会場の目玉はやはり、こちらの3基並んだレンズでしょうか?
●左:第四等単閃光レンズ
能取岬灯台(北海道網走市)
製造年 1916年(大正5年)
製造社 B.B.T. PARIS
光達距離 20海里(設置当時)
●中央:第三等小型単閃光レンズ 稲穂岬灯台(北海道奥尻島)
製造年 1951年(昭和26年)
製造社 協和光機
光達距離 18海里(設置当時)
●右:第四等二連閃光レンズ 陸中尾埼灯台(岩手県釜石市)
製造年 1950年(昭和25年)
製造社 協和光機
光達距離 24.5海里(設置当時)
中央の一際大きな稲穂岬灯台のレンズは、奥尻島の大地震の時ビリが入ったのだと説明を受けました。
確かにあちこち割れてる。
丁寧に磨きあげられたプリズム。
壊れたらもう代用品がないので、最近はLEDへの転換が始まっているそう。
それも電源やメンテナンスの問題があり、遠からず灯台自体が必要なくなり、GPSの運用になるだろうと。
あぁそれは寂しい。
あの不動の存在が心の支えになるのに。
そんな話を聞きながら、こんなに美しいのに、、、
と、ずーっと眺めていました。
https://x.com/faroglass/status/1861783754118979928?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q
レンズを組上げた会社の銘板のトレードマークが、とっても素敵でしょう?
あ!よく見たら、静岡県三島市って書いてある!
どうりで富士山描いてあるわけだ!
なんか嬉しい。
「右端のレンズは、私が実際にメンテナンスしていた陸中尾埼灯台のものです」
と説明してくださった方が誇らしげに教えてくださいました。
多分この方ももう退官されているのだろうけど、共に海の安全に従事したレンズとまた居られるのは素敵な時間だろうなと。
https://x.com/faroglass/status/1861786788685287752?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q
じっと眺めていたら、左端のフランス製の能取岬灯台のレンズは飴色と水色が混在してるのに気づいたので理由を聞いてみたけど、色の違いに気づいていらっしゃらない様子で「はぁ?」と言われただけでした。
3基皆、ところどころ欠けた部分にペンで印がしてあって、当時補修しようとしていたのかなと思ったり。
そういえば、出雲日御碕灯台のレンズも結構割れててびっくりしたけど、そっか、もう作れないんだな。
その他、これも職人が手で吹いて作っていた電球が並んでいました。
これらももう作られていないそう。
https://x.com/faroglass/status/1861787542800240823?s=46&t=t21TanqFj51FwBAmhSU0_Q
150年の灯台の歴史。
あとどのくらい続くのか分からないけど、あちこちの灯台巡って抱きしめたいな、、、
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