『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2025年06月


個展会場の什器。
IMG_4956

昔拾った古く傷んだ箱も、主人に2つに分離してもらいました。
FullSizeRender

大きい方は、ガムボールマシンのオブジェとブローチ用に。
IMG_1449

オブジェを直に箱に接着しようと思ったのですが、ガラスが透けて箱の虫食いがうるさいので、下駄を履かせた板ガラスに接着したら、これがとてもいい具合に浮いて見えて素敵でした。


FullSizeRender
小さい箱にはイチゴシリーズを飾りました。


IMG_1446

ここでも吊るす金具をかなり悩みました。


その金具は上に付ける方が強度が増すのか?
横なのか、裏なのか?
ピクチャーレールのフックの厚みの兼ね合いも考えていました。

現場に行ったら、もう大工仕事をすることができません。
搬入は速やかに無駄なく設置できるよう考えて準備しました。
IMG_1445


中国から届いた額縁は、気に入らない色合いのものはペンキで好きな色に塗りました。

灯台ブローチ用に青く塗ったのも良かった。

FullSizeRender
FullSizeRender

ソックスブローチは、ロープにズラっと干されているようにしたかったので、横にうんと長い額縁を探して買いました。

FullSizeRender

ブローチ作品のディスプレイは、どの背景も自分で描きました。

一方、悩まなかったのは虹色のカタツムリです。
FullSizeRender

掛け軸のように、縦長で這わせる様子が頭に浮かんでいたので黒いステンドグラスの板に並べて、周りを半田でカバーして輪っかを付けました。

FullSizeRender

とにかく時間との勝負で、苦しい状況ではありましたが、今振り返ると辛さは微塵も思い出せません。

長い間苦しんで追い詰められると突然アイデアが浮かんで作品になったり、難問が解けたりしました。

短期間でものすごい集中力と実行力を発揮して、まるで覚醒したような日々でしたが、一つ一つクリアしていく度に

(私はこの日のために、色々吸収していたんだ)

と、感じられる瞬間がいくつもありました。

パウダーフュージング技法も水彩画や銅版画も、学んでいたからできた作品がいっぱいです。

什器にしても、行き詰まった時に代替可能な資材が身の回りで見付かって、

「拾っといて良かったー!」

と叫ぶほど助かったことも何度もありました。

今の自分のタイミングだから、この個展が可能だったと感じています。

細すぎて、正確に数えられなかったけど、約170点以上の作品で何とか埋めつくした展示室。

スタッフの皆さんが、

「こんなに沢山の作品をありがとうございます!」

と口々におっしゃるので不思議に思っていたので担当者の方に伺ったら

「毎回30点程なので、五木田さん本当にたくさん出品してくださってみんなで喜んでいるんです!」

と。

当初の企画書をもう一度確認したら、

"出品希望作品数 およそ30点"

と書かれてた( ̄▽ ̄;)

単純に会場の広さから逆算して作ったらこんな数になっていました。
通常の約6倍の作品数、、、
それは皆さん驚いたことでしょう(笑)

島根県大田市 仁摩サンドミュージアムさんでの個展、明日終了となります。

一昨年、閃きだけで出雲を訪ね、数ヶ月後島根県での個展のお話が突如舞い込みました。(⊙⊙)!!

4ヶ月という長期間の個展。
会場はとんでもなく広い。

そもそも美術館で個展なんて生まれて初めて。

田舎で細々活動している私にそんな話が来るわけない。
絶対騙されてる!

そう思って、最初の数ヶ月はのらりくらりしていたのですが、担当者の方からの連絡が徐々に蜜になり、いよいよ展示内容の詳細を送ってほしいと言われ、

(これは本当に本当なんだ!)

とそこから慌て始めました。

FullSizeRender
FullSizeRender

12月の半ばにポスター用の画像を提出。
虹色の紙飛行機を撮影しました。

それさえまだ試作段階でした( ̄▽ ̄;)

FullSizeRender
会場レイアウト、出品作品の詳細、会場で流す動画のための画像や、販売する商品のリスト、、、

どんどん具体的に進んでいき、制作しなくちゃいけないのに、事務作業が増えていきました。

会場は今まで絵の展示ばかりで、壁面がほとんど。
テーブルは数える程しかないということで、

テーブルなしでガラスをどう飾るか?

を何ヶ月も考え続けることに。

そこへジジジとジンが立て続けに亡くなるという悲劇に見舞われ、、、

何とか立ち直って、いや、だからこそ立ち直れたのか。

火を消してからは什器の制作。

箱を作って、それをピクチャーレールにひっかけてガラスを飾ることに決めました。

ガラスが売れない冬でお金もないのに、大量の燃料を使ってガラスを溶かし続けていたのでめちゃくちゃ苦しい時期。

どう節約するかが鍵でした。

中古のリンゴ箱を買って半分にしたり、工房にある板で箱を作ることを考えました。

私はガラスの研磨加工をしたかったので、主人に木工を依頼したのですが、

「設計図が無きゃ作れん!」

という人なので、これも全て指示書を作りました。

FullSizeRender
FullSizeRender
IMG_1491
指示した通りに作って、塗装してくれました。

けれど、その箱をどうやってピクチャーレールのフックに提げるのか?

