『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2013年04月

主人は、このままでは灯油を無駄にしてしまう!と、すぐに消すつもりだったのですが、一応窯の設計を教えてくださった京都のガラス作家の荒川さんに連絡していました。

荒川さんの返事は、とっても荒川さんらしかった。


『いや、待て待て』


だって、、、(笑)


今消したら、原因がわからなくなる可能性がある。

どうせ消すなら、あらゆることを試してからと。


荒川さんが私たちに無償で、彼が試行錯誤した結果完成させた溶解炉の図面をポン!と渡してくれたのは、彼が知りたい別のアイデアを試させるためでした。

人気作家の荒川さんには、新しい素材を試す時間的余裕がなかったのです。

私たちは、彼が試したい新素材を組み込んだ溶解炉を作って、データを荒川さんにバックしました。

そんなふうにいつも、より高いステージを探求する荒川さんだからこそ、このトラブルに何かを見いだして欲しいと考えているのかなあと、私は感じました。

私たちの見立てとしては、煙突か煙道にカーボンがたまっていると思っていましたが、荒川さんも同じ考え。

どこかに詰まっているであろうカーボンを、溶解炉にどんどん空気を送り込んで時間をかけて焼き尽くす作戦を提案されました。

バーナー口に扇風機を当て、エアを送り込んでから今日で4日目。

今日、この15日間で初めて1200度に達しました。
いつもなら、3日ですが、、、(T_T)

これが良い傾向なのか、全くわかりません。

明日を扇風機消したらまた下がるかもしれないし。

明日、少しでも上がってくれますように。
早くガラスを投入できますように。

と、毎晩祈りながら眠ります。

今、他にも難題を背負っている主人から、早く心配事が経ると良いです。

毎年行く岐阜。
お土産は、いつも「のぼり鮎」です。

そんな私に、今年はお客様から

駅前の老舗パン屋「サカエパン」さんと、その近くの「香梅」さんに行くように、、、

とのミッションが、、、

早速ホテルで朝食を取った後、『パン命』の、光箱の未乃ちゃんを
誘って行ってみました。

駅前から、すでに見ることができるほどで書く書かれた「サカエパン」 
という壁のビルは、覗いたらパンを作る工場で、となりの
とんでもなく古びた家屋が、店舗でした。




恐る恐る中に入る私たち。

狭い空間にパンの焼けるいいにおいと、大量のパンに圧倒されました。




パンには全て、・・・くん、・・・・ちゃんと、敬称が付けられ、
多分調理パンには「くん」
甘いパンには「ちゃん」が付けられているのであろうと、勝手に読解。




「ちゃん」コーナー(笑)には、美味しそうな甘いパンがずらりと並び、
すでに数十種類はあろうかという勢い。

9時なのに、奥から小さなおばあちゃんが、
「まだまだ焼けるからね~」
と言いながら、ガンガンパンを持ってくる。

未乃ちゃんと、商品名から中身を想像しながら物色。

「この8分の5アンパンって、なんだろ??」

『昔あった、〝8分の5チップ”みたいに、
小さめなんじゃない?』


と言われ、2人で納得。
大量のパンを前に、立ちすくんでいる私たちの背後から、
どんどんお客さんが入ってくる、、、
外国人まで、常連風に入ってくる。

私たちは邪魔みたいで、隅ッチョへ、、、




そこへ『アンパン30個、予約してた者だけど、、、』と、
おじさん来店。

スゲーなサカエパン!!

そこでやっと私たちは我に返り、トレーとトング持って、参戦したのでした。




『お楽しみ券、入れときますね!
期限ないから、、、』


と、観光客の私たちに再訪を促す、商売上手なレジの方、、、笑

10枚貯めるのに、あと2年くらい来なくっちゃ!

未乃ちゃんに、

「そうだ!食べログに、カレーパン載せてた人が
あったから、きっと美味しいんだよ!」


と、話しかけたら、レジの女性が

「お客さんたち、旅の人ですか?
うちの一番人気は〝アンパン”なんですよ!」


と、突っ込んできたので、8分の5アンパンも、追加購入~笑




貰った袋は、ずっしり重くて、パンの生地がしっかりしていました。
噛むと、何だか懐かしい味。

子どもたちは、プリンパン、「うめ~~~」ってぺロリでした。




んで、隣の隣の「御菓司 香梅有限会社」さんへ。




店内に入ると、香梅さんのご主人でしょう、
職人さんがせっせと手際よく、鮎太郎を焼いていました。

未乃ちゃんが

『うわ!求肥おっき~~~!!』

と驚きの声をあげたら、ご主人が

「うちのがここらで一番大きいんです!」 

と求肥自慢、、、笑

旅行の方ですか?と聞かれたので、西伊豆からです~とかいろいろおしゃべりしました。

朝だったので、鮎太郎は、そのまま焼き立てを売ってくださいました。

焼き立てはまた格別ですね!

