昨日は、清水から小糸製作所さんの広報担当の方が
取材にお越しくださいました。
かも風鈴を社内報に掲載したいということでした。
あらかじめ、バックナンバーを数冊送ってくださいました。
社内報って??
と封筒を開くと、それはそれは立派な雑誌が出てきました。
でも、中はかなりレトロなかんじ。
表紙に静岡県内の手作りの職人さんや、モノづくりに
携わる人の写真が毎号掲載されています。
私も来月、ここに載るわけです。
私への取材がひとしきり終わったところで、私が
逆取材
小糸さんって、静岡が発祥ですか?
だって、社内報の表紙は全部静岡のモノづくりの方ですよね??
「いえ、大正時代に東京が始まりです。
それで昭和18年に清水に工場ができて、今では
世界にあるんですよ。
実は社内報が静岡からできたので、その流れを今でも
受け継いでいるんです、、、」
ああ、読みました。中国は勿論、タイやチェコにもありましたね。
「そうです!読んでいただけましたか?」
おもしろかったです。社内報。
中でも社員さんの趣味の話とか、プロポーズの話とか、
私の宝物の話とか、ものすごい高い車を新婚で買って、
奥さんにエライ怒られた方の話とか、、、
毎回ものすごくたくさんの、結婚や出産おめでとうございます。
って、載っていて、びっくりしました。
「ああ、あのコーナーは、締め切りに間に合わなくてその号に
載らないと、後で「うちの子の誕生が載っていなかった!」って
社員からクレームが来るぐらいなんですよ。」
あはは、、、
それでけ、社内報をみなさん楽しみにしているって
ことですね〜
「私がこうして携わるのはかえって経費がかかるのでは
という声もあるんですよ。
でも、私はできるだけあの「手作り感」を残したいんです。
綺麗に恰好よくできてしまっては、温かみがないと
思うんです。
その温かみを社員の皆さんに伝えたくて、、、
だって、私どもの仕事もそういうことだと思うんです。
モノづくりの仕事ですから、、、」
う〜ん、、、
読み手が喜ぶように作っているから、おもしろいんだな〜
逆に私への取材の時に、私が
「お客様がうれしくなるように、喜んでいただけるようにと
思いながらガラスを吹いています。」
と話したところだったので、全く業種や携わることが違っても、
思いは同じなんだなと思いました。
そのあとも、戦時中食糧難で苦しんでいる時に、周りの
農家の方が、工場の従業員に食べ物を分けてくださった話や、
何十年も続けている、盆踊り大会に、毎年近所の方が
2000人も来てくだるという話など、たくさんおもしろい
話を聞かせてくれました。
お父ちゃんに「小糸製作所って、何の会社??」と
尋ねたら、車のヘッドランプとか作ってるところだよと
教えてもらっていました。
社内報には、最近話題のホンダインサイトのヘッドランプや
リアに小糸さんのLEDランプが使われていると紹介されていました。
ベイブリッジのライトや、電車やバス、飛行機など、
生活のあちこちで活躍している小糸さんのランプ。
これからは、見方が変わりますね。