『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2012年12月


猫工場長も、昨日から業務再開しております。

休業中も、野鳥や獣の侵入から工房を守ってくれていました。(笑)

すでに、真っ白な体がすすだらけです。(T_T)

昨日は、黄金崎クリスタルパークさんの体験工房向けの、サンドブラスト生地や、誕生死だった赤ちゃんのお位牌と仏具を吹きました。

今日も粛々と、仕事を進めます。


19日に火入れして、週末までは順調に熱が上がっていたのですが、そこから温度が上がらなくなり、1000度あたりをうろうろして、今日は9日目、、

主人は、ここのところ毎晩夜中に何度も起きて微調整していて、ヘロヘロです。

こんなに長い熱上げ時間はかつてないことだったので、あれこれ試していたのですが、昨日あたりから、私たちが目で見る火の色からして、目標温度に達している気がして、、、


結局、

『温度センサーに不具合があるのでは?』

という結論に達しました。

まだ表示は1200度程度でしたが、今日原料を投入しました。

うまく溶けるかわかりませんが、自分たちの長年の勘を信じてみます。

溶けていたら、明日から制作を再開します。

吹きガラス体験は、そんな調子ではどうなるかわからないので、当日の電話予約のみ承ります。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

東京タワーに、なぜこだわるのかと問われれば、

誕生日が同じだから

というのが一番だけど、映画『東京タワー、オカンとボクと時々オトン』や『三丁目の夕日』を号泣して見ているうちに、

あれ?私にも大切な思い出がある。

と気付いたからです。

父が突然亡くなって、ある日写真を見ていたら、東京タワーで赤ちゃんの私を抱っこしている24歳の父の写真が印象的でした。

お互いに撮りあったのでしょう、逆に22歳の母が抱っこしている写真も、、、

その写真を持って、私は誕生日に東京タワーに登りました。

今は会えない人がそこに居た。

そんな残像のようなものを探しに行きたいなあ、、、って、ここ数年思っていました。

この間は、息子が修学旅行で同じ場所に立ったはずです。

日本中に日本中の人達の、そんな残像がたくさんあるんでしょう。

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母が撮った父と私の写真の頭上に、うっすら

“羽田”

と、読めることに気付きました。

42年前父や母が立った場所に、この日43歳になった私が立ちました。(^-^)

このお話には、サプライズな後日談があります。


コミュ障の私が、お金使って見知らぬ人が大勢のパーティに行くのはハードル高い。

何か他に原動力になるものがないと!

翌日は自分の誕生日。
ふと、同じ日に完成した東京タワーを思い出しました。

ちょうど1か月前、長男が修学旅行で登ってきた話を聞いたところ。

私も、それ以来登ってないなーと。
てなわけで、東京タワーへ。
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キタ━(゚∀゚)━!

途中、見覚えのあるロゴマークのテキーラ専門店を見つけました。

オープン記念に何か作ってと言われて、ここのお店のためにサボテン風鈴を作ったのでした。

いざ、タワーへ!
誕生日は無料です。

「お誕生日おめでとうございます。」

と、スタッフの方にいっていただいて、地上150メートル。

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カフェでのケーキも無料。(≧ω≦)

隣の4〜50歳代位のご夫婦。
ご主人がiPadで写真撮ってばかりいるので、せっかくだからお2人を撮ってあげましょうか?と提案したら、最初は断られたけど、

「やっぱりお願いします」

って。

私がとっても素敵に撮ってあげたら、声を上げて喜んでくれました。

だって、夫婦ふたりの写真って、少ないだろうなーって。

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お決まりの下が見える窓。
高所恐怖症の私は、絶対乗れない。
この子はジャンプしてた:(((´◦ω◦`))):

東京タワーの2階に、お土産コーナーがあるのを見つけて覗いてきたら、、、

なんと、そこはいまだに昭和のかほりプンプンの状態。笑

私が修学旅行で買った、金キラ金の東京タワーや、ぺナント、提灯、刀や扇子、日本人形やこけし、、、

あまりに楽しくて、あちこち見て回ったけど、恐ろしいほどにどこの店もおんなじ商品が並んで、おんなじ値段、、、

よくもまあ、これで商売が成り立っているな〜って感心しつつ、だから喧嘩しないでやれるのかな〜ってそこでも感心。

ふと、木刀を見つけた私は、次男君が木刀を欲しがっていたことを思いだしました。
1本1200円。

銀魂というアニメの主人公が、いつも木刀を持っていて格好いいのです。

買っていこうかな、、、
でもすでに前日の雨で、長い傘を持っていたし、おにいちゃんにジャンプを2冊も買ってしまったので、荷物になるな〜〜
と悩んでいたら、壁のように並んだお土産の向こうからおばあちゃんが現れ、

『お安くしますよ、、、もう店じまいするんです、、、
1000円でどうですか?』

え??店じまい??それは残念、だってずいぶん長いでしょう?

『ええ、30年以上になるかしら?』

そうですか、、、と残念そうに返事をしたら、

『そうですね、900円で良いですよ!』

へ??300円も安くしてくれるんですか??

てなわけで、私は傘と木刀の二刀流で電車に乗りこみ、隣に座った人たちの怪訝そうな視線を感じながら。

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次男君、本当に喜んでくれて、頬擦りし、一緒にベッドで寝たりしてます。

苦労して持ち帰ってよかった。

東京タワーは楽しかった。


この後、ガラス学校の同級生のもーちゃんに会いに行きました。

駅で会った瞬間、イギリス人のご主人がいるからかいきなりハグされて、照れくさいやら嬉しいやら。

会えてとても嬉しかった。
それから彼女のママとお姉さんのギャラリーへ。

写真展をじっくり鑑賞。

帰り際、思いがけず高級なストールを頂いてしまいました。

会えただけで良かったのに、こんなプレゼント用意してくれたなんて!
感激しながら別れました。

再び高速バスで修善寺へ。
ところが夜の便だと、私が車を置いたバスの車庫には行かないで修善寺駅が終点だと。

えーーーー!

仕方なく、私は歩いて車庫へ。
それがなんと!2km以上も先。
道は真っ暗。
横は大きな狩野川。
途中殺されて、投げ落とされても誰も気づかなそう。
風がものすごく強くて、とにかく寒い。:(;゙゚'ω゚'):
もーちゃんに貰ったストールが本当にありがたかった。
ジャンプ2冊と自分の荷物と、両手に傘と木刀、、、

死ぬ思いでやっとたどり着き、車でまた1時間峠を走ってやっと帰ることが出来ました。

高速バスには二度と乗らない。

続く↓↓↓

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