『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2013年02月


以前、オーダーいただいた“ジボガウミウシ”のブログ記事をご覧になった方から、自分も欲しいとご依頼がありました。

コモンウミウシも一緒に。
3体づつ作って、気に入った子を選んでいただきました。

ついでに、やっぱり以前オーダーいただいた“シンデレラウミウシ”も作りました。

ジボガ君とシンデレラちゃん。

FAROのガラスのウミウシのラインナップに加えることにしました。(^-^)


一昨年から、西伊豆町在住ガラス作家の会の『事業報告書』を任されています。

今年も書き終えました。

振り返れば、今年度もたくさん展示会をしました。

岐阜のうららかさんから始まって、清水の翔さん、下田の三信ギャラリーさん、三島プラザホテルさん、、、

そして2回のキャンドルナイト。

たくさんの方に、西伊豆のガラスや観光アピールができたと思います。

来年度の西伊豆ガラス作家展は、4月のうららかさん、8月の三島プラザホテルさんと、決まっております。

一方、FARO単独の展示会は、今のところ何も予定はありませんが、来年度は、制作期間を凝縮させて、ガラスが売れるシーズン以外は溶解炉を稼働させないようにしていくことになりそうです。

燃料費を捻出するのが、本当に苦しいからです。

時代が変わるのと同じように、私たちのライフスタイルも変化していきます。

春には米作りにも挑戦します。

その経験が、私たちの心に何をもたらすのか、今からとても楽しみです。(^-^)

ご注文で、それぞれに贈りたい言葉を彫った、赤と青のミニ石文。

ペアで袋に入れました。

贈る方の想いが、そのまま贈られた相手に届くと良いなあと願いながら彫りました。

今日は、先日ご紹介した、
『どーしようもなく好き』

の方から、彼女の反応を知らせるメールが届きました。

彼の想いが通じて、ミニ石文を本当に喜んでくださったそうです。(^-^)


私も、当日はソワソワしていました。(笑)

もしもうまくいかなかったら、あの石文は、海に投げられちゃうかも、、、(T_T)なんて、ドラマに洗脳されてる私、、、(笑)

大切な心を運ぶ、文字どおり『文』となったんだなあと、心から嬉しく思いました。

ありがとうございました。


先日、西伊豆町在住ガラス作家の会の会議に、町内在住の『ジオガイド』の方が私たちにアドバイスを請いたいと同席されました。

西伊豆町は現在、ジオパークとしての観光をアピールし始めています。

ガイドである彼女がおっしゃるには、西伊豆、南伊豆、下田辺りまでの海岸線は東海岸と違い、海底火山が隆起してできた地層なんだそうです。

で、今学校などで、子ども達に興味を持つきっかけ作りとして、チョコレートを溶かして溶岩が流れる様子を試したり、酢と炭酸で噴火の様子をデモンストレーションしているんだそうです。

けど、これらは東海岸で見られる、陸上火山のことなので、海底で起こる火山の爆発の様子を見せられないか?というご相談でした。

バーナーワークで、ガラスを溶かして、水に入れてみせる、、、

という彼女のアイデアを伺いながら、実際の海底での火山爆発の動画を見て、瞬時にこれは『かい出し』と同じ光景だなと、GGGさんも光箱さんも私も感じていました。

『かい出し』とは、溶けたガラスを坩堝から取出すことですが、その際、レードルですくったどろどろのガラスは水の中に落とすんです。

当然、水はぐらぐらと沸騰し、ガラスは一瞬で砕けたり、内部から泡が吹き出して膨らんで割れたり、まさに海底で溶岩が吹き出したり冷やされたりするのとそっくり。


そんなわけで、ガイドさんはかい出しをFAROに見に来ることに、、、


一緒にいらした方も含めて3人のガイドさんが、熱風を噴きながら沸騰する水や水蒸気に驚き、砕け散ったり風船のように吹き上がるガラスの様子に、

『これは、まるで水底土石流の様子だね!(≧ω≦)』

など、私の知らない専門用語で、本当に興奮しながら写真を撮りまくっていました。(^-^)

多分、水蒸気がもくもく上がってピントボケボケの写真しか撮れなかったと思いますが、熱や音の迫力は、やはりバーナーワークのものとは桁違いに凄いと、大興奮で帰られました。

参考になったようで、私も嬉しく思いました。(^-^)

先日、西伊豆町の赤ちゃんたちから取った手形を
石膏型に起こしました。

それを、西伊豆産のガラス原料『珪石』を砕いて砂にした
珪砂に押して、へこんだところに1350度のガラスを
流し込みますと、こんな風にガラスの手形ができます。





ぷっくりとした赤ちゃんのふくよかさが、よく出ていますよね~
可愛い!

これをガラス製のフォトプレートに接着して、
お名前や生年月日などを彫刻します。

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