『灯台もと暮らし 』西伊豆ガラス工房FARO徒然日記

2012年03月


ずっと、赤ちゃん達のお位牌作りに取り掛かっています。


同時に4つ平行して制作しました。


うち、お一人は出来上がりがお気に召さず、再度作り直しとなりましたが、3つは了承いただけて発送となりました。


お二家族は、1日に法要ということで、ギリギリでした。

一昨日は、朝から夜中までかかって磨いたり文字のマスキング、彫刻、、、と、大変な1日でした。


そのせいか昨日は、1日中目がチカチカしてきつかったですが、間違いがないかチェックしながら、お手紙を書いて、ひとつひとつ梱包しました。


他にも、還暦祝いのほほえみカエル君達をご注文いただいていた歯医者さんや、転属が決まったので同僚にキャンドルホルダーを贈りたいとご注文くださった“しんママ”さんへの荷物も包みました。


沢山の荷物、ひとつひとつに庭のミモザを切って入れました。

ミモザは、枯れないでドライな状態になるので、そのまま送るのにちょうど良いのです。


私達のガラスを心待ちにしていてくださる、遠く離れたお客様へ、ほんの心ばかりに、、、(^-^)




この間、記事にした“ヨーヨーグラス”


裏に彫る、お匙やレードルのイラストに悩み、結局3種全て描いてしまいました。

日曜日に取りに来てくださいました。


おだし、使って!(^-^)


と、煮干しをくださいました。

さすが、長年園児の食育に携わった給食の先生だけあります。


確か、今日、退職の日だと伺いました。


皆さんにさよならをして、泣きながらグラスを配る姿が想像できます。

本当に長い間お疲れさまでした。

子ども達を元気に大きく成長させてくださって、ありがとうございました。


今日は、桜田のよりみち売店さんを訪ねました。

お買い物ではなく、『営業』に、、、


ここは、田んぼ一面のお花畑で有名ですが、国道添いはソメイヨシノの並木で、満開の季節にはそれは見事なのです。


よりみち売店さんは、地元の生産者がそれぞれの自慢品を持ち寄って、委託販売してもらうお店です。


桜の名所ですから、

『桜の箸置き』

http://fglass.i-ra.jp/e464161.html

がぴったりだなあと、前々から思っていましたが、なかなか勇気がなくて。

そうしたら、新聞のチラシに『生産者募集中』というお知らせを読んで、申込みすることに決めました。


作品を一度見せてもらってから、決めさせてもらいたい。


と言われたので、今日は審査を受けに行ったのです。

結果は、、、

販売を許されました。(≧▼≦)


ホッとして店を後にし、お花畑を見に降りていきました。


花達も一生懸命頑張って咲いています。


私も頑張って花を咲かせたいなあと思いました。(^-^)


昨日は、

何故(゜U。)?


と、皆さんに問いたいくらい、吹きガラス体験の予約が集中して、大忙しでした。

今日はうってかわって、いつも通り閑古鳥のFAROです。


こんな風にいつもはほとんどいらっしゃることはないのに、昨日だけに集中するなんて、本当に謎です。


どういうこと?

と訝しく思いながら、お客様の応対をしました。


朝一でいらっしゃったのは、私の弓道のお仲間のお姉さまとお嬢さん。


お嬢さんは中学生くらいかな?

風鈴を作りたいと、トライして可愛い風鈴を吹いていかれました。


その横で、連れてきてくださった弓道のお仲間のご主人が、ふと前日にいらした方の作品の伝票に目を留めて、

『あ!
サクラダファミリア!?

来たんですか?ここに?』

えぇ、昨日突然いらして体験されたんですよ。

お知り合いですか?


『ええ!
今は中伊豆だけど、前はうちの方に住んでいて、その昔からの知り合いなんです!

