『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2014年12月



昨日の夜、22時過ぎに電話がなり、誰だろう今頃、、、と
怪訝そうに出たら、中学の同級生だったかおりさんからだった。

「今さぁ、下田来てるだよぅ、家族で。」

え?下田??

「それでさぁ、家族でやらせてもらえないかと思って、
コップとか吹かせてもらえる?」


うん、良いよ良いよ!ぜひ来て!(≧∇≦)

で、大晦日の今日、数年ぶりに再会。

彼女は磐田病院の近くに、ご主人と『多幸亭』という
たこ焼き屋を営んでいる。
とっても美味しいお店で、両親は何度か弟家族を連れて、
食べに行っていた。

http://takotei.com/shop.html?id=menushop

ガラスのように繊細だった彼女が、ご主人と小さな屋台のような
お店から始めて、数年前に大きなお店を持った。
その間にお子さんを4人も産んで、今では立派な女将さんだ。

私が彼女のお店に行ったのが4年前。
中学時代の友達とはほとんど交流がないから、、、いや、
中学時代には友達が作れなかった私に、わざわざ会いに来てくれる
友達がいるなんて!と、今日は本当に感激した。

ご主人から5歳の息子さんまで、みんな上手にグラスを
吹いていった。
届いたら、みんなで乾杯するんだって、、、(=^ェ^=)

楽しい再会は、あっという間に過ぎてしまった。
来てくれて本当に嬉しかった。
今度は、私が多幸亭さんに食べに行くからね〜(≧∇≦)

そして、今年最後の仕事は、ガラスのウミウシ作り。

ネットから、テントウウミウシのご注文。



3個体作ったので、お好きな子を選んでいただく。

そんなこんなで、バタバタと今年も終わる。
掃除は全くできなかった。( ̄(工) ̄)
地上波引いてないので、紅白も、観たかったダウンタウンも
無い静かな夜。

明日の正月マラソン大会に向けて、子供達もいつもどおり
早く寝たしね。

私は、なんちゃっておせち料理作って夜更かし。

必然的に、年賀状も白紙のまま放置しておりますので、
また来年の忘れた頃に届くと思われます。

本年も、ドタバタFAROを応援してくださった皆様、
本当にありがとうございました。

来年こそ、売り上げを伸ばして、皆さまにご心配をかけぬように
なりたいと思っております。

来る年が、皆様にとって、明るく素晴らしいもので
ありますように祈っております。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。



来年もよろしく〜(=^ェ^=)

image_144


夕陽と宵の氷コップ、、、
5年くらい前から作ってるんですけどね、、、

1週間前に突然、年配の男性がやって来て、尋ねた。

『器の縁が、赤くヒラヒラしていて、足があって、、、
そういうもの、作ってない?』


「ああ!氷コップでしょ?」

そう言ったら、目の色が変わった。

趣味でアンティークを収集していて飽きたらオークション
売ってるそう。
氷コップも、いろいろ持ってる、、、とおっしゃる。

(古美術商なの?)

こういうのならできるけど、、、とお見せしたのが
夕陽と宵の氷コップ。

『玉脚は、安っぽくて売れないんだよな〜』

と、失礼なことを言いながらも、夕陽の方を買ってくれた。

そして、自分が作って欲しい
氷コップが
あるから、頼めないだろうかとおっしゃる。

こうなってて、こういう色が高値なんだと、いろいろおっしゃる。

何度か練習したり、面倒なことになるから、安くは出来ないと
言っても、「どうしても!」とおっしゃる。

「アンティークの本物を買えば良いじゃないですか?」

と言ったら、『高くて手が出ない』と。

『できたら本物ソックリに気泡が入っている方がいい』とも。

「ふーん、、、でも私が作ったものを、アンティークだ
なんて言ってオークションで売ったり
しないでしょうね?」


ヴェネツィアで修行中、作ったワイングラスが貯まって、
こっそり割って捨ててたのをマエストロに見つかって、
要らないなら売りなさいと、出入り業者に売ってくれたんだけど、
その店に行ったら、アンティークとして売られていて
ビックリした経験がある私、、、( ̄(工) ̄)


『そ、そんなことしない!しない!
サインとか、箱書きも頼むから、、、』


と、断言されるので、おじさんが言う、赤い縁で乳白の縦の
ラインがたくさん入って、脚が広がる氷コップを承った。

が、なかなか希望通り、ガラスに泡が立つ日がなくて、作れない。

おととい、再びおじさんがやって来て、『進捗状況は?』と。

「まだ数日経ったばかりで作ってないですよ。」

あれこれ話をしたんだけど、ウランガラスのブラックライトの
話になったら、おじさんが思い出したように、

『面白いのはさ、普通の乳白のグラスにブラックライト
当てると青くなるんだよね?
それを写真撮って、"不思議な色になります"って
書いたらさ、売れるんだよね〜これが!』


