『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2014年03月

この間、主人がバイクの自賠責保険に入るため、
車で15分先のバイク屋さんへ出かけて行きました。

近所のコンビニでも入れるよと言ったのだけど、古い人間なので
機械に向かって、何かするのはごめんらしい。笑

で、翌日『そう言えば、、、』と、バイク屋さんでの出来事を話してくれました。

『すみません、、、自賠責を、、、』

と、バイク屋さんの奥さまに話しかけたら、いきなり

『五木田さんですよね?』とズバリ言われてびっくりしたそう。

サザエのグラス、、、五木田さんのところの作品ですよね?』



と、更に聞かれて、

『ええ、家内が作っていますが、、、』

と、恐る恐る答えたら、その奥様が昨年、クリスタルパークさんで
サザエグラスを買ってくださったそうです。

結婚25周年記念に、家族4人分。

『とっても気に入っていて、毎日使ってるんですよ~』

と、嬉しそうに話してくださったそうです。

帰る時には『奥様によろしく~』とまで。笑

私も嬉しくなり、(いつか伺わなくちゃ!)と思ったのでした。


そうしたら、おととい、その奥様がお越しくださったのです。
主人の車検証と保険の証書を持って、、、

『奥様ですね?私、サザエグラスを、、、』

と、話し始めたので、「伺っていますよ!すごくうれしかったです。」と
私はすぐに答えました。

『家族4人分買わせて頂いたんですけど、、、
いつか子どもたちが結婚するときには、相手のグラスも
また買わせていただいて、持たせるつもりです!』


と、更に嬉しいお言葉をいただきました。

ああ、それまで作り続けなくっちゃと思ったのでした。
有難いなぁってキュンとしました。






昨日の夜、電話がなりました。

『あの、、、
去年、赤ちゃんのお位牌を作ってもらったものです。
実は、、、


こんな言葉で始まるメールやお電話を、時々いただくのですが、
この後に続く言葉は、良いお話の可能性も悪いお話の可能性もあり
私はものすごくドキドキします。

『実は、あれから妊娠して、
無事に赤ちゃんを産むことができて、
そのご報告をしようしようと思っていたのに、
なかなかご連絡できなくて。』


キャー!おめでとうございます。
すごくうれしいです!!!



ところが、私はまだこのママのことが思い出せません。
年間、2~30人のお位牌を制作させていただいているので、
細かく覚えていることができないのです。

『あの時、一緒に作っていただいた大容量のグラス、
主人は毎日使っています。』


その言葉を聞いて、ああ!と私は思い出しました。

ご家族みなさんの目の前で、作り上げたお位牌でした。

http://fglass.i-ra.jp/e641678.html


その時お父さんが、自分の晩酌用の大きなタンブラー
お位牌と同じデザインで作ってほしいとおっしゃったのでした。
一緒に、お供え用の器も依頼されました。






やっとママのことが分かって、私はホッとしました。
すると、お位牌のことについて、ママが不思議な話をしてくださいました。

お寺さんが、お位牌を見て「とても素敵だ」とほめてくださったそうです。
そして、赤ちゃんの戒名の意味について話し始めたそうです。

「瑛光」という文字が初めにつくのですが、「瑛」と言う文字は
”ガラスや水晶”
と言う意味であり、「光」は、”輝く”という意味で
付けたそうです。

だから、偶然にも透き通るガラスでお位牌が出来上がってきたので
とても驚かれたそうです。

戒名の意味を初めて聞かされたママも、とっても不思議なご縁を
感じたそうです。

私もそれを伺って、心の中が温かくなっていくのを感じました。
なんでしょうね?
赤ちゃんが選んだのでしょうか?

亡くされた赤ちゃんと同じく、女の子を授かったママは、毎日忙しいようです。

『この子が遠出できるようになったら、またFAROさんへ
行きたいと思っています。』


と、おっしゃってくださいました。

楽しみにしています。是非是非お越しくださいね。待ってます。
と、電話を切りました。

本当に嬉しいお電話でした。
有難いお話でした。


副鼻腔炎からくる頭痛と、ストレスからくる胃痛で、ちょっと調子悪いここ数日。

仕事も必死にこなしているので、夜はお風呂で爆睡するくらい疲れています。
ブログに書くこと、いっぱいあるのに、なかなかパソコンが開けません。



さて、今日は暖かかったので、半袖デヴュー!!

