『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2017年12月

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8日に
「ウミウシ大好きな小学生の娘のクリスマスプレゼントに、
ウミウシを贈りたい」とメールがあった。

アオと、シンデレラと、ゾウゲイロウミウシの3個体。

なのにイベント前日で準備に忙しく、その後は風邪をひき、
そこへどんどん通販サイトからウミウシの注文が入り、
直接メールいただいた方はすっかり失念していた、、、

クリスマスイブに、

「注文していたウミウシはいつ届くでしょう」

とメールが来て、

し、しまった((((;゚Д゚))))と、、、


急いで作り、翌日加工して発送した。

当然クリスマスプレゼントには間に合わなかったけど、
娘は1月がお誕生日だから、そこで渡してもいいと、
お怒りにならなかった。 (╥_╥)

2日後、メールが届いた。

「ガラスのウミウシが無事に届きました!
ありがとうございました。
娘が外箱のウミウシのスタンプを目ざとく見つけ
「なに?!なに?!」と大騒ぎするので誕生日まで
隠しておけず(私も早く見たかった)、
さっそく開封しました。

目をつぶった状態から手の平に載せてあげたのですが、
あの瞬間をお見せしたかったです・・・

かわいい~!!!

と、ものすごくはしゃいで喜んでました。

他のウミウシもコレクションしたいと言っているので、
きっとまたお願いすることになると思います。

これからもよろしくお願いします。 」


読み進めて、心がジワーっと暖かくなった。
私の方が、プレゼントをもらった。

*画像は、その前に発送した子達です。


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ここのところ、 虹色の小鳥の注文が多くて、
在庫が無くなってきた。

窯の火を落とすと、工房内が一気に冷える。

ガラスは吹いたら終わりではなく、割り落とした場所や、
傾き、キズや汚れを研磨する工程がある。

それは、ガラスが摩擦熱で割れないように、
水を流し続けての作業。

この数日は、あまりに水が冷たくて、指の感覚がほぼ無い。

高速で回転する研磨機は、少しの気の緩みで吹っ飛ばして
壊すことも多いので、作品を鷲掴みにして集中力と気力で磨く。

ガラスは熱くて冷たい。
ガラスは液体なのに固体に見える。
ガラスは危険なのに触れたくなる。
ガラスは美しい。



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12月に入ったころ、メールで

「こんな時期ですが、、、」

と前置きがあるメールが届いた。

クリスマスプレゼントに虹の風鈴をプレゼントしたい。

と、、、

ラストのラスト。
最後の1個が、おあつらえ向きに残っていました。

贈られた方は 、気に入ってくださったでしょうか。






25日は、今年最後の「愛を継ぐ装置」の稼働体験でした。

ものすごい強風のクリスマス、、、(@_@;)
お客様はあまりみえませんでした。

「今日は少なくてすみませんでした」
と学芸員さんが謝られて、

「でもね、私もう、
愛を継ぎました
よ!」

と教えてくれました。

彼女はこの間、自分が欲しかったメッセージ
"わたしは弱い時こそ強い"

を引き当てて大喜びしたのですが、それはお友達への
プレゼントだったそうです。

友達に、淳子さんのコンセプトを伝えたら、
ウルッと来てましたよ。

と教えてくれました。

嬉しかったです。


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写真は、先月の体験の時のもの。

この日は27名の方に言葉をお届けできました。

女性グループが多く、皆さんで楽しそうに、
お互いのビー玉のメッセージを覗いていました。

ついには、装置に向かって柏手を打ち、
好きな色が出ますように、、、

とされる方も現れビックリ(@_@;)

また、出てきたビー玉を見て

「お座布団作って、玄関に飾ったら素敵ねー」

とみなさんで話し合っていらっしゃるので、

あのーモシモシ?
これはどんどん手放していってほしいんですけど、、、

と、趣旨をもう一度説明したり、、、(笑)

今日の方は"いたいのいたいの飛んでいけ"が出たので、
コンセプトを説明していたら、

「じゃあ、(痛いところに)効く のね?」


と真顔で仰ったので「ヾノ・ω・`)イヤイヤイヤ」
即否定した私です。

効くとは思わないけど、そうなるようにという
想いを形にしたんです。

赤ちゃんやペットの手形やお位牌もそう。

ガン闘病の友達の病室を明るくする何かを、、、
というご要望にお応えしてできあがった"虹の風鈴"も

毎日点滴や注射をしなくてはならない、知人の小さなお子さんへ、
なにかできないかと考えて生まれたのが、
"石文ーいたいのいたいのとんでいけ"でした。

心臓病と戦う友達にというご要望で生まれたのは
今はもう作っていない"ほほえみかえる"君。

その他、いろんな想いを形にしてきました。

ここ数年でわかってきたのです。
私は、"愛を形にする"のが仕事なのだと、、、


その決意が、この「愛を継ぐ装置」なんです。








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「前々から、あなたの作るウミウシを欲しいと思っていた。
ついては、一族が集まるクリスマスパーティーで配りたいので
20匹注文 したい。

宮崎県まで、22日発送で24日に間に合わせて欲しい。」

とメール。

え!(・д・。)

今日はもう18日なんですけど、、、(@_@;)


いやー無理無理(ヾノ・ω・`)

っていつもならお断りするところだけど、
幸い休業中で時間がある。

割れそうな色合いのものや、手間のかかるものは省いて、
重複してもいいとお赦しをいただいて、大急ぎで制作。

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慌ててるので、鰓の色を間違えたり、
着けるの忘れたりして更に面倒になったけど、
何とか間に合わせて発送しました。

一族の皆さん、気に入ってくださるでしょうか?




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