『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2012年08月

毎日、とんでもない残暑がつづき、もうへろへろです、、、

昨日お越しくださった体験のお客様も

『こんなに暑い中、毎日よく居られますね!!』

と、びっくりされるやら感心されるやら、、、笑

慣れてますから~と笑顔でお応えしましたが、
実際夏の疲れが今どっと出ていて、かなりきついです。

体中から汗噴出させながら仕事中、郵便屋さんが
はがきを置いて行きました。


見ると、男の子の笑顔と、FAROで吹いたであろうグラスの写真。



名前を見て、ハッとしました。

この間、取り違えてしまってご迷惑をおかけした男の子からの
はがきでした。

楽しみに箱を開けたら、見当違いのグラスが入っていたなんて
どんなにかガッカリさせただろうと、本当に心が痛んでいました。

けれど、彼の嬉しそうな笑顔が、私の気持ちを晴らしてくれました。




メッセージにも、感激しました。

こんなはがきを送るよう、勧めてくださったであろう、ご両親にも
心からお詫びと感謝をお伝えしたいと思います。

本当にありがとうございました。


そしてもう1通、絵葉書が届いていました。

イラストは、水平線に入道雲が書かれた可愛いものでした。
端っこに、灯台の姿も。

もしかしたら、私たちの工房の名前をちゃんと知って、
そんな絵ハガキを選んでくださったのかもと、嬉しかったです。

更に、メッセージには、素敵な言葉が、、、




『伊豆が好きになりました』

ああ、なんて嬉しい言葉でしょう!

私たちが大好きな伊豆のこと、よその方にも伝わって
とっても幸せです。

この間は、メールでも同じように

『楽しかったから、また次の作品を作りに行きます!』

とご連絡くださった方がありました。

本当に嬉しいです。

みなさまありがとうございました。


あぢー(T_T)

今日の雲はツヤツヤで、
すごく甘そうです。(≧ω≦)

昨日、バテバテであまり仕事しなかったので、今日は、頑張ります。o(^-^)o



お盆は大変忙しく、じゃんじゃんやってくるお客様に
対応するだけでいっぱいいっぱい。

予約時間やマナーのルーズなお客さまもちらほら混じり、
怒りを抑えて笑顔で対応しなくてはならない日もありました。

そんなへとへとな毎日の中で、必死に作ったお位牌を
勝手な理由でキャンセルされ、お代も貰えず、
残念で、辛くて、嫌な想いをしていました。

忙しい時って、ミスをしやすいですよね。

お盆の忙しさも過ぎたころ電話がありました。


『今日届いた体験で作ったグラスが、別のものなのですが。』

頭が真っ白になりました。

変な記憶ですが、なぜかまざまざと、その時梱包していた
自分の姿を思い出しました。

2組の荷物を同時に梱包していて、その時お客様が現れ、
対応しているうちに、勘違いしてグラスを取り違えた様子を、、、

慌てて、伝票をチェックしに工房へ走りました。

ああ、なんていう幸運でしょう!
この日の体験は、この取り違えた2組だけだったのです!

もしも、あのお盆の14日の日だったら、もう誰のものを
取り違えたか、全く分からなかったはずです。


急ぎ、もう一組のお客様へ連絡し、送り返していただけるよう
お願いしました。

本当に有難いことに、この2組の方は全く怒らず、
手間のかかる返却もスムーズに対応してくださいました。

本当に本当に、感謝の気持ちで、皆さんのグラスに日付と
お名前を彫って、改めて返却いたしました。

優しい方々で、本当に良かったです。


その日、実はもう一つ問題がありました。

ご家族で体験をされた中で、私が対応した6歳の
男の子のグラスが、完成後、棹からなかなか外れず、
外れた途端ヒビが入ってしまいました。

彼はまだ幼く、大変暑い日で、必死になってやっと完成
させたグラスでした。

後ろでは、『できたね!綺麗なグラスだね!』
と家族中で喜んでいる声が聞こえました。


ヒビが入ったから、やり直して!

