『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2017年11月

黄金崎クリスタルパークさんで開催中の"西伊豆ガラス作家展"

私の出品作品のひとつ「愛を継ぐ装置」は、私が好きな言葉を彫ったガラス玉が、ガムボールマシーンのように落ちてくる仕掛けです。

多くの方に言葉を贈るため、美術館さんにお願いして、体験できる日を作ってもらっています。

初回は、11月20日でした。

「あまり(入館数を)期待しないでくださいね」

と、学芸員の方にあらかじめ念を押されていました。

確かに、開館時間1時間後の約束の10時に行って、ようやくお客様が見えたという連絡があったくらいです。


実は浜名湖クラフトフェアで、1日稼働させたことがあり、何個かに1回はガラス玉が噛んで出てこなかった経験から、私は"魔法の杖"を制作して行きました。(笑)

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出なかった場合、この杖でつつくわけです。( ̄▽ ̄;)


私が暇だと申し訳ないと心配されていましたが、奇跡的にこの日この時間に下田からの団体があり、その中の数名の方が体験してくださいました。

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出てきた言葉に喜んでくださって、

「私にぴったりの言葉!」と喜ぶ声。

「"だいすき"って、主人にあげるのは恥ずかしい」とおっしゃる方には、お孫さんに差し上げたら?と提案すると、「それは良いわ!」と、、、(笑)

みなさんの笑顔が、私も嬉しかったです。


他の作家さんたちの作品も解説したりして、みなさん熱心にご覧頂きました。

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実はスタッフの皆さんも楽しみにされていたようで、100円握りしめて次々いらっしゃいました。(笑)

そんな中、あるスタッフの方が回して出てきたメッセージを読んで、ちょっと呻くような声をあげました。

「これ、、、
Mさんの奥さんにあげたいと思って回したの、、、」

見ると、"私は弱い時こそ強い"というメッセージ。

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私の一つ年下のMさんは、その数日前に奥様とまだ小中学生の息子さんたちを残して亡くなったばかりでした。

出てくるメッセージに、ちょっと不思議さを感じながら、気づいたらあっという間に1時間経っていました。


帰りがけ、受付のスタッフの方が私を呼び止めました。

この体験イベントが行われる前、3人くらいの女性グループが、この装置に釘付けだったと。

他の作品を見て回っても、やっぱり装置に戻ってきて、ずっと覗き込んでメッセージを読んでいたそうです。

今度体験できるんですよ、と伝えると、奈良から来たから、そうそう来ることができないと残念そうにおっしゃったそうです。

写真を撮ってもいいかと聞かれたので、お断りしたら、作品ではなく、私のコンセプトを書いたキャプションを、ノートに写し始めたそうで、それだったら、、、と撮影を許可したそうです。
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そうして帰り際、

「心が弱っている時に、こんな言葉をもらったらどんなに救われるかと感激した。
そのことを作家さんにくれぐれも伝えて欲しい。」

とお帰りになったそうです。

私は、それを聞いているうちに涙が溢れてしまいました。

自分が作ったものが、見知らぬ誰かを幸せにしている。
私が作るものは、無駄ではない。

心の中で喜びと感謝の気持ちが一杯になりました。

自分が目指す方向に、真っ直ぐな光が見えた瞬間でした。




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昨日は舟寄神社で、我々松崎江南弓道会と中伊豆弓道会との、親睦弓道大会を開催しました。

3人の会員に対して、中伊豆から15名の皆様がお越しくださって手一杯のところ、部活を引退した高校生達もお手伝いしてくれて、大賑わいの楽しい射会となりました。

近所に住む、高齢で弓を引退した会員の森さんが、前日に準備をしてくれました。

前乗りで松崎で忘年会を済まされた中伊豆の皆さんが、二日酔いも感じさせずキビキビと、すべて持ち込みであっという間に宴席を作って、うどんまで全員分こしらえてくださって、お昼にいただきました。

ぽかぽか日和で、トンビがクルクル回る清々しい青空の元、好きな事で集まったみんなと同じ釜のうどんを食べ、弓を引いてゲラゲラ笑う、、、
幸せな時間でした。

安土の裏山を、大人の猪がガサガサ通り過ぎていって、ビックリしたり、、、

私の夕陽グラスを優勝の景品に提供したのですが、8射7中の支部長さんが、景品をを譲ったので2位の高校生が受け取りました。

「わー!日付も彫ってあるーーー\(^o^)/」

と喜んでくれました。

支部長さんも準備大変だったと思います。
ありがとうございます。

結果ですか?
小さな四角い板を割る"花的"は中てましたよ。
あと、アーチェリー風に得点をつける"色的"は22点。

だけど、後半の個人戦は8射2中で、ボロボロでした。(笑)