たくさん買ったので、サービスにお団子を一串くださいました!

長良川の方のお菓子屋さんでは、鵜飼いの時期にしか鮎のお菓子販売しないんですって!
うららかさんが教えてくださいました。

午後、2年間ずっと会いたかった〝妹”が、家族を連れて見に来てくれました。
会えないと思いながらも、ダメもとで送ってみたDMを、たまたま
読んでくれて、ギリギリで連絡が付きました。

3人の子どもたちも、ぐっと大きくなって、しっかりして、
そしてとっても素直に育っていて、本当に嬉しかった。

相変わらず子どもたちの相手で、ゆっくり話すこともままならない
状態で、あっという間にさよならでしたが、また食べたいな~って
思っていた「いとしろ屋」さんの草もち。
お土産に持って来てくれました。




また来年、きっと会おうね!と約束して、わかれました。




帰りの新幹線で、お団子をほおばりながら、
岐阜は本当に大好きと思ったのでした。



実は金曜の朝、ガラス原料の投入予定でしたが、突然溶解炉が黒い煙を吐き出しました。

灯油を絞ると煙は収まりますが、温度を上げようと量を増やすと、また煙ります。(T_T)

溶解炉の内部のどこかが、詰まっていると想像つきますが、すでに1000度以上になっている窯の内部の様子は外からではわかりません。

二週間も、無駄に灯油を使っています。

このまま様子を見るか、潔く消して、徹底的に窯の修理をするか、主人は決断できないで悩んでいます。


本来ならば、今日からガンガン働くつもりだったのに、どうしたらよいかため息ばかりです。

吹きガラス体験を予定されていらっしゃったお客様、大変申し訳ありませんが、再開できたらこちらでお知らせいたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。































朝10時過ぎに家を出て、15時過ぎに岐阜駅到着〜(-ω-)

先に来ていたみんなと、慣れた手つきで展示を始め、
アッと言う間にセッティング終了。

岐阜はとっても寒く、夜はかなりの雨になりましたが、セッティング中、
カラフルなガラスに、通りすがりの方々が吸い込まれるように来店してくださいました。


翌実の初日に、私の海と森のデキャンタが2つともいきなり売れて、
後はぽろぽろと、皆の作品が売れて行きました。

鹿住さんのDMで使ったガラスの壁かけ花器は、あっという間に
3個売れました。
母の日のプレゼントを選んで行かれる女性もいました。

主人のMinamoグラスを持ったお客様が、

『私、前にここでこれ買って、毎日使ってるわ。
もしも割れても、またこれ買うつもり。
軽くて、洗いやすくて、使いやすいの。』

と、おっしゃって嬉しかったです。

大切な〝妹”にも、会うことできて、とっても素敵な岐阜の旅でした。


時ちゃんが、『いってらっしゃい!』と見送ってくれました。(^-^)


さっき、バスに乗りました。

結局、主人のバイトが終わってからでも間に合うとわかり、バス停まで送ってもらいました。

『宇久須“駅”』

からです、、、(//∀//)

ちゃんと、駅のような建物があり、入り口に

『宇久須駅』

と書いてあります。

越してきた頃、地元の方の会話に

『駅』

という単語が頻繁に出るので、(電車通ってたっけ?)と訝しんだものです。(笑)

中は、古い本がいっぱいで、読み耽ったらバスに乗り遅れそうです、、、(´ε`)

切符を売ってくれた同年代の女性に

『15年住んでますが、バスに乗るのは初めて』

と話したら、

『あたしも、バスに乗ったことありません、、、(//∀//)』

って笑ってました。

修善寺駅まで1660円です。
乗客は、私とおじいさん1人、、、(-ω-)

多分、ドライ送風なんだろうけど、温風が吹いています、、、(@_@;)

オンボロバスで、キコキコ軋む音が鳴りっぱなし。
クッション性が皆無で、上下左右にガタガタひどい揺れですが、なかなか楽しんでいます。(笑)

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