『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2016年06月

image_57 (1)


思いがけず、宇土市からお礼状と領収書が届きました。

言い値でイイね!ガーデンセールの義援金を送った
熊本県の10の自治体の一つです。

そんなこと、期待していなかったので、とても驚いたと同時に、
丁寧な文面に大変感銘を受けました。

全国の募金者に、一通一通送っていらっしゃるのかと思うと、
ありがたい気持ちでいっぱいになりました。


まだまだ余震が続き、車中泊の方もたくさんいて、
避難者も6000人以上だと聞きました。

早くみなさんが、以前のような暮らしを取り戻すことを
祈っています。

グリーンを溶かし終え、ルツボから掻い出したあと、
今度はブルーを作ることにしました。

以前、主人が酸化コバルトでブルーを作りましたが、
私は今回、酸化銅でトルコブルーを作りました。

坩堝に対し、100グラム入れてみました。




綺麗なブルーで、疲れているはずの私のテンションは
大盛り上がり。

また、いろいろ吹いて楽しみました。





もうすぐ、長岡のあやめ射会なので、いつも提供させてもらっている
景品を、ブルーグラスにしようと、稽古の時に皆さんに写真を見せたのです。

http://fglass.i-ra.jp/e782212.html

トンボのぐい飲みを出した年、お酒を飲めない方から
「ぐい飲みじゃなくて、グラスが良いなー」
って、言われたのを思い出して。

すると、先生やお姉さま方が、小さいグラスではなく、
右側の大ぶりのグラスが素敵だと声を揃えておっしゃるのです。

たくさん飲むから、、、って。

「ゴキちゃん、これ、三島プラザの展示で売らない?
きっと、売れるわよ!大きいほうが!」

って、お姉さま方。

私、大きいグラスって好きじゃないんです。
バランスがすごく難しい。
うっかりすると、どんくさくて、100均みたいに見えちゃう。

翌日、皆さんの声にお応えしようかと吹いてみたのですが、
モチベーション下がってしまって、、、

そうです。
今回の色ガラスは、わたしが好きなものを、好きなように
型もコンパスも使わずフリーハンドで作るのが楽しいのです。

誰かに言われて作ったら、「仕事」になっちゃう。
今は、「遊び」の時間。
売れるものを作る時間じゃないんだった!

そこに気づいて、すぐに作るのを止めました。

当然、小さい方のグラスを吹きました。





楽しかった。(≧∇≦)

最後に大皿吹いて、、、




どんどん楽しくなっていたけど、身体が悲鳴をあげるほど
酷暑の中での連日のハードワークで、ボロボロだった私は
とうとう諦めて全部掻い出しました



バイトから戻った主人に、窯の火を消してもらいました。



1月15日から吹き始めて、実に半年!(@_@)
坩堝の耐用月数は、3ヶ月程度と言われているのに、
その倍も使っていました。

よく、割れずにいてくれたと、心から感謝しました。

半年の間に、悲しいことが幾つかありました。

烏骨鶏が来て、お別れがすぐに来て、、、
直後にヤギーずとも別れなくてはなりませんでした。

一方で、子供たちが2人とも進学し、私たちの稼ぎで長男を
高校へ行かせることができたという喜びを経験しました。

チャリティーセールも成功し、多くの方が
FAROを気にしてくださっていることを知りました。

私は、本当に必死に仕事しましたよ。
ガラスもたくさん売りました。

ほんと頑張ったよね?わたし。




しばらくお休みして、坩堝を交換します。

再開は夏ということしか、決まっていません。
9月はまた休業します。
そのまま年末まで休んでしまうかも?

よろしくお願いいたします。

かも風鈴の注文分も吹き終わり、いつまでもガラス溶かしていると、
また無理やり仕事をねじ込まれたりするので、潔く掻い出しました。

すでに、坩堝の耐用月数が過ぎていて、いつ抜けても
おかしくない状況ですが、今回はやりたいことがあって、、、

言い値でイイねガーデンセールで、長年工房内に転がっていた
ガラス等が片付いたところで、気になったのがガラスの棹元。

この間も書いたけど、その袋があちこちに置かれて
場所をとって仕方がない、、、( ̄(工) ̄)

産廃に出せばスッキリするけど、心がスッキリしない。
埋め立てゴミ増やすために、ガラス吹いてるんじゃない。

ということで、色ガラスを溶かしたかったのです。

以前、主人が酸化コバルトを少量入れて、ブルーを作りましたが、
私は今回が初めて。

主人はもうずっと、田んぼのことにかかりきりで、後のことは
私が1人で決めて良いようです。




棹元カレットを見ると、グリーンが大量にありました。
じゃあ、グリーンを作ろうと思い、ニッケルとクロムで
悩みましたが、酸化クロムを混ぜることにしました。

配分量も適当に。
40グラム混ぜました。

ドキドキして翌朝、棹に巻いてみると、、、



おお!大好きな色だーーー!