そういう細かいことを考えたり、紐や金具を探したりするのが地味に手間取りました。

中国から安い鉄のフックや、額縁を輸入しました。

FullSizeRender
万が一落下して、お客様に怪我をさせたら大変なので、紐や金具の重量制限を調べて、安全に提げることに心を砕きました。


梅雨らしい日ですね。

IMG_4843
IMG_4842

バイト先の近くに、青紫の紫陽花が綺麗に咲いています。
FullSizeRender

この間立て続けに何故か注文が入った 虹色のカタツムリ 達。

そろそろ皆さんの手元に届いた頃です。

FullSizeRender

おひとり、10日以上経っても届かず、紛失に遭った方がいらっしゃってとても残念です。
送料を安く抑えるために、皆さん定形外郵便を希望されたのですが、やはり事故は起きるのだなと思いました。
FullSizeRender

郵便局サイトで捜索願いを出しています。
どこかで見つかってくれるといいのにと思っていたのですが、午後バイトから戻ったら包みが返ってきていました。

お客様が受け取らず、保管期間を過ぎたとのこと。

見つかって良かったけど、お客様はもう一度送料を負担することになるからなんだか申し訳ないです。

⁡#虹色のカタツムリ
⁡#紫陽花
#カタツムリ
#snail 
⁡#五木田淳子
#ガラス作家
#ガラス
#西伊豆
#ガラス工房FARO
#glassblowing
#glassblown
#glassart
#gokitajunko
#虹色
#虹
#rainbow


そういえば、ちょっと前になりますが、長野県の信州諏訪ガラスの里 @suwagarasunosato さんへ、作品をお送りしました。

FullSizeRender
FullSizeRender

本当はゴールデンウィーク期間に必要だったと思うのですが、制作再開後でかも風鈴や、デザインコンテストの制作が待ったなしだったのと、岐阜の展示会もあっててんやわんやで間に合いませんでした。
FullSizeRender
FullSizeRender

近くにお立ち入りの際はぜひ(˶ᐢωᐢ˶)

#ひこうき雲グラス
#飛行機雲
#ブリキ色のロックグラス
#リングホルダー
#フルーツカラーグラス
#ヨーヨーグラス
#ヨーヨーボウル
#ヨーヨーぐい呑み
#ヨーヨー花入れ
#ヨーヨー
#夏祭り
#縁日
#水風船
#ヨーヨー釣り
#子どもの頃の思い出
#思い出
#japanesetraditionaltoy 
#五木田淳子
#ガラス作家
#ガラス
#西伊豆
#ガラス工房FARO
#glassblowing
#glassart
#gokitajunko

IMG_4781
7月11日より、秋田県の新屋ガラス工房さんで開催されるアクセサリー展に参加します。

パウダーフュージング技法で制作したブローチとイヤリングを今朝発送致しました。

IMG_4782
何度も焼成したり、細かい作業が多くて価格設定が高めなためか、あまり売れない子達ですが、私は「可愛い、可愛い」と言って作っています(笑)

IMG_4783
IMG_4784
今回は新色で、ガムボールマシンのグリーンとコバルトブルーを作ってみました。

以前、アンティークのグリーンのガムボールマシンをネットで見かけたのですが、色も丸々としたフォルムもめちゃくちゃ可愛くて、それを思い出して作ってみました。

窯出ししたら、やっぱグリーン可愛いわぁ、、、
コバルトもPOPでいいでしょう?(˶ᐢωᐢ˶)

FullSizeRender
FullSizeRender
FullSizeRender
その他、ソックスブローチも送りました。

秋田市の皆様、どうぞよろしくお願い致します。

-----以下コピペです↓↓↓----

県内外のガラス作家のアクセサリー、約500点を展示販売いたします。
眩い日差しの季節に向けて21組の作家が心ときめく作品を出品します♪  見応え十分。ぜひお越しください!

会期:2025年7月11日(金)〜21日(月)9:00~16:00  ※7月15日(火)は休館日

会場:新屋ガラス工房ギャラリー 入館、入場無料

https://www.araya-glass.akita.jp/pages/news/p1413

出展作家:浅野恵理子|伊藤真知子|内田華子|小国香織※|鎌田祥子|川西しほ|五木田淳子※|こむれみほ|境田亜希※|関 由美|滝川ふみ|土居けい|野﨑綾子|花田和美|東 穂高|広田理子|深沢和美|牧野紗由利|水上太一・エリ※|湊 佳菜子|涌井 梓(*はアクセサリー展初出展)

#パウダーフュージング
#fusing 
#fusingglass 
#glassart 
#フュージング
#ガラス
#アクセサリー展

このページのトップヘ