『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

カテゴリ: 伊豆・箱根・静岡口コミ


ボケっとしていたら、あと2日でフェルケール博物館さんでのキャンドルナイトでした!!!!!

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ガラス作品も販売するのに、全く加工してなかったー( ߹꒳​߹ )

慌ててます。

今年で12回目になる、清水のフェルケール博物館さんでのキャンドルナイト。

https://www.verkehr-museum.jp/event/index.html#231202

去年の様子はこんな感じ。

http://faroglass.blog.jp/archives/2022-12-07.html

ここ数日の強風では、フェリーでの上陸は難しそうです。
陸路で清水まで搬入は、初めてかもしれません。(帰宅が陸路だったのは何回かありますけどね)

肉眼で見えるほど近いように思える対岸の静岡市ですが、駿河湾をぐるっと回らなければいけないので、なかなか遠いですね。

船に弱い私は、内心ホッとしてます(笑)

あぁ、火をつけている間は風が吹かないで欲しい、、、

静岡県中部にお住まいの皆様は、ぜひぜひお越しくださいませ。

お待ちしております。

辻さんも、未乃ちゃんの作品を持ってきてくれると言っていました。
未乃ちゃんに会えるようで楽しみです。♥️


■日程
12月2日(土) 17:00~21:00
※雨天・強風の場合は博物館内でLEDキャンドルを点灯いたします
■会場
フェルケール博物館さん
■参加費
大人:400円 ⁄ 高校生:300円
※見学料は入館料に含まれます
※当日は小・中学生は無料です
※常設展示と特別展も見学可能

■主催・協力
【主催】フェルケール博物館さん
【協力】西伊豆硝子舎(西伊豆在住ガラス作家・黄金崎クリスタルパークさん・西伊豆町)
【後援】静岡県

■お問い合わせ
フェルケール博物館さん
TEL 054-352-8060
Mail ver-m-szy@po2.across.or.jp

〒424-0943
静岡市清水区港町2-8-11
※駐車場に限りがございます。できる限り公共の交通機関をご利用ください。

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黄金崎の桜は満開でした。

黄金崎トンネルはどちらから覗いても向こうは桜で美しかったです。

このトンネルは、朝鮮からの強制労働者が作ったと聞いたことがあります。

昨日Wikipediaで伊豆珪石鉱山の説明を読んでいたら、同じ場所でミョウバンを採掘していた戦時下は朝鮮からの強制労働者が何百人も働かされていたと書かれていました。

元所長さんが仰っていたけど、村民が月給を貰える仕事に就いたことにより、農業と漁業が衰退して今の過疎化に繋がったのでは無いかと。

鉱山は山肌を露出し、酸性の土壌には草木は生えません。

そういった負の歴史や背景があることも知っておくべきだなと思いました。

今回、東海工業さんの工場見学もありましたが、メンテナンスで木製ホッパーは見られませんでした。
前回見せていただけて良かったー。
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木造の巨大工場の粉砕機が、昨日は外に出されていたので色々教えてもらいました。
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2個のローラーが内側へ回転して珪石を粉砕し、下に落ちた珪石を上に上げてふるいにかけて粒度を揃える場所です。

「ああ!この間ローラーの接地面が削れて歪んだらどうするのかと質問したら、平らに削る装置がついているから手作業で調整するって聞いて驚きました!」

と伝えると、元所長さんが「そうそう!」と喜んで色々更に教えてくれました。
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ローラーに付着していく珪石をハケでとろうとして、うっかり巻き込まれて手首の先を失った方があるという話は((||゚Д゚)ヒィィィ!)と思いましたが、80年間で亡くなった方はたった1人で、トラックの事故だったそうです。

当たり前だけど、じん肺の方も多くいたようです。

天然素材の珪石の組成と同じ規格に合わせるため、採掘場所ごとに検査して組成の違う珪石を倉庫から出してブレンドしていたそうですが、その力仕事は女性たちの仕事だったそうです。

とにかく宇久須に人達は優秀で良く働いたとおっしゃっていました。

そんな時代のことを知る人がどんどん亡くなっています。

なんとか次世代に伝えられるようなことができないかなと、この25年ほどずっと考えていますがなかなかできません。


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今日は黄金崎のこがねすとで、2度目のジオカフェ「珪石の山のふもとで」が開催され、私は再び登壇。
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2月の初回は、募集開始直後に定員オーバーとなる事態で、地元の方が参加することができませんでした。

それで今回は地元の方のためにもう一度開催。

今回は、東海工業の元所長さんも参加して、より深堀りできて、私もとても勉強になりました。

元所長さんが持ってきてくださった資料は、昭和20年代からの社員組織表。
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こういう古い資料がたくさん残されているそうです。

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建物も昭和18年当時のものが多く現存し、今でも使われている事業所です。