“桜田ファミリー”ア、、、』


うわ!すごい繋がってるぅ〜(≧▼≦)

とっても笑顔が素敵なご家族だったんですよ!
サクラダファミリア、、、(笑)

すごい偶然!
なんて、話で盛り上がったスタートでした。(^-^)


終わってみると、トータル14人の体験でした。(@_@;)

最後にいらっしゃったのは4人組の若者でした。


体験の見本を御覧になった一人の女性が

『色、一色しか選べないんやな、、、』

と、ちょっと不満足そうに関西弁でこぼされました。

一応、ミックスカラーもご用意している旨、お伝えしたところ、そのまま体験されるようで、安心しました。

他の方々も、連れてこられた感じで、あまり乗り気ではなさそう。


時々、これではつまらん!と帰ってしまわれるお客様もいらっしゃいます。


FAROの吹きガラス体験は、ちょっと吹かせて、後は職人が作ってしまうような内容でなく、じっくり説明させていただいて、理解したり、驚いたり納得したり、様々なことを体験していただくことをモットーにしております。


ですから、ガラスの色の種類が少ないとか、作れるアイテムの種類が少ないとかに、重点を置いていません。

ワイングラスやジョッキが作れなくても、きっと楽しんでいただけるように努力しております。


さて、先ほどの関西弁の方にも、いつもと同じように、

ガラスの色はどうやって付けるのか、

どうして赤く見えるのか、

泡の入れ方、

左手の使い方、

ハシの扱い方や、角度の付け方、、、


制作しながら、たくさんのガラスの謎をお伝えしました。

思ったとおり、悲鳴をあげたりビックリしたり、大笑いしたり、本当に楽しそうに可愛いグラスを制作されました。


ほとんどお客様ご自身に制作していただくので、難しい部分もありますが、それだけ、記憶も残り、器への愛着も強くなると思っています。


男性1人、女性3人のこちらのグループ。

どんな集まりなのか伺うと、会社の同期で、研修後全国に散らばったけど、今回集まって旅行に来たのだそうです。


吹きガラス体験が済んだら、三島駅でまたそれぞれの配属先に帰るということでした。

またいつ集まるのかわからないだろうから、今日の日付をグラスの裏に記念として彫って差し上げましょうか?

とご提案したら、大喜びしてくださいました。


初め、あまり気乗りがしない感じだった他の方も、帰りには


『あぁ、楽しかった!

届くのがとても楽しみだなあ、、、』


と、おっしゃっていました。

もちろん、関西弁の方も、、、(^-^)


今日、すべての器を各地に発送しました。


明日、箱を開けた皆さんが笑顔になっていらっしゃると思うと、私達もワクワクします。


半年に一度、西伊豆町では新生児誕生記念品として、ガラスの手形をプレゼントしています。

先日、私達や他のガラス工房2軒がプレゼンを、集まっていただいたパパ、ママ、赤ちゃん達に行って、好きなデザインの手形を選んでいただきました。


いつも不思議と、3工房均等に注文が入ります。


私達は窯を再開するのが遅くなって申し訳なかったのですが、明日役場に納品します。


通常、私達は粘土で手形を取って、工房で石膏原型を作ります。

うまく型が取れると、手相までガラスに写すことができます。(^-^)


今回、個人的に埼玉県からお越しになった方もあり、同時に制作しました。


一度鋳造してみたのですが、型取りが甘くて、手形が不鮮明でした。


これでは可哀想だと思ったので、普段はやらないのですが、輪郭を深く起こし直しました。


今度は鮮明にガラスにすることができました。


最初の手形も、せっかくなので、一緒に同封して送らせていただきました。(^-^)


手形の下には、赤ちゃんのお名前や誕生日、身長体重、制作年月日を彫ります。

書いていただいたデータを間違って彫らないように、何度も何度もチェックしてから彫刻をします。


今回も、何度も照らし合わせて間違いがないように彫りました。


しかし最終チェックで、ある手形を見ていたら


(何だかおかしいな、、、)


よくよく見ると、その赤ちゃんのお誕生日が、まだ来ていない“今年の夏の日付”になっていました。


書いていただいたとおり、間違いがないようにと気にしてばかりだったので、まさか年号が間違っていると思いませんでした。


たった一文字の為に、写真立てごと総取り替えしなくてはならず、コストがかかります。


ママにお伝えしたところ、そのままで構わないということでした。


特異な事例のようですが、実はママが書いたデータが間違いだったケースが何度かありました。


お兄ちゃんの名前や、体重を書いてしまった!


というママもいらっしゃいました。


手形をご依頼にいらっしゃる時は、ご面倒でも母子手帳を写しながら書いていただくことをお願いしなくてはいけないなあと思う残念な出来事でした。

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