とは私は言いづらく、ヒビが溶けるまで何とか炙ることにしました。

もしかしたら、このまま直るかもしれない可能性もありました。

皆さんが御帰りになった後、もしかしてヒビが直っていなかったらと
考えて、私は彼のグラスに似たレプリカをこっそり作って、窯に入れました。

ずるい考え方をしていたと思います。

翌日、本物のグラスにはやはりヒビの名残があり、手が切れないようには
溶けていましたが、割れた状態がわかるものでした。

一方、私の吹いたレプリカは、かなり似ているのですが、
上手すぎて、彼のグラスから出る『味わい』のようなものが
再現できていませんでした。

けれど、ほとんどそん色ないので、比べて見なければわかりません。

(どうしよう、、、
このまま、何も言わないで渡してしまおうか?)


と思う気持ちと、嘘はいけない!と思う気持ちで、私の心は
いっぱいになり、午前中ずっとずっと悩み通しでした。

皆さんは、午後にグラスを取りにいらっしゃると約束していました。

でなければ、私はレプリカをもう一度似せて作り直して、何事もなかったように、発送していたかもしれません。

今考えると恐ろしいです。


とうとう、思い切って、携帯にお電話して、真実をお話しました。

『今日、息子さんにもう1度グラスを吹いてもらう
こともできます。』


ともご提案させていただきました。

すべてを打ち明けて、後はご両親に判断をゆだねました。

しばらくしてお返事がきました。

『息子にすべて話しました。
両方のグラスを持ち帰りたいと言っているので、
そうさせてください。』


午後、皆さんは笑顔で車から降りていらっしゃいました。

恐る恐る、本物と、レプリカをお見せしました。

横で見ていたお兄ちゃんが、

『あ!すごい!そっくりじゃん!!』

と、叫びました。

弟君がどんな顔するか、とても不安でしたが、お母様が

グラスが2つになるなんて、嬉しい!
って言ったんですよ。』


と、笑って話してくださいました。

彼は、自分が吹いたグラスと、私のレプリカ、2つを胸に
抱えて、にっこり笑いました。

割れていた方も、お父さんにはどこが割れているのか一見
分からなかったようで、『どこが?』とおっしゃってました。

お詫びに、みなさんのグラスの底に日付とお名前を彫りました。

私のレプリカは、私が吹いたから、名前を入れないでおいたのですが、

『お兄ちゃんに取られるといやだから、これにも
彫って欲しい!』


と、弟君が言ってくれました。

レプリカをこっそり渡していたら、私はずっと後悔していたかもしれません。


トニンさんがブログに書いていらっしゃいました。

http://kannsoud28.i-ra.jp/e592333.html

誠を尽くせば、時が解決する。


自分の心に嘘をつかないで、本当に良かったと思います。


いつ買ったか忘れちゃった。

多分、5年くらいは使っている帆前掛け。


作業中、右側を酷使するため、とうとう破れてきてしまったので、当て布して縫いました。

まだまだ、頑張ってもらいますよ〜
カエルさん。(^-^)



火曜日まで開催される、三島プラザホテルギャラリーPLAZAさんの

『西伊豆ガラス作家展』

今日のお当番は主人と長男です。

実は家族皆で行こう!と言っていたのですが、怠け者の次男
宿題がじぇんじぇん終わらず、、、

留守番した私が朝から怒鳴りまくっております。


一方の主人は、8年ぶりの展覧会の当番

今朝、出がけに

『で、何ホテル?』


そっからかいっ!!!


と、びっくりした私です。

そんな浦島太郎の主人に、昨夜はあれこれ決まり事を
伝えていたのですが、その量が多かったようで、逆切れされてしまい、

『行って見てみないと分からん!!!』

と、出て行きました。

2回ほど電話がありましたが、それからないので、何とか
やっているのだと思います。笑

今頃お兄ちゃんは、近くの三嶋大社で行われている
だがしや楽校をフラフラ見ていると思います。

18時までですので、主人とお話したい方はぜひ!
お出かけくださいね。



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