting 
#編み物


昨日今日と肌寒く、窓を締切って眠り、起きたら長袖スウェットを着て熱いコーヒーを飲んでいます。

やっと秋が来たのですね。
灼熱の夏を皆さん頑張って乗り越えましたね!

とはいえ、また暑い日が来るのでしょう( ̄▽ ̄;)

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暑い日にクリスマス向けのスノーマンの注文が入りました。

在庫が3人いたので、お好きな子をお選びいただきました。

メッセージのやりとりの中で、流れてしまった赤ちゃんの供養に購入したと書かれていました。

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最近、ガラスの小鳥にもそのような意味合いでお名前や命日を彫って欲しいというご依頼が何件か続いています。
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何気なく作った私のガラスが、そんな大事な意味合いを持つものになっていいのかなと戸惑いますが、辛いお気持ちが少しでも晴れたら良いなと思います。

発送した旨ご連絡差し上げたら、12年前にもお求めくださったそうで、2人並んで飾られるとお返事頂きました。

#スノーマン
#snowman 
#雪だるま
#お悔やみ
#天使ちゃん

4月の中頃、メールが届きました。


『2月末に妊娠6ヶ月で娘を死産しました。
娘は身体全体がむくむ病気で、医師からこのまま生き続けることは
できないと診断されました。
初めての子でとても楽しみにしていたのですが、
残念ながら死産という結果になってしまいました。

先日の四十九日、主人の実家のお墓に納骨をしました。
今までは娘が亡くなってもお骨がありましたが、
そのお骨も傍から離れ、すごく寂しい気持ちです。

そこでFAROさんに作っていただく心のこもったお位牌があれば、
娘も喜ぶと思いますし、私たち夫婦の気持ちも
穏やかになっていく気がしています。』

と、、、

七夕が出産予定日だったそうです。
だから、七という字のつくお名前を赤ちゃんにつけたそうで、
7色の虹のお位牌を希望されていました。

ところがすでにこの時、私達はとんでもなく忙しい状況で、
新たにお位牌を作る時間はなかったので、在庫から選んでいただく
ことも御提案しましたが、たっての希望で新たに制作することに、、、

2つ作ったのですが、色が濃すぎて自分としては納得できず、
翌日更に2つ制作して、合計4つの中から選んでいただきました。




お選びいただいたのは、こちら。




羽根や身長体重など、どうしようかと悩まれていましたが、
シンプルなお位牌にされました。

展覧会終了まで、待っていただき、終了後に彫刻する
文字のレイアウトなどのすり合わせをいたしました。




1カ月半かかって、ようやく昨日お届けできました。

直後に温かなメールいただきました。
お位牌が、パパとママの気持ちを少しでも慰める存在であってほしいです。


『先ほど五木田さまが丁寧に作ってくださった心のこもった
お位牌とお手紙が届きました。
ありがとうございます。
涙が止まりません。

七夕に産まれるはずだった娘らしく、
七色の虹色がキラキラして、すごく綺麗です。

今日は七夏が産まれて100日目、百か日なんです。
まだまだ心の傷が癒えない私たちに、七夏が
『お父さん、お母さん、わたしはお空で楽しくやってるよ、
大丈夫だよ、だから元気になってね』って言ってくれているようです。

七夏はいつまでも私たちの大切な長女なので、
五木田さまにつくっていただいたお位牌もずっとずっと大切にします。

本当にありがとうございました。』

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