毎朝早朝から起きて弁当作り、ヒーヒーガラス吹いて、
夜中まで通販の作業して、土日も部活行かせるのに早起きして、、、
と、疲れでモチベーションガタ落ちだった私のテンションは
一気に上がり、毎日朝から晩まで、汗みどろで吹きました。



初日。

もう半分遊びだから、好きなように吹こうと楽しみました。

お皿も良かったけど、こういう色ガラスって、安っぽく
見えちゃうんですよね?
器を吹くって、難しいなぁって、心から思いました。



2日目。

前日に蓋を吹いておいたので、下の方を吹きました。
1個目は口径を広げすぎて失敗。
これは2個目です。

あとは、壁掛けの一輪挿しと、小鳥をいっぱい作りました。

できるだけ使ってガラスを減らし、夕方再度棹元カレットと
酸化クロムを適当に投入して、煮上げました。




3日目。

今度はどんな色になったかと見てみたら、淡くなって明るい
色になっていました。

ちょっと吹いて、あとは水揚げカレットにしようと
吹き始めたのですが、これでグリーンは最後だと思うと、
あれもこれもと欲が出て、結局この日も夕方まで。

ついつい、でかいボウルなんか吹いちゃって、、、



全くサイズを測らずに、適当に吹いたボウル。
ちょっと興味が湧いて、お互いを合わせてみたら、
おお!ピッタリ同じ口径、同じ高さ!(@_@)

こんな手わざを持っていながら、なぜグラスのサイズは
測って吹いててもバラバラなんだ、、、( ̄(工) ̄)


てなわけで、残ったグリーンに後ろ髪引かれながら、
バケツにどんどん掻い出して、水揚げカレットにしました。




1300度以上のガラスを水に入れると、瞬時に爆発するように
粉々にひび割れていきますが、中心の核のような部分は
なぜか残っています。

エメラルドのように、バケツの中に転がっている
塊が、綺麗だな〜って思ったのと同時に、ドキドキしている
自分に気づきました。

ホント、ガラスって大好き。








播種をしてから約1ヶ月、、、

苗も伸びきり、もう限界じゃないですか?ってころに
ようやく代掻き。

手伝うよと言った私に、大丈夫だと言って
主人がたった一人で、行っていました。

河砂が、田んぼの取水口まで詰まって、水が溜まらないと
ずっと悩んでいました。

堰にも、大量の砂が詰まっていましたが、ここを使って田んぼを
やるのは、主人と高齢のもう一人の人だけなので、
2人では到底やれず、、、

私達の借りている田んぼは、取水口が水路とほぼ同じ
高さで、水の勢いがないと、田んぼに入っていきません。
もう1人の方の田んぼは、うちよりも低いので、
潤沢に水が入っていきます、、、

自然のことはどうにもできません。
なるようにしかならない、、、と、我々は仕方なく、
このまま田植えです。




主人は日曜日しか休みがないので、今年は5月29日に
田植えをしました。

師匠が、ずっとついていてくれて、見守ってくれました。

マラソンのコーチのように、

良いよ!上手だよ!

と、主人に声をかけてくれていました。笑

年に1度しか使わない農機具が多いので、その分不慣れだったり
トラブりやすいので、親切な師匠がいてくれて本当にありがたいです。




私は、トンボで轍を平らに直すのですが、水があまり入っていない
状態なので、はっきり言って硬くて平らにならず、めちゃくちゃ
疲れました。

暑い日で、飲み物を買いに行ってきました。
隣の畑のおばあちゃんの分も、ついでに。

届けると、とても喜んで、お礼にと新じゃがと大根を
たくさん持たせてくれました。

かえって申し訳なかったけど、嬉しかったです。



この田植え機、カメレオンみたいでかわいいでしょう?(≧∇≦)

お昼過ぎには、1反弱を植え終わりました。



おばあちゃんが、

「大根の葉っぱと、ツナ缶炒めると美味しいよぉ〜」

って教えてくれたので、それでスパゲッティを作って食べました。
美味しくて、長男はお代わりしました。


午後からは、私は風鈴を作らなくてはならず、窯に火を点けました。
主人は、機械が入れなかったスペースへ、手植えに行きました。




夕方、水が入っているか心配で、見に行きました。

ちゃんと入っていてホッとしました。
でも、日によって川の水位や勢いが変わるのと、モグラ穴のせいで
水が抜けたりするので、これからは水の管理が大変です。




夜は、新じゃがでコロッケを作りました。

子どもたちに大好評で、あっという間になくなりました。

今年も、ちゃんと順調に生育してほしいです。








このページのトップヘ