『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2015年10月



西伊豆町ふるさと納税のお礼の品に入れてもらった

「サザエグラス晩酌セット」

この間、パタパタと2セット注文が入り、梱包して送りました。

9月の休業前に、まあこのくらいかな?と、
注文の予想を立てて、4セット作っておきました。

そこへ、今日再び注文が。(O_O)

これで、あと1セットしかない、、、Σ(゚д゚lll)

慌てて役場に連絡したら、なんと今、「ふるさとチョイス」の
器特集で紹介されている
と、、、



http://www.furusato-tax.jp/feature/b15_1015.html

本当だ!すごい目立つわ〜。
バナーにも写真入ってる。
だから、注文いただいたんだなぁ。

事情を説明して、サイト上で、納品が来年になるという
注釈を入れてもらうことになりました。

ということで、あと1セットなら、ソッコーお届けできますよ!(≧∇≦)



2週間、記事書いていませんでした。

書かないと、日に閲覧者が30人くらいですね?
30人の方は、毎日(どうしたろう?)と心配してくださって
いるのでしょう、有難いことだなぁと、嬉しく思います。

いろいろめまぐるしく動いていて、夜は疲れて
こうして記事書くエネルギーが無くって、、、
んで、記事にすることはいっぱい溜まってしまい、
どこから書いたらいいのか、面倒になり、、、

どんだけのことがあったかと列挙すると、

ふるさと納税「ウミウシ宝石箱」の注文3件分の製作。
赤ちゃんのお位牌を2つ製作。
ガラス作家の会の会議
遺骨ペンダントの修理
沼津での次男の柔道の試合
弓の稽古
参観日
かも風鈴デザインコンテスト入賞作品の選考会
家庭教育学級の学級長として、肉まんあんまん作りの担当
長男の柔道の昇段審査
、、、


と、まあ、こんな具合。

そこへ、脱穀があったのですー




2度目の脱穀。



脱穀機は、今年高齢で田んぼを辞めてしまった方のものを
師匠が貰ってきてくれました。

これがなかなか曲者で、、、( ̄(工) ̄)

稲が湿っていると、巻き上げるところで詰まり、何度か
カバーを外して、ガッチリ固まってしまった米をほじくり出す
手間が加わって、なかなか終わりませんでした、、、

それに、この脱穀機は、ゴミ(茎など)をうまく飛ばせずに、
コンバイン袋に籾と茎が混ざって袋に入ってしまう、、、

機械のご機嫌うかがいながら、2日かけて終わらせました。( ̄(工) ̄)

藁を心待ちにしていた地主さんが、ソッコーで取りに来たらしく、
うちへわざわざ言いにきてくれました。

「明日、雨が降るから、さっき貰いに行ったよ。
濡らしちゃ困るんでな。^_^」


うわ!藁って、そんなに大事なんだなー。

隣で小さな畑をせっせと耕しているおばあちゃんも、
「藁ができたら、少し分けてくれる?」と、夏から
時々野菜をくださっていたので、持って行きました。

すると、

「これじゃあ申し訳ないから、お金払おうか?

って、恐縮そうに言ってた。と、主人が笑って話してくれました。


藁はどんどん手に入りにくくなり、みんな困っているようです。

そんなおばあちゃんがいる一方で、私たちが脱穀に必死な中、
田んぼにやってきた見知らぬおばあさん。

「ねぇ、あのさ、、、この藁一巻き、くんない?」

はぁ?
あんた誰?

って思ったし、その口の利き方ないよなと思ったけど、
主人は「うん」とうなづいて持って行かせました。

「藁、なんかするの?使わないら?」

って言うので、この後、田んぼの土壌改良に、
粉砕してすきこむんですよ、って言ったけど、聞き流し、

「じゃあ、もらっていくよ!
んで、あんたち見ない顔だけん、どこの人?」


って、聞かれた。

言ったけど、「ふーん、、、」って、行っちゃった。
こんな風に、私たちにはいらないものと思ってる人もいる。(笑)

というわけで、稲の中で寝ていたカエルやバッタを
巻き込まないように逃がしながら脱穀は終了〜




コンバイン袋で、23.5袋できました。
(茎入り)

明らかに、家族4人では食べきれない量ですがー(≧∇≦)


さて去年、地主さんに貰った精米機で精米。

http://fglass.i-ra.jp/e777778.html



温かな白い米がサラサラ流れてきます。



毎度、この瞬間は感動〜

あの小さな籾一粒が、何十粒にもなるんだなー。
肥料も農薬も、田植えの時に1度つかっただけです。

そして、コンバイン袋の山を見て、

(これで1年以上は餓死しないぞ)

という安心感と!(笑)


脱穀を終えて、主人がバイトに行き、私はその後も
脱穀機が取り忘れた籾を探して藁の束を、つぶさにチェック。

結構な量の落穂になるんですよ。

ミレーの落穂拾いを思い出すけど、これはかなり
貧しい人のためになっただろうなーって、思うのです。

脱穀の仕方は、次男に習いました。
学校でバケツ苗を育てた時、茶碗でこそいで脱穀したって。



なかなかうまく外せましたよ!(≧∇≦)




