2016年11月29日 夜なべ中 まだどう仕上げればいいのか、心の中で固まってないのに手を動かしてる、、、 西伊豆暦風鈴、最後の月である12月のお題。 『年の瀬』 明日が納期、、、 いつもハッパかけてくれてた、猫工場長がもういない、、、(╥_╥) タグ :#ガラス風鈴#塩鰹#年の瀬#西伊豆暦風鈴#西伊豆特産品
2016年11月28日 猫工場長は全国行脚の旅に出ました。 弓の稽古に行きました。 先生が、「ちょっとこれ、引いてみて!」と、恐れ多くもとんでもなく 高価であろう弓を引かせてくださいました。 離れの瞬間、フッと力が抜けて、弦が切れたことに気づきました。 しかも、矢は的に中りました。 先生の大事な弓を壊したのではないか!と、頭真っ白になって 振り返った私に、先生と先輩が笑いながら、 『おめでとう!』と言いました。 『弦が真ん中から切れて、的に矢が中るなんて縁起がいいのよ!』 だから、切れた弦を持ち帰りなさいと。 私は思わず 「うちに帰ったら、猫が戻ってきてるかな、、、」 とつぶやいたのでした、、、 その4日前、、、11月17日。 その日、猫工場長は河川敷の方へ歩いていました。 暖かく良いお天気でした。 私はカメラを持って、追いかけました。 いつも通りの場所で立ち止まり、いろんな気配を探っていました。 彼女は耳がほとんど聞こえません。 でも、何かの気配はわかるようです。 私はいっぱい写真を撮りました。 これが最後になるなんて、この時は露ほども思いませんでした。 彼女はそのまま、山の方へ遊びに行きました。 山ガールなんです。 この6年間、平気で野山を駆け回っていました。 雨の日に、突然やってきて、飼ってくれと言ったのでした。 http://fglass.i-ra.jp/e896325.html その半年後、カンジが亡くなりました。 http://fglass.i-ra.jp/e896352.html 自分が居なくなったら、皆がさびしがるだろうからって、 工場長を連れて来たのかもねって言ったのでした。 思えば、能登島で働き始めた25年前、ヨモギを拾ってから 私と主人の間には、ずっと猫がいました。 ヨモギを拾って2年後に、主人がカンジを拾ったのです。 2匹を連れて西伊豆へ来ましたが、借家からここへ引っ越す時、 ヨモギは姿を消しました。 17日の明け方、外で猫の騒ぐ声が聞こえたと次男が言っていました。 もしかしたら、喧嘩して深手を負ったのか、、、 あまりに興奮して記憶が飛んで、うちが分からなくなってしまったのか、、、 いや、、、 猫工場長は、仕事を再開した私達の為に、全国に営業に回っているんだ。 元気にあちこち歩き回っているはず。 そう思っています。 だって、そう思わないと、今年は全ての白い家族を失ったことになります。 ウコッケイも、ヤギーズもみんないなくなってしまいました。 そこへ工場長が居なくなるなんて、耐えられません。 だから、いつかフラッと帰ってくるって、私達は思うことにしました。 皆さんのところにも、立ち寄るかもしれませんね。 見かけたら、私達が待っていること、知らせてください。
2016年11月18日 割れたグラスを生まれ変わらせるということ 9月の浜名湖クラフトフェアで、御贔屓のマリさんがお越しになって 袋を手渡したのでした。 開けると、初めてFAROへお越しになった時のものだという 吹きガラス体験で作られたグラスが粉々に、、、 どんな形でもいいから、どうしてももう一度何か形にしてほしい そうおっしゃいました。 帰宅してしばらくすると、知らない方からの荷物が。 開けると、こちらもやはり体験で作ったはずのグラスが粉々。 夏に来て下さったやはり御贔屓の方のお姉さまでした。 小学生の娘さんがグラスを吹いて行かれたのですが、 すぐにうっかり割ってしまったそうです。 彼女は悲しがってひどく泣き続けて、お母様が困って電話を くださったと、後で主人が話してくれました。 どんな形でもいいから、何か別のものにしてほしい、、、 さて、どうしましょう、、、 とりあえず、適当な大きさにカットしました。 いつもお越しくださる方には、サービスで日付と名前を彫っています。 これは溶かすと消えてしまうので、どちらのグラスの日付も、 控えておきました。 大切な日付です。 800度近くで焼いて、さらに1辺1辺バリを取る作業をします。 パッとしないガラス片は、袋に詰めて、お好きなことに使えるように、、、 マリさんの方は、綺麗だと思うガラスを2つ抽出して、まず白いガラスを合わせて電気炉で溶着し、裏側が透けないようにしました。 それを更にドロップ型と三角に削って、もう一度電気炉で焼きました。 なので、3度焼いています。 なぜ2つ作ったかって? おしゃれな小さな娘さんが欲しい!って泣いたら困るな~って。笑 アクセサリーにするつもりで、アイテムを尋ねたら、好きなアイテムに するから何も金具をつけなくて大丈夫ですってことでしたので、 このままにしました。 忘れないように、側面に小さく小さく日付と名前を彫り込みました。 ちゃんとマリさん、気付いてくれましたよ! 小学生の女の子には、ヘアゴムがいいかな~って。 三日月型に削りました。 こちらも、忘れずに日付と名前を、、、 無事届いたかな~気に入ってくれたかな~って思っていたら、 小さな荷物が届きました。 手紙も2通、付いています。 開けたら、お母様手作りのロールケーキ! 請求書を送ってほしいということと、お二人がとっても喜んでいるということが お手紙で分かって、とてもうれしかったです。 どちらも、御贔屓さんなのでお代はいただきませんでした。 FAROで作ったグラスが大切な思い出だという、強い想いだけで 私はとっても嬉しかったのです。 タグ :#ガラスのアクセサリー#割れたガラスの再生#吹きガラス体験#西伊豆ガラス工房FARO
2016年11月17日 原料投入 溶解炉が1400度まで熱上げできたので、 原料を投入しました。 温度管理もそうですが、原料の入れ方や量も、 坩堝を割る原因になるので、 特に気をつけないといけない場面です。 これからまた数日かかりますが、綺麗なガラスにしていきます。 日曜、月曜は弓道関係で留守なので、火曜日当たりから再開でしょう。