本当に楽しい射会でした。







今週日曜日と来週月曜日のイベントについてお知らせです。

今週日曜日19日は 、田方郡函南町の道の駅「ゲートウェイ函南」さんで行われる 「西伊豆三昧」に西伊豆町在住ガラス作家の会で出店いたします。

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道の駅が、西伊豆町一色に染まるイベントだそうです。

我々も、ガラス作品販売と作品展示を行います。
かも風鈴やキャンドルホルダーも展示いたします。


西伊豆の美味しいものもいっぱいだそうなので、是非お越しください。

詳細はこちら
https://www.izugateway.com/event/tribe_events-2579/


その翌日、20日月曜日は、黄金崎クリスタルパークさんで
私の作品「愛を継ぐ装置」を実際に体験していただくイベントがあります。

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愛を継ぐ装置の紹介はこちら
http://faroglass.blog.jp/archives/4403773.html

今月は20日と27日の二日間、朝10-11時まで開催予定です。

詳細はこちら。
http://www.kuripa.co.jp/g_museum/2017_10_07_2018_05_23/event_gokita.html


もう一つお知らせ。

現在、吹きガラス体験は受け付けておりません。
まもなく休業のため、ガラスが着色されており、
通常のように色を選んだりしていただけないためです。


このまま休業に入りますので、再開は来年かと思います。
ご了承ください。

近年まれに見る、無風のキャンドルナイトの夜でした。

着火したら、後は何もしなくていいなんて、奇跡のようです。

去年は、土砂降りであわてて美術館の中で開催したし、
その前の年は強風でガラスがかなり割れたんです、、、

時々は、こんなご褒美があってもいいよね!ってみんなで話しました。

来場者は途切れることなく、しかもじっくりご覧になる方が多く、

風もないので、私達も顔見知りの方たちとドリンクを飲みながら、

多くを語ることができました。


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お客様が100名を越えたあたりから、カウントしていた次男が数え切れず、
それからも続々見えたので、ギャラリーとしては200名以上
いらっしゃったと思います。


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美術館も、夜間無料で私達の企画展を解放してくださったので
多くの方に、作品を見ていただけました。



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夕陽の塔は、私達ガラス作家の会でアイデアを出して完成させたものです。
全国の方からガラスタイルを募集したり、ここで作ってもらったりしました。


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私も、ヤギーズと猫のカンジの足跡を彫りました。
今となっては、切ない思い出のタイルになっています。

いつもこうして照らしてあれば、かなり綺麗な存在なのに、
もうずっと照明は着けられていません。

もったいないと思います。


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いつもは19時過ぎあたりからお客様が減るのですが

今年は、ずっと継続してお客様が見えました。

外から見える場所に戻したせいで、国道を走る車からも

何をやっているんだろうと、入ってきやすかったと思います。


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構想から準備、設営そして撤収まで、、、
5名でやるのは本当にしんどく、子どもたちや役場の方が
いなかったら、どうなっていたかと思います。

正直、いつまで身体が持つかなと、会を重ねるごとに感じます。

それでも、町のみなさんやお客さまに喜んでいただくことができるなら、
体力が続く限り頑張ろうと思っています。


お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。

黄金崎クリスタルパークの皆さま、紫苑さん、西伊豆町役場の
皆さまへも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

あっという間に1カ月経っていました!

いまさらですが、今年のキャンドルナイトの様子を。


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賢ちゃんが、一生懸命今年も黒板にサインを描いてくれました。


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我が家の息子たちも、手なれた手つきで手伝ってくれました。


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明ちゃんは、お昼休みで一旦帰った時、アルミホイルで
サインを作って、自分の車に貼っていました。

良いアイデアですね!


西伊豆町在住ガラス作家の会のボランティアイベントと言いながらも、
役場の職員さんには、いつもお手伝いいただいていて、申し訳なく思っています。

今年も、夕陽の塔のライトアップと、テーブルと椅子の貸出、
大きな屋外照明を持って来ていただきました。


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テーブルを出すのをお任せしたら、こんな風にまるで講演会のように
並べられたので、

「いやいや、これはお客様がドリンク飲んだり、紫苑さんのパンを
食べたりして休んでもらうテーブルなんですよ」

って言ったら

「ああ!そうなんですか!てっきり観賞用かと、、、」

と言ったので、皆で笑いました。


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賢ちゃんは、たまたま駐車場にあった凹みに、何度も
バケツで水を運んで、水たまりを作っていました。

そこに、自身の港湾シリーズキャンドルホルダーを並べていました。


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夕陽の塔の照明も点灯。
いよいよ着火です。


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賢ちゃんが作っていた海には、私の灯台も立ちました。


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息子達がせっせと並べていた、我が家のキャンドルホルダーはこんな感じ。


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梯子も使ってみました。


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賢ちゃんのFDAがさがりました。


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明ちゃんの白い三角のキャンドルホルダーを欲しがるお客様がいて、
その場で使用中のキャンドルホルダーがいくつか売れました。


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私が作ったシェルフも使いましたが、炎の上の板が燃えてしまうので
LEDを使いました。

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