落穂拾いでヘトヘトで車に戻るとき、自宅の方の山に
虹色の帯が見えました。

お米は今年も美味しかったです。^_^






先日、北海道沙流郡、、、という、読み方も分からないほど、
遠くの方からネットで主人のグラスに注文が入ったと記事にしました。

http://fglass.i-ra.jp/e897482.html

あれから、更に感想のメッセージをいただき、
温かなお言葉に感激しました。

********************************************************

ご主人様と奥様の物作りに対する、情熱とこだわり、
センスがグラスから伝わって参ります。

グラスに氷を入れてステアすると、カクテルなどは、
なんともふんわり気泡が含まれ、口当たりよく柔らかく仕上がります。

ウイスキーは、前もって氷を入れてステアをしてグラスを
冷やしてからウイスキーを注ぐのですが、冷えるのが早くて助かります。

この絶妙なグラスの重さが、ウイスキーを更に美味しくしてくれます。

毎日たくさんのグラスと向き合っていますが、
私は、このような美しいグラスは、他ではなかなかないと思います。

素晴らしいお仕事をなさっておいでですね。

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泣けそうに嬉しいお言葉でした。

こんなメッセージを受け取ったら、ガラスなんてもう吹きたくない!
ぼやいている主人の心に光が射すような気がするのです。

本当に素晴らしい出会いです。
ネットの力って、すごいですね?


一方その頃、別の方から主人の「空のグラス」に注文が入っていました。

梱包を済ませ、宅急便の送り状に住所を書き進めていきます。

鹿児島県、、、
熊毛郡、、、


クマの毛って住所、すごくない?

と、一人でツッコミ入れながら更に書き進めると、、、

え?

屋久島町?



屋久島町って、あの屋久島?!(◎_◎;)


実はこの春、ネットで「サザエグラス」の注文があったのですが、、、



住所を書いていて、ビックリ!

南大東島!?((((;゚Д゚)))))))

行ったこともない、はるか遠くの島です。
私が見たこともない景色を、私のグラスが見るんだなーって
感慨深いです。

通販でなければ、本当にありえない出会いですよね。

その驚きに匹敵するくらいの驚きです。




ということで、右から2番目のグラスが、遠く海の向こうにある
屋久島まで旅立ちました。

「忙しく働く妻への誕生日プレゼントとして、
ホッとする青空を感じさせてやりたくて
このグラスが欲しくなりました。」



泣かすーーーー( ; ; )

そんな言葉や贈り物を、一つもしたことがない人が
作ったグラスなんですけどねー。(笑)

こちらの方からは、感想のコメントが無かったので、その後
喜んでくださったのか分かりませんが、大切な贈り物に
選んでいただけて、大変光栄に思いました。


それで、一昨日オーダーいただいた夕陽と宵のグラスセット。

お客様は中国名で、送り先は海外へ転送してくれる、
私書箱のような住所でした。

これは、去年の夏に、スッタモンダしてやっとお送りした
虹の風鈴のオーダーいただいたオーストラリアの方と
同じようなシステムだろうなと。

中国へ送られるのかな〜?

グラスの底へ、それぞれ漢字で文字を彫って欲しい
指示がありました。




それが名前なのか、意味のある言葉なのか?
私には知る由もありませんが、これもやはり
ネットだからこその出会いですね?

こうして、青空や夕陽や夕暮れの空が、遠く離れた
どなたかの手に渡っていきました。



先日、町の保健センターへ、赤ちゃんの手形を取りに
行ってきました。

この半年に生まれた赤ちゃんは10名ほど。
少ないですね?
でも、こんな自然の残る田舎の町で子ども時代を
過ごせるなんて、私は素敵なことだと思います。

3人ほど、ちょうど握力が付いて、
握るのが楽しくて仕方がない赤ちゃんの
手形を取るのに手こずりましたが(笑)
何とか7人の赤ちゃんの可愛い手形を取ってきました。




粘土自体が復元して、手形が浅くなってしまったり、
硬化する前に石膏を流します。




粘土と同じ可愛い石膏原型が出来上がりました!\(^o^)/


グニュってやるのが楽しくて、3回やり直したけど、
最後までうまくいかなかった子がいました。

「ここ、後で修正しておきますね」

って、仕方なく持ち帰ったのですが、石膏型にしたら、
それはそれで、(この時はこういう時期だったなぁ)って
思い返す良い名残に見えて、残しました。



良いでしょう?(≧∇≦)


さて、これを西伊豆の珪石の砂場に押し込み、1300度のガラスを
流し込んでフォトフレームに接着するのですが、
あいにくガラスを溶かしていないので、数ヶ月お待ち
いただくことになります、、、T_T

