『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2014年11月

昨日、真っ暗に陽が落ちてから、お客様が雨の中やってきました。
ペンダントの修理を依頼されていました。

お父様のお骨を入れたガラスペンダント。
http://fglass.i-ra.jp/e745861.html

穴の部分を割っちゃって、100均の接着剤でつけたら、
変な風になっちゃって、、、


と、2週間ほど前に持ち込まれました。

接着剤は、瞬間接着剤だったようで、多量につけたため、
ガラスの接合部分からはみ出して、白くガビガビに。
しかも金具共々つけたので金具が穴の中で、曲がったままで
くっついてしまっています。

この接着剤が取れるかわからないので、もしもダメだったら、
お骨が入っている部分を使って、作り直しになります。

と、お伝えしてお預かりしました。

お父様には申し訳なかったのですが、
1週間、シンナーに浸けておきました。

それでもものすごく固かったのですが、力技で何とか外れました。
綺麗に洗浄して、ガラス用の接着剤で付けておきました。



「え?どこが割れてたところか、分からない!」

と、大喜びで受け取り、お帰りになりました。


もうひとつ、預かっていた修理品がありました。

子供たちの保育園の先生だった方のお母様。
先生は、うちのガラスを、よく買ってくださったのですが、
お母様がそのひとつを割ってしまったそう。

「娘に叱られちゃって、、、」

と、持って来られました。

実はもう一人の娘さんである先生のお姉様のグラスを、
綺麗に修理したのを見て、
直せるかも!と思っていらっしゃったようです。

http://fglass.i-ra.jp/e732827.html

しかし、ここまで大きく3つに割れています。
接着はできるけど、見た目は割れたままですよ。
と、ご了承いただいて、付けました。




やはり割れ目は残りますが、一応、元の姿には戻りました。

ガラスは、割れたら終わりですが、どうしても直したいと
思われる大切なものでしたら、
ダメ元で一度FAROへご相談ください。

直せるものは、破片がほぼ全て残っているものだと、良いです。

そして必ず、勝手にその辺の接着剤は使わないでくださいね!


以下、修理の実例をまとめます。

サッカーボールのトロフィーの修理
http://fglass.i-ra.jp/e472263.html

ランプの火屋の修理
http://fglass.i-ra.jp/e651331.html

ダイヤモンドのトロフィーの修理
http://fglass.i-ra.jp/e212213.html

アンティークランプの火屋の修理
http://fglass.i-ra.jp/e212032.html

欠けたグラスの修理
http://fglass.i-ra.jp/e732827.html


まだまだ、ステンドグラスでキャンドルホルダー作ってます。

なんでこんなに必死かと言えば、月末に清水の
フェルケール博物館さんで、キャンドルナイトの
イベントがあり、今年のデザインを表現するのに

キャンドルホルダーが足らない!

と判明し、GGGさん、光箱さんと3工房で手分けして、
できる限り増やそう!ということに。

FAROはまだ休業中で、吹きガラスで作ることができないので、
今できること頑張っていこうと。

そしたら、あっと言う間に消耗品を使い果たしてしまい、ネットでいろいろ
探していたら、ついつい板ガラスまで注文を、、、



赤字だって言ってたのに!!

って、突っ込まないでくださいね。
自分の好みでない色を使い続けるって、苦痛なんです。

青とか緑とかも欲しかったな〜T^T
でも、ハンダが結構いい値段なので、何枚もガラス買えませんでした。

新たに作ったものは、こんな感じ。



最低20個は作らないと、、、


そうそう!次男(小5)が今年のガラスの授業で、
ステンドグラスを勉強してきましたよ。

黄金崎クリスタルパークさんで、お兄ちゃんの時と同じ
イルカのサンキャッチャー。

トイレの窓に飾ってあったお兄ちゃんのイルカの右側に、次男のものも、、、



二つ並べると、性格出ますね。(笑)

モノづくりに対して、異常な集中力を見せる兄は、
綺麗にハンダを乗せてありますが、モノづくりは短期集中型で、
好きなんだけど集中力が無い次男は、多分イライラしながら
ハンダ付けしたんでしょう、ダマダマになってます。

大きくなったら、どんな大人になるんでしょうね?(^_^)



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