と、面白がってしゃべっていた。

『オレは、ニセモノ売る時は"浪漫ガラス"って書いて
売るの。そしたら、文句ないでしょ?』


「それってでも、カテゴリー分けで【アンティーク】
にしてあったら詐欺じゃないの?」


って聞いたんだけど、キョトンとしていた。

『それでさ〜あんまり先生が高い値段言われると、
こっちにメリット
が無いんだよねー。』


私は、真っ当で適正なオーダーメイドの価格を伝えたまでだ。

(何で、自分への対価削ってまでおじさんのメリット
考えないとならんのよ?

ところで、メリットって何?端から売るってこと前提?
ニセモノ売るって?

怪しい、、、(; ̄ェ ̄))


今、思い立って検索かけてみた。
キーワードはもちろん!

"浪漫ガラス"と"氷コップ"

すぐHit!と、画像を見たその瞬間ギョッとした。

http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u72908441

出品されていたのは、おじさんが1週間前に買って行った、
私の夕陽の氷コップであり、すでに落札されていた!!(◎_◎;)

しかも、タイトルは

●大正 昭和 赤青黄 3色氷コップ かき氷 気泡あり●

詐欺だよね?これって、詐欺だよね?

新品なのに「中古」って書いてあるし、アンティーク特有の
泡が入ってることまで強調されてる。

泡は、海をイメージして、私が
意図的に入れてるんですけどー


ガッペムカつく!o(`ω´ )o

と、しばらく怒っていたんだけど、あることに気づいて笑った!
おじさんが買った値段より安い〜(≧∇≦)
そして、私のサインまでご丁寧に写真に写ってる。

「それって、有る意味この落札者は
買い物上手だね!」


と主人。(笑)

そうね、「五木田淳子作品」が、
卸値以下で買えたんだもんね!


ということで、おじさんオーダーの氷コップは絶対作るまいと思ったのです。
きっと、私の氷コップがすぐに売れたので、慌てて来たのでしょう。

今度来たら、「この詐欺師!」って言ってやるんだ!



*このおはなしには、更に続きがあります。

http://faroglass.blog.jp/archives/1466762.html








creemaさんを通じて、ウミウシ10個体の注文。


「クリスマス前に、海外へ渡ってしまう彼女が
ウミウシが好きだから贈りたい。」


と、、、

23歳のとき、彼氏(現在主人)を置いて、
イタリアへ旅立った時を思い出しました。

何で行っちゃうんだろうな?
勉強かな?仕事かな?戻ってくるのかな?


モヤモヤしながらも、彼の気持ちが伝わるように、
心を込めて作りました。

送るのに、以前頂いた「うなぎパイVSOP」の箱が
ちょうど良かったので、それでお送りしたら、

「うなぎパイが届いた!って、
家族から連絡があったんですけど、、、」


と、問い合わせが、、、汗

紛らわしくてすみません、、、σ(^_^;)


彼女は、ウミウシ達を持って旅立ったか、実家へ置いて行ったのか、、、
気になりますが、二人の未来がハッピーエンドであると良いなと思っています。




今、GGGの明水ちゃんが電話してきて、

やっぱり風が止まないので中止の方向で、、、

ということでした。

多分、LEDライトとかでもできると思うのですが、いかんせん屋外であり、
ここの風は半端なく吹くので、お客様が寒さで散々な思いしながら見るのなら
やめたほうがいいと判断しました。
(これは、過去の経験からも言えることです。)

楽しみにしてくださった皆様には、大変申し訳ありませんが、
本日の西伊豆キャンドルナイトは中止となります。



昨日、吹きガラス体験をされたみなさんの作品です。

一番右のグリーンのグラスが、最後に来たお父さんの。

ビール飲みたいから、
ちょっと大きい方が良いな〜(((o(*゚▽゚*)o)))

っておっしゃったので、サービスで大きめ、分厚目になるように
しましたよ。(笑)

今頃は、高速道路を走っていらっしゃるでしょうか。
きっと、美味しいビールを飲めることでしょう。

送る方のグラスを梱包しつつ、直接取りに来られるお客様に
グラスを渡しました。

みなさんとても嬉しそうに、大事そうにグラスを受け取って
笑顔でお帰りになりました。
直接手渡せるのは、お客様の笑顔が拝見できて
嬉しい時間です。

そうそう、昨日のガラスのクラゲはこんな感じ。



ちょっと、渋めのエフェクトかけてみました。(=^ェ^=)
クラゲに見えますか?


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