伊豆新聞さんに、写真を載せてもらいました。

http://izu-np.co.jp/shimoda/news/20151008iz1000000124000c.html


こちらは静岡新聞さんの記事で、光箱さんがスタンプで
赤ちゃんの手形を取っています。

http://www.at-s.com/news/article/local/east/159538.html

ずいぶん更新していませんでしたね。

毎日めまぐるしく動き回っています。
弓道の昇段審査が終わった後は、稲刈りでした。

2度目の稲刈り。

もっと早くやった方が良かったんですが、とにかく毎週末
運動会やら祭りやら試合やらで、超忙しくて。
稲もこんがりきつね色になってしまい、主人は慌てていました。

春に田植えを手伝ったら、翌日大熱出した私。!(◎_◎;)

田植えで冷えて熱出たんだ、、、

って、ポロッと言ったら、

「もう手伝わなくて良い!(♯`∧´)」

と言われ、「アッソ!(*`へ´*)」と、一度も手伝わなかった今回。

主人はたった一人で、ここまで稲を育てました。



約、一反弱あります。
どのくらいの広さかって??
300坪だそうです。

夏の暑い日も、大汗かきながら、蚊にボコボコにされながら
必死に雑草を採ってました。

農薬撒けば済むのに、、、って、周りの人が言っていきましたが、
撒きませんでした。



家族4人では、到底食べきることができないほどのお米が
今年もできました。

「前回よりも収量が多いんじゃないか?」と師匠が。
そうかな~?
素人だから、全然わからない。


さて、主人が稲刈り機で稲を刈り、私は稲刈り機が回転しやすいよう、
手刈りで四隅を刈ります。
これが大変!!(◎_◎;)

昔の人は、ぜ〜〜〜〜んぶ手で刈ったんですよね?
本当にすごく重労働だったと思います。


稲を干す骨組みを、「牛」と言うそうです。



これが風でいつも倒れます

2日目の朝、すでに倒れてたので直したんですが、去年健康上の理由で
田んぼを引退した近くの田んぼのおじいちゃんが、
ノルディックウォーキングの途中でわざわざ降りてきて話しかけてきました。

上から見たら、うちの"牛がグニャグニャ”で気になったと。

「いや、誰かがそう教えたなら、
悪いから口出さないけど、、、」


と、控えめに、、、^_^

いや、組み方とかは習ってないんで、見よう見まねです。

って答えたら、

「これでは安定しないから、風に弱いよ」

と、三本の足の組み方や、自分がやっていたときに編み出したコツ
私たちに授けて、また歩いて行きました。

「みんな、何も知らないで始めるんだからさ。
失敗して、頭使って、上手になっていくんだからさ。」


と、励ましてくれました。


田んぼは小、中学校の真裏なのですが、やはり田んぼをやっている先生が見に来て、

「これを2人では大変!
明日は午後から息子さんを投入しますから!」


と。笑

実際、この日の放課後、長男が

「お父さんたちが頑張っているから、
手伝ってこいって先生が、、、」


と、寄ってくれました。

校長先生も、「牛が倒れてましたね!」と、心配して話しかけてくれました。



次の日も、課外授業で早上がりだった長男が
先生の言葉通り、直帰で来てくれました。

私が指示したことやってくれるのは15歳にもなれば当然ですが、
私が持とうとした稲藁を、さっと持ってくれたりする背中が逞しく、
嬉しくもありました。



夕方主人がバイトに行った後も、息子と二人でとっぷり日が暮れるまでがんばりました。


3日目、今度は次男が寄ってくれましたが、半ズボンの半そでだったので
お手伝いは遠慮願いました。
子供たちはもう来ませんでしたが(笑)この日で、稲刈り自体は終わりました。


4日目になると、さすがに身体が言うことを聞かないほど疲れていて
途中で動かなくなり、しばらく立ちすくんでしまうほどでした。

それでもなんとか、牛を立て、稲を掛け終わりました。







ドットのような跡が、稲を植えた跡なんだな~と、何だか感慨深い。



師匠が、

『刈った跡の稲の本数を数えておきな。
田植え機で植えた時は、3~4本に設定してあったんだから、
どれだけ分けつしたか、それでわかるから。
君たちの稲は相当良く育ってるから、多いはずだよ!』


と火曜日に機械を見てもらった時に言っていたので、数えてみました。
28本ありました。
20本くらいが普通だからと言われたので、良く育ったみたいです。


最後の最後で、もう疲れたのに牛が足らなくて、主人が間に横木を掛けていました。




中に入ると、子供のころ良く作った秘密基地みたいでワクワクします。




シャラシャラと、お米が風にそよぎます。
イカの卵みたいで、可愛いのです。笑

ここに、スズメがぶら下がって、稲を引っ張り食べます。

今日も見てきたけど、結構引っ張られて落ちていました。
まあ、食べきれないほどだから、スズメに食べられてもまだあります。




干した翌日、昨日から雨ですがー笑
あとは、水分量を測定してもらって、ベストな時期に脱穀だそうです。





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