『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2022年12月

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今日は虹色のカタツムリを、おふたりへ2匹ずつお送りしました。

どちらもご贔屓のお客様でした。

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苦しい時いつも助けて頂いている感じがします。
本当にありがとうございます。

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おひとりは、先に虹色のうさぎも購入されたのですが、SNSでカタツムリをご覧になってすぐ連絡をくださいました。

結婚される同僚の方へ贈りたいと。

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ああ、いいアイデアです。
ゆっくりじっくり進むカタツムリは、共に長い人生をあゆむ夫婦のイメージにピッタリ...🐌

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サービスで、結婚記念日を彫刻しました。

明日、元日にご結婚なんだそうです。

末永くお幸せにと願いながら彫りました。

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ガラスのお位牌も、ずっと前からお問い合わせいただいていました。

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おひとりはご主人様のもの。
もうひとりはお子様のもの。

春にお問い合わせいただいた時は、もうガラスが綺麗に溶融できない程坩堝がボロボロの頃で、お待ちいただけるなら、、、とお伝えしていました。

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ご両家共何ヶ月もお待ちくださり、すり合わせしながらご希望の色合いや表現を決めました。

ご主人様との思い出の沖縄の海の色。

お子様のイメージの色。

と、当然別々のご希望でしたし、違う色ガラスを使って制作したのですが、なぜかなんとなく似ていますね。

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あとはお名前や命日を彫刻して仕上げです。


年内に仕上げたかったのですが、火入れが遅すぎました。


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今年もあと1日です。
早いですね( ☉д⊙)

駆け抜けたこの1年。
国連が定めた「国際ガラス年」でもありました。

西伊豆町在住のガラス作家達とクリスタルパークさんと町の団体「西伊豆硝子舎」では、ガラス年の為に町からの委託金を使い

「ガラスのお医者さん」
「風鈴神社」
「グラスナイトガーデン」

を開催し、皆さんに西伊豆町ならではのガラスを楽しんでいただきました。

さて、そんな今年の初めに、私はずっと欲しかった本を手に入れることができました。

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「キンダーブック がらす」

幼稚園で大好きだったキンダーブックとワンダーブック。

数年前に別の場所で手に取る機会があり、

こんな昔からあったんだ!ガラスだなんて、むちゃ欲しい、、、

と思ったのですがそれは昭和29年発行の古本。

きっと高いだろうし到底手に入らないと思っていました。

それが偶然オークションで見かけ、落札できたのもさることながら安すぎてびっくり。

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表紙は私の大好きな武井武雄さん。

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身近なガラスについて、美しい絵で小さい子に分かりやすく紹介されています。

圧巻はラストの見開き。

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ガラス工場の様子です。
その熱気が伝わるようです。

表紙のグラスウエアの絵からして、各務クリスタルさんとかに見学に行かれたのだと思います。

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ちょっといい加減な描写もありますが、一番惹かれたのは、女性がベンチに座っているところ。

ここは商品を最後に仕上げる熟練者が座る場所だと思っています。

流れ作業で過酷な現場ですが、それでも重要なポストに68年前の女性が働いていたことが感慨深いです。

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そうして背表紙でキンダーブック顧問の倉橋さんが、ガラスが日々どれだけ私たちの役に立っているか?
無かったらどんなに暗い世界だったかと説いたあと最後の言葉。

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「この号をご覧になったお子さまの中の一人が(略)人類の生活をより明るく美しく創り出して下さることと思います」

後に生まれた私はもちろんこの号を読んではいないけど、その想いを受け継ぐ大人に

「はい!私なっています!」

と心が震えた文章でした。

今日も一生懸命ガラスを吹きました。


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お陰様で、虹色のうさぎにもカタツムリにも、ポロポロご注文入ってきて嬉しいです。

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昨日も追加で制作しました。

在庫の画像をお送りしてお好きな子をお選びいただいています。

「仲介サイトを使うと入金がずっと後でしょうから、、、」

と、直接メールオーダーでご注文くださるお客様までいらっしゃって有難いです。

そうなんです。
手数料引かれた金額が振り込まれるのは翌月末なので、タイミングによっては2ヶ月近く後なのです。

店頭でのお買い物でも、キャッシュレスの方が少なくないのですが、中には「PayPayで、、、」とおっしゃった後に、

「あ、手数料かかっちゃいますよね?
現金の方がいいですよね?」

と一生懸命お財布の中から現金を探して気遣ってくださる方も。

もちろん!仲介サイトからのご注文も大変有難いです。

小さな工房のこと、気にしてくださって本当にありがとうございます。

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ガラスのカタツムリは、実は工房開設当時から人気のあった主人の作品でした。

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当時700円だったと記憶しています。

しかも、底部は削った後研磨しピカピカに磨くという手間をかけて。

小さいので、何百と削っていると、指先の感覚が無くなるほど辛い作業でした。

角が繊細で良く折れました。
磨いてる最中も、販売先でも、配送途中でも。

卸のマージンは価格の半値。

そこから送料、梱包材、振込手数料を引かれると、泣きたくなるほどの額しか手に入りません。

どれだけ売ったでしょう?
本当によく売れました。

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地元の物産展でも飛ぶように売れました。
けれど後日、結局購入された方から

「角折っちゃったんだよねー」

と口々に言われ続けて、主人はとうとう作るのをやめました。

もっと時間をかけて、角が細すぎないよう仕上げ、研磨の手間をちゃんと回収できる価格で販売すれば良かったと30年近く経って感じますが、工房を建てたばかりで必死だった当時の主人には過去に戻れても言えない気がします。

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あの時のカタツムリは、工房のドアの上で見守ってくれています。

そんな想いもあって、今回私が代わりにカタツムリを作ってみた次第です。

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