『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2013年01月

この間、ご依頼いただいた小鳥。
何個か作っていたら、大きすぎるのと、小さすぎるのができました。




並べると、親子?って感じで、良い雰囲気。




セットで売るのも良いな~って思いながら、工房のカウンターに
置いておいたら、たまたまやってきた地元の方が、即お買い上げくださいました。

慌てて写真を撮らせてもらいました。


昨日帰ってきたボウル。

昨年、冷やしぜんざいの器を頼みたいという甘味処さんへ伺って、あれこれ相談しました。

1500円位で、10客。

コストを下げなくてはならないので、本当にシンプルな器でしかないのですが、口元に白とオパール色のガラスを流したら、ぜんざいの色が映えるんじゃないか?

形はこんな感じ?

などと、話し合って決めました。

そのうち、私が風鈴と展示会に追われて伺えなくなり、とうとう秋にサンプルを仲介してくださっている地元の方に預けました。

その後はなしのつぶてで、私も来年の夏までに決めてくださればいいやと思っていました。

年末、その地元の方が訪ねてきました。

『ごめんなさい』

と泣くので、どうしたのか伺ったら、その甘味処のおかみさんが急死されたとのこと。

おかみさんの長年の夢だったお店。
まだ新しいお店ですが、残された息子さんは、店を畳むことを決めたそうで、せっかくサンプル作ってもらったのに、申し訳ない、、、

と、突然の訃報に、涙を流していました。


私はサンプルは差し上げたつもりでしたが、お店を整理していたら出てきたから返しておいて欲しいと、またその方が預かって、一昨日私の手元に帰ってきました。


個人的には、改良したいところがいっぱいあったので、もっとすり合わせたら、とても美味しそうな冷やしぜんざいになるだろうと思っていたのに、残念です。

明日のことはどうなるのか、本当にわかりませんね。

毎日を精一杯行きたいです。

この間、背の高いコバルトブルーの花器を記事にしましたが、
オーダーメイドで制作したものだったので、お客様が
気に入ってくださるかどうか、見ていただくまで心配でした。

実は、最初は『高さ40センチ』とご依頼を受けたのですが、
私どもの焼き戻し窯の奥行きが40センチギリギリで、
ギリギリということは、ガラスに付けた棹の部分は
温めることができないので、製作途中で落ちて壊れるのです。

デザインもお任せだったので、器部分と台座部分を別に吹いておいて、
後で削って平らにし、接着して、、、と考えて、上の器の部分を吹きました。

お客さまは、その前にお求めくださった
ダイヤ柄キャンドルホルダーの赤色
をお気に召していて、その色で吹いて欲しいとおっしゃったのですが、
いきなり大きな作品を、高価な色を使って失敗したら大泣きなので、
まずはクリアで練習しました。

それから、赤を使って吹いたのですが、翌朝窯出ししたら、
赤が黒化していてくすんだ色に、、、

お客様にご相談すると、

『では青も好きなのでコバルト色で、高さも少し低くして構いません。』

と変更してくださり、デザインもお知らせくださいました。

それでもかなり苦労して、でも何とか作ることができました。



ドキドキのメールで感想をいただき、ご自身が想像していた以上の
出来だったと、感激してくださっていました。

すでに、桜をご用意して待っていて下さり、お写真まで添付して
くださいました。



了解を得て、掲載させていただきます。

書をたしなまれるお客様から、小鳥の文鎮のご注文。

お友達に差し上げるとのことです。

青の色と、銀の色、3羽づつ。

青は、4色をそれぞれ組み合わせて色違いにしました。









白い半紙の上に、小鳥が止まって書を見ているって、なんだか可愛いですね。

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