『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2010年10月


天使ちゃんの卵

と呼ばれる、私が作るガラスのお位牌。

いつも、本当に苦しみながら制作している。


天使ママ達の悲痛な想いが、パソコンから飛び火するように私の体調まで左右することも少なくない。


そして、その想いの深さからデザインへのこだわりも強い方が少なくない。


両方を汲み取って、熱く流動的なガラスという素材を形作るのは、非常に困難なことだ。



この卵もそうだ。

ママのたっての願いから、非常に難しいデザインを作ることになった。

やってみるけど、ごめんなさいということも大いにあり得る。とお答えしても、引き下がらなかった。

その彼女も、天国へ、、、


私は、なんとか彼女の最期の願いを叶えようと努力し、4度目にやっとうまくいったと思った。


ある一点を除いて、、、


そのことを伏せて、画像をパパにメールして、昨日了承していただいた。


その卵を、さっき主人が何気ない動作で壊してしまった!


普段絶対、私に謝ることをしない彼が、申し訳ないと謝った。


私がどんなに苦労したか知っているからだ。


だけど、私には怒りが湧いてこなかった。


(あぁ、やっぱりこうなるんだ、、、)


と、漠然と思っていた。



今までも、自分が納得しない出来栄えのお位牌が、本当に何でもないことで壊れてやり直さざるをえない不思議な現象があった。


今回も、他のひとから見れば大したことではない、羽根の数ミリのズレに納得していなかった。


卵が自分から壊れたのか?それとも、天国のママが

『やり直して!』

と言っているのか?


いずれにしても、自分とパパを欺こうとした私への報いだ。


明日からまた挑戦だ。
今度こそ、自分の心に正しく、、、

それが、新たに一人歩んでいくパパの為になると信じて、、、


そして、このお仕事は私を成長させてくれると信じている。


良い天気です。西伊豆町


ヤギーズも、気持ちよさそうにハミハミしています。

あーあ
昼寝したいな〜(@゜▽゜@)


春、初夏、盛夏、、、ときて、冬限定カラーもあるのに、秋限定カラーはずっとありませんでした。


先日、女性のグループで体験された方が、紫でもいいのでは?とアドバイスをくださいまして、誕生いたしました!


早速、昨日第一号の体験者が、『素敵な色〜!』と喜んでグラスを吹いていかれました。


オススメですよ!


冬になる前に、ぜひ西伊豆の秋を満喫しに出かけませんか?


昨日は、はるどんママさんが、こちらへ来るついでに、寄ってくれました。

ティッシュやユンケル、お菓子持って、、、


いつも、想っていてくれて本当にありがとう〜(*/ω\*)


神代さんや、カエルママさん、あびさん、やまめさんからいただいたものを、お裾分けしてつかの間、夕食を共にしました。


病院で薬もらったし、皆さまからの愛もたくさんいただいたし、さあ頑張っていきましょうかねぇ〜(@゜▽゜@)


今日は毎年、春と秋に行われる、赤ちゃんのガラス手形プレゼントのための、手形取りの会場に来ています。

今回は17人の赤ちゃんが、来てくれました。(≧ω≦)


このガラスの手形は、私達FAROが、旧 賀茂村に工房を建てるにあたり、村へ必ず行う事業の一つとして、提案したものです。


今では、他の工房さんも参加して、バラエティーに富んだ世界でひとつの手形が町からプレゼントされます。

宇久須産のガラス原料、珪石を使うのはFAROだけです。

採石も終わってしまった産業遺産を、何かしらの形で出来る限り残していきたいと考えています。

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