
荒川さんの返事は、とっても荒川さんらしかった。
『いや、待て待て』
だって、、、(笑)
今消したら、原因がわからなくなる可能性がある。
どうせ消すなら、あらゆることを試してからと。
荒川さんが私たちに無償で、彼が試行錯誤した結果完成させた溶解炉の図面をポン!と渡してくれたのは、彼が知りたい別のアイデアを試させるためでした。
人気作家の荒川さんには、新しい素材を試す時間的余裕がなかったのです。
私たちは、彼が試したい新素材を組み込んだ溶解炉を作って、データを荒川さんにバックしました。
そんなふうにいつも、より高いステージを探求する荒川さんだからこそ、このトラブルに何かを見いだして欲しいと考えているのかなあと、私は感じました。
私たちの見立てとしては、煙突か煙道にカーボンがたまっていると思っていましたが、荒川さんも同じ考え。
どこかに詰まっているであろうカーボンを、溶解炉にどんどん空気を送り込んで時間をかけて焼き尽くす作戦を提案されました。
バーナー口に扇風機を当て、エアを送り込んでから今日で4日目。
今日、この15日間で初めて1200度に達しました。
いつもなら、3日ですが、、、(T_T)
これが良い傾向なのか、全くわかりません。
明日を扇風機消したらまた下がるかもしれないし。
明日、少しでも上がってくれますように。
早くガラスを投入できますように。
と、毎晩祈りながら眠ります。
今、他にも難題を背負っている主人から、早く心配事が経ると良いです。