ソメイヨシノも一気に咲き始めています。
お花見、楽しみです~~~


そして、今年もミモザが咲きました。



もちろん!長野のミモザさんのお家に、今年も送りました~
ぼくちゃんたちが、『お菓子ありがとう!』って、かわいい電話をくれました。

残念ながら、ミモザの木が弱くなってきていて、花がとっても少ないのです。
台風や雪で、ダメージを受けたのでしょう。
枯れちゃったら、ミモザさん、悲しむだろうな、、、


ヤギーズは、近所のおじいちゃんやおばあちゃん方から、生りすぎた
大根やら、キャベツの外葉やらをいただく日が続いています。

「うちの大根も、もらってくれない?」

と、あちこちから声がかかります。

どうして、食べきれないほど野菜を作るのかが謎ですが、、、

いっぺんにあげると、心臓発作を起こして死んでしまうことがあるので、
少しずつあげます。おやつみたいなものですね?




窯に火がついて暖かくなったので、工場長はだらしがないほど
伸びきっています。

体は熱でちりちりに焼けていますが、お構いなし!
白い体は、すでにボロ雑巾のように薄汚れてひどいものです、、、

主人がこの間、工場長に

『もしも今ここに、岩合さんが来てくれても、お前には

『かわいいね~君!』

って、絶対言ってくれないだろうな。』


と、話しかけていました。笑


まもなく、ARIさんでグループ展が開催されます。
3日間だけですが、お近くの方は、ぜひぜひお出かけください~



春の作品展

4/4(金)~6(日)

陶芸(梅津まゆみさん)
吹きガラス(西伊豆 FARO)
パッチワーク(佐久間美智子さん)
純越喜来産フェルトのシープちゃんマット
(NPO法人リグリーンさん)
写真(中村紋子さん)

会場:ARIさん
埼玉県富士見市西みずほ台1-20-9パインハイツ1F

3連休は、体験のお客様も二組位で、制作の方に打ち込めました。

桜箸置きが大体揃い、二枚ずつ台紙に貼って、パッキングしています。

合格、卒業、入学などのお祝いや、お返しなどにもピッタリなアイテムなので、
今が一番需要がある季節
です。

桜は300枚、葉っぱは50枚。
制作も大変だけど、この袋詰めも大変。

で、何にも考えずに引き受けていた展示会が、あらら?
5月だけで3ヶ所。(@_@;)

馬鹿か?私、、、(T_T)
これからは、必死に制作しないと間に合わないかも。



仕事始めの日にいらっしゃった7名の女性の作品です。

みなさんでまたにぎやかに、それぞれの作品を手に取りながら
あれこれ批評していらっしゃいました。

こうして旅行に行かれるのもしょっちゅうではないでしょうから、
作品の裏に、お名前や日付、それからバレーボールチームの名前を
彫刻して差し上げました。

とっても嬉しそうにお帰りになりました。

翌日からは、お客様もいらっしゃらないので、ひたすらオーダー品を
制作しています。

いきなり暖かくなってきたせいか、桜の花びらの箸置き
注文がどっと来て、毎日何十枚も作っています。

1枚1枚作るのですが、当然私は溶解炉から出したガラスを桜にして、
それを冷ましに入れて、また戻ってきて、、、とグルグル工房の中を
歩きまわる
ことになり、足がヘロヘロです。

そんでもって、2日目に、溶解炉の計器盤から灯油が漏れ出し
主人がかなり不機嫌になり、私も大弱り、、、



1日かけて探索した結果、電磁ポンプのプラスチックでできた
フィッティングナットが劣化して割れているからだと判明。

昨年の炉材の溶解と共に、15年も使っていれば
どこが壊れてもおかしくない状態です。

ということで、その小さなナットを見積もってもらったら、
1つ470円なのに、送料が1000円という、、、汗

仕方ないから買いますけどね。

なんだーかんだーありますが、毎日元気にガラスが吹けるのは
本当に幸せなことです。

今日は、町の赤ちゃんの手形と足形の納品期日でしたので、
それも仕上げて役場へ持って行きました。

新聞各社に載っていた、あの赤ちゃんの足形です。



可愛いでしょう~~~

白いところが、地元の珪石を粉砕した珪砂ですよ~


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