トークでは、昔のケーブルでの珪石運搬の話や、珪石採掘の歴史や背景、そしてジオガイドによる、伊豆半島の誕生〜海底火山の形成、火山活動による熱水変性作用で珪石鉱床ができあがったというお話。

そして東海工業という会社が来て、初めて「月給」「休日」という概念や、充実した福利厚生、東京からの転勤についてきた奥様方が伝えたピアノや書道などのハイセンスな趣味が、小さな田舎町には大きなインパクトだった話など、盛りだくさんの内容でした。

宇久須の珪石については、Wikipediaにかなり詳しく書かれていて面白いです。

私達が移住するきっかけになったツアーのことや、定住促進事業について、はたまたかも風鈴や、赤ちゃんの手型のことまで詳細に書かれています。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B1%86%E7%8F%AA%E7%9F%B3%E9%89%B1%E5%B1%B1

最盛期には、330人の地元の方が働いていたそう。

農業と漁業しかなかった村人は、会社のお陰で三種の神器も手に入れて、子どもも進学させることができたということでした。

いまでも当時の従業員が亡くなると、弔電と生花を手向けるそうです。
先日も91歳で亡くなられた方に贈ったそう。

宇久須地区の住民には、切っても切れない大事な会社だったのだと感じました。

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鉱山では、また珪石をもらってきました。

多孔質の珪石ですが、穴は丸ではなく、角張っています。

強酸性の熱が、シリカ以外の全てを溶かしてしまうので、鉱物や金属の形が残っているのだそう。

今回は結構なデカさの珪石をもらって帰りました。

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珪石鉱山には、必ず不純物の層もあり、「青粘土」と呼ばれます。

見た目青いです。
触るとボソボソしていて崩れやすい土で、アルミ分が多いのだそう。

昔ミョウバンも採れたそう。
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強酸性水のお陰で、金属は真っ赤に錆びていました。

黄鉄鉱も茶色に錆びていました。

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2023.2.11

ジオカフェ「珪石の山のふもとで」のタイトル通り、いよいよ本丸の東海工業珪石鉱山へ。
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私が初めて入ったのは、今から27年前の3月でした。

賀茂村主催のツアーに参加して、この地にガラス工房を建てたい!と強く感じて、
こがねすとが建つ前にあった、研修センターにツアー終了後も主人と泊まらせてもらい、役場の方に提案書を提出して能登島へ帰ったのでした。

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その様子が後日広報の表紙になっていました。
偶然私と主人、サンエンジニアリングの中田さんの姿が。

それから村の承認を経て移住したのが9月。

人生で大きな決断をしたと思いますが、どんどん波に飲まれるというか、気づいたら自分の工房を持っていました。

本当にありがたく、奇跡的なご縁だったと今でも思います。

そんな感慨に耽りながら、東海工業さんのご厚意で二度目の入山。



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引き続き所長さんが詳しく説明をしてくださるので、楽しい楽しい!

ちょっと上に登って下を見たら、
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「あ!
特養ホームだ!
その下はウチじゃん!」
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と、いつも下から眺めてる所に立っているのだと感動〜

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ジオガイドさんの説明も聴きながら、珪石鉱山の成り立ちや不純物である金属が露出した山肌で、黄鉄鉱の観察。

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強酸で溶けてしまうコンクリート(@_@;)

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色んな色に変化している珪石を見ながら皆さんと宝探しのよう。

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真っ白なのはアルミナが多い部分で、昔はサングラスをして作業したと聞きましたが、正直私もスキー場に来たかと思うくらい眩しかったです。

まだまだ掘れば珪石が埋まっているそうですが、そこに至るにはさらなる採掘出でる大量の残土を処理する置き場が必要で、それが確保出来ないからもう珪石は取らないで閉山したそうです。

今後どのような形で残すのか、私もトークショーでちょっとお話しましたが、ただあるだけでこれだけ楽しい山なので、いいアイデアがあるといいなと感じます。

東海工業さん、ジオガイドの皆さん、とっても貴重な体験をありがとうございました。

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いよいよ本日最大の目玉である、木造巨大ホッパー場を見学です。

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今まで外部の方はほとんど入ったことがないという現場。

特別に見せて頂きます。

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あの階段の先にあります。

どこもかしこも木製、、、

細い階段も足元以外は木製ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

軽ーく高所恐怖症のワタクシ。

平気な顔して登ったけど、ホッパー工場1歩入ったら足元はメッシュ!(@_@;)

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下見えるぅぅぅぅ〜

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巨大な合掌造りの工場は、やはり昭和24年当時のままだそう。
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珪砂を落とすのも、人がロープで落とす手動だそうです。
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ベルトコンベアで海まで運ばれていました。
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東海工業さんの建物は全て昭和のもの。

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私が大好きな事務所の建物は、時々ドラマなどでも使われる味のある佇まいです。

地域の多くの方が働いた会社です。

あと10年で全て終わるそうですが、この工場群は素晴らしい産業遺産だと思います。

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