黄金崎クリスタルパークさんで開催中の"西伊豆ガラス作家展"
私の出品作品のひとつ「愛を継ぐ装置」は、私が好きな言葉を彫ったガラス玉が、ガムボールマシーンのように落ちてくる仕掛けです。
多くの方に言葉を贈るため、美術館さんにお願いして、体験できる日を作ってもらっています。
初回は、11月20日でした。
「あまり(入館数を)期待しないでくださいね」
と、学芸員の方にあらかじめ念を押されていました。
確かに、開館時間1時間後の約束の10時に行って、ようやくお客様が見えたという連絡があったくらいです。
実は浜名湖クラフトフェアで、1日稼働させたことがあり、何個かに1回はガラス玉が噛んで出てこなかった経験から、私は"魔法の杖"を制作して行きました。(笑)

出なかった場合、この杖でつつくわけです。( ̄▽ ̄;)
私が暇だと申し訳ないと心配されていましたが、奇跡的にこの日この時間に下田からの団体があり、その中の数名の方が体験してくださいました。
出てきた言葉に喜んでくださって、
「私にぴったりの言葉!」と喜ぶ声。
「"だいすき"って、主人にあげるのは恥ずかしい」とおっしゃる方には、お孫さんに差し上げたら?と提案すると、「それは良いわ!」と、、、(笑)
みなさんの笑顔が、私も嬉しかったです。
他の作家さんたちの作品も解説したりして、みなさん熱心にご覧頂きました。
実はスタッフの皆さんも楽しみにされていたようで、100円握りしめて次々いらっしゃいました。(笑)
そんな中、あるスタッフの方が回して出てきたメッセージを読んで、ちょっと呻くような声をあげました。
「これ、、、
Mさんの奥さんにあげたいと思って回したの、、、」
見ると、"私は弱い時こそ強い"というメッセージ。

私の一つ年下のMさんは、その数日前に奥様とまだ小中学生の息子さんたちを残して亡くなったばかりでした。
出てくるメッセージに、ちょっと不思議さを感じながら、気づいたらあっという間に1時間経っていました。
帰りがけ、受付のスタッフの方が私を呼び止めました。
この体験イベントが行われる前、3人くらいの女性グループが、この装置に釘付けだったと。
他の作品を見て回っても、やっぱり装置に戻ってきて、ずっと覗き込んでメッセージを読んでいたそうです。
今度体験できるんですよ、と伝えると、奈良から来たから、そうそう来ることができないと残念そうにおっしゃったそうです。
写真を撮ってもいいかと聞かれたので、お断りしたら、作品ではなく、私のコンセプトを書いたキャプションを、ノートに写し始めたそうで、それだったら、、、と撮影を許可したそうです。
そうして帰り際、
「心が弱っている時に、こんな言葉をもらったらどんなに救われるかと感激した。
そのことを作家さんにくれぐれも伝えて欲しい。」
とお帰りになったそうです。
私は、それを聞いているうちに涙が溢れてしまいました。
自分が作ったものが、見知らぬ誰かを幸せにしている。
私が作るものは、無駄ではない。
心の中で喜びと感謝の気持ちが一杯になりました。
自分が目指す方向に、真っ直ぐな光が見えた瞬間でした。
私の出品作品のひとつ「愛を継ぐ装置」は、私が好きな言葉を彫ったガラス玉が、ガムボールマシーンのように落ちてくる仕掛けです。
多くの方に言葉を贈るため、美術館さんにお願いして、体験できる日を作ってもらっています。
初回は、11月20日でした。
「あまり(入館数を)期待しないでくださいね」
と、学芸員の方にあらかじめ念を押されていました。
確かに、開館時間1時間後の約束の10時に行って、ようやくお客様が見えたという連絡があったくらいです。
実は浜名湖クラフトフェアで、1日稼働させたことがあり、何個かに1回はガラス玉が噛んで出てこなかった経験から、私は"魔法の杖"を制作して行きました。(笑)

出なかった場合、この杖でつつくわけです。( ̄▽ ̄;)
私が暇だと申し訳ないと心配されていましたが、奇跡的にこの日この時間に下田からの団体があり、その中の数名の方が体験してくださいました。
出てきた言葉に喜んでくださって、
「私にぴったりの言葉!」と喜ぶ声。
「"だいすき"って、主人にあげるのは恥ずかしい」とおっしゃる方には、お孫さんに差し上げたら?と提案すると、「それは良いわ!」と、、、(笑)
みなさんの笑顔が、私も嬉しかったです。
他の作家さんたちの作品も解説したりして、みなさん熱心にご覧頂きました。
実はスタッフの皆さんも楽しみにされていたようで、100円握りしめて次々いらっしゃいました。(笑)
そんな中、あるスタッフの方が回して出てきたメッセージを読んで、ちょっと呻くような声をあげました。
「これ、、、
Mさんの奥さんにあげたいと思って回したの、、、」
見ると、"私は弱い時こそ強い"というメッセージ。

私の一つ年下のMさんは、その数日前に奥様とまだ小中学生の息子さんたちを残して亡くなったばかりでした。
出てくるメッセージに、ちょっと不思議さを感じながら、気づいたらあっという間に1時間経っていました。
帰りがけ、受付のスタッフの方が私を呼び止めました。
この体験イベントが行われる前、3人くらいの女性グループが、この装置に釘付けだったと。
他の作品を見て回っても、やっぱり装置に戻ってきて、ずっと覗き込んでメッセージを読んでいたそうです。
今度体験できるんですよ、と伝えると、奈良から来たから、そうそう来ることができないと残念そうにおっしゃったそうです。
写真を撮ってもいいかと聞かれたので、お断りしたら、作品ではなく、私のコンセプトを書いたキャプションを、ノートに写し始めたそうで、それだったら、、、と撮影を許可したそうです。
そうして帰り際、
「心が弱っている時に、こんな言葉をもらったらどんなに救われるかと感激した。
そのことを作家さんにくれぐれも伝えて欲しい。」
とお帰りになったそうです。
私は、それを聞いているうちに涙が溢れてしまいました。
自分が作ったものが、見知らぬ誰かを幸せにしている。
私が作るものは、無駄ではない。
心の中で喜びと感謝の気持ちが一杯になりました。
自分が目指す方向に、真っ直ぐな光が見えた瞬間でした。